EastWest Hollywood Strings 2レビュー|ボカロ曲の弦楽器は全部これ、室内楽的な鳴りが決め手だった話

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ボカロ曲でストリングスを使うとき、私はいつもHollywood Strings 2を開いています。

 

EastWestのオーケストラ音源はほかにも持っていますが、ストリングスパートに関しては、今のところこれ一択です

 

この記事では、実際にどう使っていて、何が決め手だったか、正直に気になった点まで書きます。

 

決め手:室内楽的な鳴りで、とにかく使いやすい

OPUSのBROWSE画面。EW Hollywood Strings 2を選択し、1st Violins・2nd Violins・Basses・Celli・Full Strings・Violasのパート一覧が表示されている

 

Hollywood Strings 2は、EastWest Studio 2で収録された21人編成の室内楽ストリングスアンサンブルです。

1st Violins・2nd Violins・Violas・Celli・Basses・Full Strings、とパートが揃っているので、必要な帯域をそのまま選べます。

 

ボカロ曲のストリングスパートは、いまはほぼ全部Hollywood Strings 2で作っています

大編成のフルオーケストラというより、室内楽寄りの親密な鳴り方で、ポップスの中に混ぜても浮きません。

 

Hollywood Strings 2のPLAY画面。MOOD・PERFORMANCE・REVERB(New Hollywood Hall 2.6)・MICROPHONESの各セクション

 

操作もシンプルで、正直これといった懸念点はありません

MOODでSoft・Classic・Epicの傾向を選び、PERFORMANCEでPortamento・Legato・True Legato・Con Sordinoを切り替える、という基本の流れだけで、迷わず使えています。

 

ジャンルに合わせて質感を変えられるMovie Mixes

MIXのドロップダウン。Standard・Horror・Drama・Action・Sci-Fi + Fantasy・Cinematicが選べるMovie Mixes機能

 

MIXという項目では、Standard・Horror・Drama・Action・Sci-Fi + Fantasy・Cinematicと、曲の雰囲気に合わせて音の質感を丸ごと切り替えられる「Movie Mixes」という機能があります。

 

ジャンルに寄せた質感をワンボタンで試せるのは、地味に便利です。

私の場合は、ほぼほぼCinematicですね。これだけで十分な気はします。

 

アーティキュレーションの豊富さ

1st ViolinsのARTICULATIONS画面。Sus Full・Staccato・Spiccato・Marcato・Pizzicato・Col Legno・Legato・Harmonics・Tremoloなど13種類のアーティキュレーション一覧

 

アーティキュレーションも豊富です。

1st Violinsだけでも、Sus Full・Sus Exp・Flautando・Detache・Staccato・Spiccato・Marcato・Pizzicato・Col Legno・Legato BC・Legato Slur・Harmonics・Tremoloと、13種類が並びます。

曲の場面ごとに、弾き方から選べる感覚です

 

細かい設定・MIDIマッピングまで作り込める

AUTOMATION画面。AUTOMATION PARAMETER・MACRO PARAMETER・MIDI CONTROLLER MAPPINGで、Con SordinoやTrue Legatoなどの奏法までMIDIに割り当てられる

 

AUTOMATIONの画面では、Con SordinoやTrue Legato、Portamentoといった奏法の切り替えまで、MIDIコントローラーに割り当てられるようになっています。

ここまで細かく作り込めるようになっているのは、正直ありがたいです。

 

公式の動画も貼っておきます。

 

リバーブ・ルームサウンドの選択肢も豊富

REVERBのプリセット一覧。New Hollywood Hallをはじめ、EW Chamber・EW Hall・Epic Hall・Large Churchなど多数の空間から選べる

 

リバーブの質も気に入っています。

New Hollywood Hallを基本に使っていますが、EW Chamber・EW Hall・Epic Hall・Large Churchなど、プリセットの空間の種類が多く、曲に合わせて選べるのも良いところです。

Logic Proでまとめてリバーブの時も多いですが、弦楽器トラックが多い場合はこちらでリバーブをかける時もあります。

 

マイクポジションごとにミキシングできる

MIX画面。Channel EqualizerとClose Prin・Close Sec・Close OH・Mid・Main・Surround・Reverbの各マイクポジションを個別に調整できるミキサー

 

MIX画面では、Close Prin・Close Sec・Close OH・Mid・Main・Surround・Reverbと、マイクポジションごとにフェーダーとEQを個別に調整できます。

近くで録った音と部屋の響きのバランスを、自分で作り込めるのは強みだと思います

この部分はプリセットもあるので、ある程度自動でやってもらえるのもありがたいですね。

 

気になる点:ソロが欲しかった

正直、大きな不満はないのですが、強いて挙げるならソロが欲しかったというのはあります。

 

Hollywood Strings 2は21人編成のアンサンブル用に収録された音源なので、ソロ用のアーティキュレーションは入っていません。

ソロがあれば、また別の使い道もできたかもしれない、と思うことがあります。

 

調べたところ、EastWestにはHollywood Solo Violin・Hollywood Solo Cello・Hollywood Harpをまとめた「Hollywood Solo Instruments」という別シリーズがあります。

 

ただしこちらは単体販売ではなく、Hollywood Orchestra Opus EditionのDiamond版やHollywood Bundleといった上位バンドルに含まれる形でした(私自身は未所持なので、使用感までは書けませんが)。

 

まとめ:室内楽的な鳴りと使いやすさで、ストリングスは全部これ

Hollywood Strings 2は、ボカロ曲のストリングスパートで今いちばん使っている音源です。

  • 室内楽的な鳴りで、ポップスに混ぜても浮かない
  • 操作がシンプルで、懸念点はほぼ無い
  • アーティキュレーション・リバーブ・ミキシングまで作り込みの選択肢が豊富
  • 気になる点はソロが無いことくらい(別売りのHollywood Solo Instrumentsが該当するが未所持)

 

もう一段リアルにしたい・弦を主役にしたいなら、まずこの1本から試してみるのをおすすめします。

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EastWestのオーケストラ音源全体の選び方はこちらの記事にまとめています。

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。