ボカロ曲の間奏やイントロに、歌詞のない「人の声の響き」を薄く敷きたいと思ったことはありますか。
Heavyocity の Mosaic Voices は、そんな声そのものを素材にした音源です。
合唱のような声、加工された声、シンセと混ぜた声までが1本に入っていて、3つ重ねて鳴らせます。
Plugin Boutique のセールで、定価の半額ほどまで下がることがある製品です。
私は Mosaic Voices を知らず、今回はじめて公式の動画を見ました。
この記事では、持っていないボカロPの目線で、どんな音源か、誰なら買っていいかを考えてみます。
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先に答え:自分は今は要らない、声の使い道が決まっている人なら
結論から書くと、私は今は Mosaic Voices を必要としていません。
1万円前後という値段は、少し古い音源であることを考えると、まだ高いと感じます。
今の曲作りで、この音源でなければできないことが無いのも理由です。
セールでもう一段安くなるなら、買う価値はあると思います。
一方で、ささやきや声の響きを使った曲を作りたいという具体的な案がある人なら、選んでいい音源です。
「なんとなく声の音源が欲しい」くらいなら、急がなくていいと思います。
Mosaic Voicesは、人の声を重ねて作るテクスチャ音源
Mosaic Voices は、Heavyocity の Mosaic シリーズの最初の1本として出た Kontakt 用の音源です。
男女の合唱、シンセで作った声のパッド、ノイズやドローン(ずっと鳴り続ける音)が入っています。

画面の下にある CH1〜CH3 の3つのチャンネルに、それぞれ別の声を読み込んで重ねる作りです。
公式の画面では、ビブラートの無い女性の声と、ビブラートのある女性の声を並べています。
読み込める声(ソース)は、公式の説明で全部で160種類あります。
Human Voices・Clone Voices・Hybrid Voices と、下に敷くシンセの Synth Beds の4つに分かれています。

チャンネルごとに鳴らす鍵盤の範囲も決められるので、低い音域と高い音域で別の声を鳴らすこともできます。
最初から組み合わせてあるスナップショット(プリセット)も130個入っています。
CONTROL の画面では、チャンネルごとにステップで声に動きを付けられます。
スナップショットにはリズムを刻むタイプも多く、声を「ずっと伸ばす」だけでなくリズムに乗せた声にもできます。

アルペジオを作る ARP や、いくつものつまみをまとめて動かす MACRO も付いています。
無料の Kontakt Player(バージョン6以降)で動き、容量は約8.4GBです。
公式動画の印象:万能で面白い、でも今だと少し古いか?
Heavyocity の公式の紹介動画です。
見てまず思ったのは、性能の高い、万能なクワイア系の声の音源だということでした。
きれいな系統の声をはじめ、いろいろな声が入っていて、聞いていて面白かったです。
ただ、発売から年数がたっている音源なので、今の時代の音源と比べると少し弱いかな、という印象もありました。
動画で聞いた範囲での感想なので、実際の曲に入れたときの印象とは違うかもしれません。
ささやきや声の響きは、使いたいのに今は入れていない
歌詞のない声やささやきを、曲に入れたいと思うことはあります。
特に劇伴(BGM)や、少し変わった雰囲気の曲では使えそうだと感じています。
それでも今は、ささやきのような声は曲に入れないようにしています。
ささやくような弱い声の音源を、手元に持っていないからです。
Mosaic Voices には、そうした声の系統も入っています。
公式の画面では、CH3 に「Angel Whispers」という名前のソースが読み込まれています。

なお、合唱が入るパートには、EastWest の Hollywood Choirs と Fantasy Voices を使っています。
Fantasy Voices はファンタジーの雰囲気の曲が好きなので、つい選んでしまう音源です。
EastWest の公式の、Fantasy Voices の合唱のデモです。
こちらは歌うような合唱を鳴らすための音源で、Mosaic Voices の加工した声やささやきとは使いどころが違います。
2つの EastWest のクワイア音源の使い分けは、こちらにまとめています。
EastWest Hollywood ChoirsとFantasy Voices、ボカロ曲でクワイアを使うならどっちを選ぶ?
1万円前後は、古さを考えるとまだ高い
Plugin Boutique のセールで1万円前後になるのは、定価のちょうど半額にあたる値段です。
それでも、古さを考えると1万円は高いというのが私の感覚です。
セールでもう少し安くなっていれば、買う価値はあると思います。
ただ、海外のニュースで確かめられた過去のセールも、50%オフ前後が多くありました。
半額より大きく下がるのを待っても、いつ来るかは分かりません。
声の使い道が決まっている人なら、半額のときを買い時と考えてもいいと思います。
Heavyocity のほかの製品のセールの傾向は、Heavyocity のセールの記事 にまとめています。
向く人・要らない人
向いているのは、次のような人です。
- ささやきや声の響きを使った曲を作りたいという、具体的な案がある人
- 劇伴や、変わった雰囲気のボカロ曲で、歌詞のない声を下に敷きたい人
- ささやき系・加工した声の音源を、まだ1本も持っていない人
反対に、急がなくていいのは次のような人です。
- 歌うような合唱がほしいだけの人
- 声の音源の使い道が、まだ決まっていない人
- 新しい音源の音の質感を重視する人
私自身は、今の曲作りで必要な場面が無いので、2つ目のグループに入ります。
過去のセール
- 2019年6月:発売時の導入価格が $99(通常 $119・6月16日まで)(KVR Audio)
- 2019年8月:Native Instruments の声の音源のセールで、最大50%オフの対象(8月25日まで)(rekkerd.org)
- 2023年7月24日〜8月20日:Plugin Boutique で £54.95 / $59(50%オフ)(rekkerd.org)
- 2024年1月:Plugin Boutique の Heavyocity の声の音源のセールで、最大50%オフの対象(1月22日まで)(rekkerd.org)
- 2026年10月11日:Plugin Boutique で ¥20,741→¥10,303(50%オフ・10月16日まで)

確かめられた範囲では、セールのときは半額前後で落ち着くことが多い製品です。
まとめ:声の案が先にあるなら、半額のときに
- Mosaic Voices は、人の声を3つ重ねて鳴らすクワイア・テクスチャ系の音源
- 合唱、加工した声、ささやき系、シンセの声まで160種類のソースが入っている
- 万能で面白い一方、発売から年数がたっていて、今だと少し古く感じる
- 私は1万円前後でも高いと感じ、今の曲作りでは必要ないので見送り
- ささやきや声の響きを使う具体的な案がある人なら、半額のセールは買い時の目安
まずは公式の動画で声の雰囲気を聞いて、自分の曲のどこに入れるかが浮かぶかどうかで決めてみてください。
価格を確認する
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