Logic でパラレルコンプを作るのに、特別なプラグインは要りません。
センドで音を別の通り道に送り、その先で強く潰して、元の音に混ぜるだけです。
パラレルコンプ(ニューヨークコンプとも呼ばれます)は、元の音はそのまま残して、潰した音を少しだけ足すやり方です。
元の音の自然さを残したまま、アタックの勢いや音の太さを足せます。
私は、スネアを中心にこのやり方を使っています。
コンプは FabFilter の Pro-C 3 で、混ぜる量はセンドのつまみだけで決めています。
FabFilter Pro-C 3 を Plugin Boutique で見る →
パラレルコンプを入れるのは、基本的にスネア
私がパラレルコンプを入れるのは、基本的にスネアです。
ボーカルにも、入れることがあります。
ボーカルのパンチが足りないときや、声が前に出てこないときです。
1つ気をつけたいのは、名前の似た「パラアウト」とは別物だということです。
パラアウトは、ドラム音源のキックやスネアを Logic の別々のチャンネルに分けて出す設定のことです。

ただ、この2つは組み合わせて使えます。
Addictive Drums 2 のようにキット全体が1本のトラックで鳴る音源で、スネアだけをパラレルコンプに送りたいときは、先にパラアウトでスネアを別のチャンネルに分けておく必要があります。
パラアウトの設定のしかたは、LogicでAddictive Drums 2をパラアウトする記事にまとめています。
Logicでの手順:センドを作り、送り先のAuxにコンプを挿す
Logic での手順は、大きく分けて3つです。
- パラレルコンプをかけたいトラックの「Sends」をクリックし、空いている Bus(画面では Bus 1)を選ぶ
- Bus を選ぶと、その Bus を入力にした Aux のチャンネルがミキサーに自動でできる
- できた Aux のプラグインの欄に、コンプ(私は Pro-C 3)を挿す

左がドラム音源のトラックで、「Bus 1」の横にある緑のつまみがセンドの量です。
右が送り先の Aux で、入力が Bus 1 になっていて、Pro-C 3 が挿さっています。
Aux の名前は、あとで見て分かるように「NYコンプ」にしてあります。
元のトラックには、コンプを足していません(わかりやすいように)。
元の音はそのまま Stereo Out へ流れ、潰した音だけが Aux を通って、最後に Stereo Out で混ざります。
バスの考え方そのものは、Logicのバスの使い方の記事で、パートをまとめてコンプを挿す例と一緒に書いています。
Pro-C 3はプリセット「Punch Bus」から、レシオはほぼ最大
送り先の Pro-C 3 は、ゼロから設定していません。
プリセットを選んで、そこから少し直すのが基本です。

使っているプリセットは「Punch Bus」です。
画面のとおり、RATIO(どれだけ強く潰すか)のつまみは大きく回っていて、レシオはほぼ最大にしています。
送り先の音は、元の音に少し足すためのものです。
だから、普通にトラックへ挿すコンプよりもずっと強く潰しても、そのまま聞こえるわけではありません。
Pro-C 3 には、元の音を混ぜる DRY のつまみもあります。
ただ、私が混ぜる量を決めるのは、プラグインの中ではなく、次に書くセンドのつまみのほうです。
FabFilter の公式動画でも、Pro-C を使ったパラレルコンプのやり方が紹介されています。
混ぜる量は、センドのつまみで決める
潰した音をどれだけ混ぜるかは、元のトラックのセンドのつまみで決めます。
送る量を少しずつ上げ下げして、ちょうどいいところを探します。

やり始めたころは、ここで失敗していました。
センドの量を増やしすぎて音を混ぜすぎ、パンチが強くなりすぎたことがあります。
潰した音が前に出すぎていないかをどう聞いているかは、ボーカルのコンプの記事で書きました。
Pro-C 3でなくても、同じ形で作れる
ここまでの手順は、コンプを Pro-C 3 以外にしても同じです。
Logic に最初から入っている Compressor を Aux に挿しても、センドで送って混ぜる形はそのまま作れます。
Logic の Compressor の種類と使い分けは、Logicのコンプレッサー7種類の記事にまとめています。

私が Pro-C 3 を使っているのは、プリセットから始められて、どれだけ潰れているかが画面で見えるからです。
Pro-C 3 のセールの時期と買い時は、FabFilter Pro-C 3のセールの記事に書いています。
まとめ:まずはスネア1本で、センドを少なめから
Logic のパラレルコンプは、センドで Bus に送り、できた Aux にコンプを挿せば作れます。
- 入れるのは基本的にスネア。声が前に出ないときはボーカルにも
- 送り先のコンプはプリセットから始め、レシオはほぼ最大
- 混ぜる量は元のトラックのセンドのつまみで決める
- 混ぜすぎるとパンチが強くなりすぎるので、少なめから上げる
最初は、スネア1本で試してみてください。
送る量を少なめから上げていけば、混ぜすぎにも気づきやすくなります。
プリセットから始めて、どれだけ潰れているかを目で見ながらパラレルコンプを組みたい人に。
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