オルガンは、私がボカロ曲でメインに使うことも多い楽器です。
ふだん鳴らしているのは、Logic Pro に最初から入っているオルガン「Vintage B3」。
オルガン音源というのは、ハモンドオルガンのような電気オルガンの音を、パソコンの中で鳴らすソフトのことです。
音色はドローバーと呼ばれるレバーの引き具合で作り、ロータリースピーカー(スピーカーが回って音がうねる仕組み)で揺れを足します。
今回、有料のオルガン音源5本の公式動画を聞き比べてみて、気になったのは UVI の Retro Organ Suite と、IK Multimedia の Hammond B-3X でした。
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結論:まずはLogicのVintage B3、買い足すなら音の好みで選ぶ
Logic のオルガンはハモンドオルガンの音で、ロータリーもきちんと付いています。
なので、オルガンを入れるときは、この Vintage B3 を鳴らすことが多いです。
それでも、気に入ったオルガンの音はたくさんあるので、買えるなら無料より有料のほうがいい、というのが本音です。
有料の5本は、同じハモンド系でも「古さのある音」「ロック寄り」「クリアでモダン」と、聞いた印象がかなり分かれました。
まずは表で、5本と Vintage B3 の違いを並べます。
Logic純正と有料5本の比べ表
価格は Plugin Boutique の通常価格です。
印象の列は、私が公式動画を聞いて感じたことで、実際に弾いた感想ではありません(Vintage B3 だけはふだん使っている音です)。
| 製品 | 中身 | 通常価格 | 私の印象 | Logic Pro Vintage B3 | Logic Pro に入っているハモンド系のオルガン | 追加の費用なし | いい音でロータリーもある | Arturia B-3 V | ハモンドB-3とロータリースピーカーの再現・V Collection にも入っている | ¥17,250 | 少し古さのある音が好き | IK Multimedia Hammond B-3X | ハモンド社と組んで作った公式のB-3 | ¥17,420 | ロック感が強い | Universal Audio Waterfall B3 Organ | UA のハモンド系オルガン | ¥25,970 | 少しこもった質感 | UVI Retro Organ Suite | 7種類のオルガンをまとめた音源 | ¥25,970 | プリセットが多くクリアでモダン | Cherry Audio Blue3 | トーンホイール式のオルガン | ¥8,540 | Arturia と IK の間くらい |
|---|
Retro Organ Suite は、7種類のオルガンを1本にまとめた音源です。
ほかの4本と Vintage B3 は、名前のとおりハモンドの B-3 系の音を狙った音源です。
LogicのVintage B3で、私が最初に触るところ
有料の音源を見る前に、手元の Vintage B3 をどう使っているかを書いておきます。
ここでやっていることが分かると、有料の音源に何を足してほしいのかも見えてきます。

まずは上のドローバーの組み合わせから
Vintage B3 を開いたら、最初に触るのは画面の上に並んだドローバーです。
ロック用やポップス用など、よく使われる定番のドローバーの組み合わせがあるので、まずはそれに合わせます。
そこから曲に合わせて、ドローバーを1本ずつ出し入れしていく流れです。
ドローバーは引き出すほどその高さの音が強くなるので、組み合わせを変えるだけで、細い音にも太い音にもなります。
画面の下の段を PRESETS に切り替えると、ドローバーの組み合わせがボタンで並んでいます。

ロータリーの速さは、曲の場所で分ける
ロータリーの速さは、ずっと同じにはしていません。
サビは速くして、ほかは遅くするのが、私のよくある分け方です。
変化を出したいところでは速くして、間奏のように落ち着いて聞かせたいところでは速さを調整します。
Vintage B3 では、画面の左下にある ROTATION のスイッチで、SLOW と FAST を切り替えられます。
曲の中での役目は「白玉」か「メロディ」か
オルガンを入れるときに最初に決めるのは、どれを曲のメインにするかです。
ファイナルファンタジーのような雰囲気にしたいときは、コーラスのように後ろで和音を伸ばす、白玉の使い方をします。
反対に、オルガンを前に出したいときは、普通にメロディを弾かせます。
特にパイプオルガンの音は、メインのメロディに回すことがありました。
曲によっては、オルガンのトラックを2本入れることもあります。

有料のオルガン音源5本を、公式動画で聞いた印象
ここからは、Plugin Boutique で買える5本です。
どれも持っていないので、メーカーの公式動画を聞いた印象と、製品ページで分かる事実だけを書きます。
Arturia B-3 V:少し古さのある音が好み
B-3 V は、Arturia がハモンド B-3 とロータリースピーカーを再現したソフトです。
単体でも買えますが、Arturia のソフト音源をまとめた V Collection にも入っています。

動画を聞いて、まず「やっぱりいいな」と思いました。
もともと Arturia の音が好きなのもありますが、少し古さを感じる音がして、そこが私には好みです。
Arturia のセールの時期は、Arturiaのブラックフライデーの記事にまとめています。
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IK Multimedia Hammond B-3X:FF風のロック感がある
Hammond B-3X は、IK Multimedia がハモンド社と組んで作った、公式の B-3 のソフトです。
ロータリースピーカー(レスリー)の再現も入っています。

聞いたのは「Progressive Rock」という題の公式動画で、Arturia と比べるとはっきりロック寄りの音でした。
ファイナルファンタジーのような、少しロック感のあるオルガンが欲しいときに合いそうで、5本の中でも特に気になった1本です。
IK Multimedia のほかの音源は、IK Multimediaのおすすめの記事にまとめています。
IK Multimedia Hammond B-3X を Plugin Boutique で見る →
Universal Audio Waterfall B3 Organ:少しこもった、ほこりっぽい質感
Waterfall B3 Organ は、Universal Audio のハモンド系のオルガン音源です。

公式の音のサンプルを聞くと、少しこもっていて、ほこりをかぶったような質感に聞こえました。
Arturia と IK のあとに聞いたので、2本に比べると音の明瞭さは控えめな印象です。
Universal Audio のセールの来かたは、Universal Audioのセールの記事にまとめています。
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UVI Retro Organ Suite:プリセットが多く、クリアでモダン
Retro Organ Suite は、7種類のオルガンを1つにまとめた UVI の音源です。
1本で何種類ものオルガンを切り替えて使えるのが、ほかの4本との違いです。

動画ではプリセットの数の多さが目に入りました。
Waterfall B3 のあとに聞いたせいもあるかもしれませんが、かなりクリアで、モダンな音も出せる印象です。
UVI のほかの音源のセールは、UVIのセールの記事にまとめています。
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Cherry Audio Blue3:ArturiaとIKの間くらい
Blue3 は、Cherry Audio のトーンホイール式のオルガン音源です。
トーンホイールは、ハモンドオルガンが音を出すしくみのことで、5本の中では通常価格がいちばん安い1本です。

聞いた印象は、Arturia と IK のちょうど間くらいです。
昔のオルガンらしさの中に、少しだけモダンさが混ざっているように感じました。
Cherry Audio のセールの時期は、Cherry Audioのセールの記事にまとめています。
Cherry Audio Blue3 Tonewheel Organ を Plugin Boutique で見る →
どれを選ぶか:作りたい曲で分ける
私の考えを、作りたい曲ごとに分けるとこうなります。
- Logic を持っていて、まずオルガンを入れてみたい → Vintage B3 で十分。ドローバーとロータリーの使い方を覚えるところから
- ロックやFF風の、勢いのあるオルガンが欲しい → IK Multimedia Hammond B-3X
- 少し古さのある、味のある音が欲しい → Arturia B-3 V
- 何種類ものオルガンを、クリアな音で使い分けたい → UVI Retro Organ Suite
- Arturia と IK の中間くらいの音を、安めに足したい → Cherry Audio Blue3
私自身は1本に絞ってはいませんが、聞いた中でいちばん心が動いたのは UVI と IK でした。
オルガンの話でいうと、KORG M1 のオルガンの音も大好きで、似た雰囲気の音をボカロ曲で使うことがあります。
M1 も入った KORG のソフトのセットは、こちらにまとめています。
オルガン以外のシンセを探している人は、シンセのプラグインの選び方の記事も見てみてください。
まとめ:オルガンはまずLogicで鳴らし、足りない色を有料で足す
Logic Pro を持っているなら、オルガンは Vintage B3 から始めて困りません。
ドローバーの組み合わせとロータリーの速さを変えるだけで、白玉の伴奏にもメロディにも使えます。
そのうえで、ロックの勢い、古さのある味、クリアでモダンな響きのように、Vintage B3 とは違う色が欲しくなったら、有料の音源を足す価値があると思います。
動画で音を聞いて、「この音が欲しい」と思えた1本を選んでください。
何種類ものオルガンを、クリアな音で使い分けたい人に。
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ロックやFF風の、勢いのあるオルガンが欲しい人に。
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少し古さのある、味のあるオルガンの音が好きな人に。
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