サチュレーションを1本も持っていないとき、最初の1本にいくらまでなら出していいのか。
Softube の Harmonics を公式動画で聞いて、私が出した答えは「1万円を切るなら、買っていい」でした。
ただ、私自身がいちばん欲しいのは、今も FabFilter の Saturn 2 です。
音の好みだけで言えば、同じ時期に聞いた Avalon VT-737 のほうが上でした。
この記事では、Harmonics がどんなサチュレーションか、公式の音を聞いて感じたこと、ほかの2つと比べて思ったこと、どんな人に向くかを順に書きます。
最後に、過去のセールもまとめています。
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Harmonics はどんなサチュレーションか:5種類の歪みを選べる
Harmonics は、スウェーデンのメーカー Softube のサチュレーションです。
正直に言うと、このプラグインのことは今回調べるまで知りませんでした。

画面の真ん中にあるのが、歪みの種類を選ぶボタンです。
SOLID・TRANSF・MASTER・TUBE・MODERN の5種類の歪みから選び、DRIVE で歪みの量、CHARACTER で音色を変えます。
Plugin Boutique の説明によると、それぞれの歪みは実際の回路の部品をもとにモデリングされています。
左にある DYNAMICS(Dynamic Transient Control)は、入ってくる音を分析して、歪ませたあともアタックや音の強弱が残るようにする仕組みです。
ほかに、歪みの前か後ろかを選べるハイカットとローカット、元の音と混ぜる DRY/WET、うっすら歪ませるときに目安になる THD メーターがあります。
動作には iLok のアカウントが必要で、Apple silicon の Mac にもネイティブで対応しています。
公式の音を聞いた感想:アナログ系で、上品
Softube の公式動画で、Harmonics の音を聞いてみました。
最初の印象は、アナログ系の、いい感じになる音だということです。
一方で、歪みそのものはそれほど強くないとも感じました。
荒らすというより、上品に整えるタイプのサチュレーションだと思います。
私が欲しい「ちょっと高いサチュ」と比べると、Saturn 2
私は以前から、コンプやサチュレーションは手元のもので足りていると思っています。
それでも足したいものを挙げるなら、少し値の張るサチュレーションです。
Harmonics もその候補になるかと思って聞きましたが、比べるとやはり FabFilter Saturn 2 のほうが欲しいと感じました。

Saturn 2 は、歪みの種類が多く、帯域を分けて別々に歪ませることもできるサチュレーションです。
FabFilter の公式サイトでは、歪みのスタイルが28種類と紹介されていて、帯域ごとに違う歪みをかけられるのが特徴です。
FabFilter の公式動画です。
Saturn 2 のセールの時期と、私が待っている理由は、こちらにまとめています。
FabFilter Saturn 2のセールはいつ?過去の値動きと買い時|ChromaGlowで間に合わせているボカロPが、帯域別のサチュレーションを欲しがってセールを待つ理由
音の好みでは、Avalon VT-737 のほうが上だった
もう1つ比べたくなったのが、同じ時期に公式の音を聞いた Universal Audio の Avalon VT-737 です。
こちらはサチュレーション専用ではなく、真空管を使ったチャンネルストリップです。

役割は違いますが、「アナログの雰囲気を足したい」という目で聞くと、私にはAvalon の音のほうがすごく好みでした。
Universal Audio の公式動画です。
Avalon VT-737 を「正直欲しい」と思った理由は、Avalon VT-737 のセールの記事に書いています。
サチュレーションを持っていない人には、1万円を切れば買っていい
ここまで書くと Harmonics の評価が低いように見えるかもしれませんが、そうではありません。
ここまでの比べ方は、手元にサチュレーションがある私の目線です。
私がアナログっぽさを足すときは、基本は Logic Pro に最初から入っている ChromaGlow を使います。
古さを入れたいときは RC-20、歪みを大きく変えたいときは iZotope の Trash です。

この3つの使い分けは、Logic のサチュレーションの記事に書いています。
反対に、サチュレーションをまだ1本も持っていない人なら、話は変わります。
上品に色を足せて、歪みの種類も選べる Harmonics は、そこそこの値段で最初の1本が欲しい人には買う価値があると思います。
目安は、1万円を切っているかどうかです。
セールで1万円を切る時期を待つのがいいと思います。
どんな人に向くか、向かないか
向くのは、こんな人だと思います。
- サチュレーションをまだ持っていなくて、手ごろな値段で1本目が欲しい人
- 音を荒らすより、上品にアナログの色を足したい人
- 歪ませても、アタックや強弱をなるべく残したい人
逆に、次のような人は急がなくていいと思います。
- Logic Pro の ChromaGlow など、手元のサチュレーションで足りている人
- はっきり歪ませたい、帯域ごとに大きく変えたい人(Saturn 2 や Trash のほうが合いそうです)
サチュレーターとエキサイター、ディストーションの違いから整理したい人は、サチュレーターの違いの記事も参考にしてください。
過去のセール
確認できた Harmonics のセールです(ドル表記は海外の告知記事の金額)。
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2025年の夏にも $49 まで下がっていて、セールではこのあたりまで下がることがあるようです。
Softube のほかの製品のセールの時期は、Softube のセールの記事にまとめています。
まとめ:最初の1本なら Harmonics、持っているなら比べてから
Softube Harmonics は、5種類の歪みからアナログの色を選べる、上品なサチュレーションです。
公式の音を聞いた限り、歪みは強くありませんが、アナログ系のいい感じの音でした。
私は手元のサチュレーションがあるので、欲しいのは Saturn 2、音の好みでは Avalon VT-737 です。
ただ、サチュレーションをまだ持っていない人が1万円を切る値段で手に入れるなら、Harmonics は十分に候補になると思います。
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