Logic Pro のコンプレッサーには、回路のタイプが7つ用意されています。
画面の上に並んだボタンを押すだけで、コンプのかかり方が切り替わる仕組みです。
私が使い分けていたのは、そのうち FET と Opto の2つだけでした。
アタック感を強く出したいときは FET、自然にかけたいときは Opto という分け方です。
7つ全部の違いを覚えなくても、曲は作れます。
この記事では、7つのタイプが何なのかを Apple の説明でざっと押さえたうえで、私が FET と Opto をどこに挿していたか、そして今は何を使っているかを書きます。
Logic のコンプレッサーにある7つのタイプ
Logic の Compressor を開くと、上の段に7つのボタンが並んでいます。
左から Platinum Digital、Studio VCA、Studio FET、Classic VCA、Vintage VCA、Vintage FET、Vintage Opto です。

挿したばかりの「デフォルトプリセット」では、左端の Platinum Digital が選ばれています。
Apple の Logic Pro のユーザガイド では、それぞれのタイプが次のように説明されています(iPad 用のガイドですが、Mac の Logic Pro にも同じ7つのタイプがあります)。
- Platinum Digital:トランジェントへの反応が速い、クリーンな音のタイプ。いろいろな音に使える
- FET 系(Studio FET・Vintage FET):反応が速く、中域が明瞭になり、アタックに「パンチ」が出る。ドラム・ボーカル・ギターなどに向く
- VCA 系(Studio VCA・Classic VCA・Vintage VCA):くっきりした音で、ベースや低い音に向く
- Opto(Vintage Opto):非常に明瞭で、ボーカルやギターに向く。複数のバスや出力にまたがるリミッターとして使われることも多い
タイプによっては、使えなくなるつまみもあります。 押すボタンで画面の中身が少し変わるのは、そのためです。
アタック感を強く出したいときは FET
FET を選ぶのは、アタック感を強く出したいときでした。 私の場合は、ベースやキックに Vintage FET を挿していました。
Apple の説明にも、FET は反応が速く、アタックにパンチが出るタイプとあります。
そのあと、1176 系のプラグインを手に入れてからは、Logic の FET を使うことはほとんどなくなりました。
とはいえ、Vintage FET と 1176 系で、自分の耳では大きな差は感じなかったというのが正直なところです。
この話は、Logic の Vintage FET と 1176 系の記事に詳しく書いています。
自然にかけたいときは Opto:ボーカルの最初の1つ
Opto は、ボーカルに最初に挿すコンプとして使っていました。 ゆるやかにかかって、かけた後も自然に聞こえるからです。

音がかなりクリアなので、昔は 曲全体の仕上げ に Opto を使うことも多くありました。
Apple の説明でも、Opto は複数のバスや出力にまたがって使われることが多いタイプとされています。
Opto のコンプは、私は結構気に入っています。
ただ、かかり方がゆるやかなぶん、差が出にくく、効いているのかが分かりにくいところはあるかもしれません。
ほかの5つは、ほとんど触らなかった
FET と Opto 以外のタイプは、あまり使いませんでした。
Logic のコンプは、どちらかといえば シンプルなまま使っていた と思います。
つまみの設定も、Logic のときは何も変えずに、そのまま使っていました。
タイプを FET にするか Opto にするかを決めたら、あとは任せる、というくらいの使い方です。
VCA 系の3つや Platinum Digital にも、Apple の説明どおりの向き不向きはあります。
ただ、私自身はそこまで使い分けず、FET と Opto の2つで済ませていました。
今は、FabFilter のコンプのプリセットから選んでいる
今は、Logic のコンプを使う場面はほとんどありません。
ボーカルには、FabFilter のコンプ(Pro-C)を挿しています。

選び方も変わりました。
タイプを自分で決めるのではなく、FabFilter のプリセットを選ぶことが多くなっています。

プリセットは、Vocals・Bass・Drums のように楽器や用途ごとに分かれています。
何をどうすればいいか分からなかった私には、最初からプリセットがあるのはすごくありがたいことでした。
それでも、Opto の考え方は手放していません。
ボーカルに最初にかけるのは、今も FabFilter のコンプの Opto のモード です。

Logic の Vintage Opto を、今は使っていません。
その代わりに、同じ「ゆるやかで自然なかかり方」を FabFilter のコンプで選んでいる、という形です。
FabFilter のコンプの画面の見方は、FabFilter 公式の紹介動画が分かりやすいです。
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ボーカルにコンプを2つかける今のやり方と、潰す量の目安は、こちらにまとめています。
始めたばかりなら、FET と Opto の2つから
Logic のコンプを触り始めたばかりなら、私と同じく FET と Opto の2つから 始めるのがいいと思います。
アタック感を出したいなら FET、自然にかけたいなら Opto です。
始めたばかりのうちは、コンプで何がどう変わっているのか分かりにくいものです。
私もそうだったので、選ぶ候補は2つに絞っておくくらいでちょうどいいと思っています。
コンプにはいろいろな種類があります。
2つで慣れてきたら、自分に合ったかけ方を作っていけばいいと思っています。
FabFilter のコンプについては、Pro-C 3 のセールの記事にも書いています。
まとめ:7つを覚える前に、2つで手を動かす
Logic のコンプレッサーには7つのタイプがありますが、私が使い分けていたのは FET と Opto だけでした。
FET はベースやキックのアタック感に、Opto はボーカルの最初のコンプと、昔は曲全体の仕上げに使っていました。
設定はほとんど変えず、タイプを選んだらそのまま。
今は FabFilter のコンプのプリセットに移りましたが、ボーカルの最初は Opto という考え方は、Logic のころから変わっていません。
コンプのタイプ選びで迷ったら、まず Logic の FET と Opto を試してみてください。
コンプのプリセットから選んで、迷う時間を減らしたい人に。
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