歌を自分で録らないなら、Waves Tune Real-Time は急いで買わなくていいプラグインです。
私は、ピッチ補正のプラグインそのものは欲しいと思っています。
それでもこの製品を選ばないのは、「リアルタイム」の部分が自分には要らないからです。
この記事では、Waves Tune Real-Time がどんな製品か、歌わないボカロPの私がなぜ要らないと考えるのか、そして実際に歌を録る人にはどう映るのかをまとめます。
名前は今回調べて初めて知った製品で、私自身は使っていません。
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Waves Tune Real-Timeは、歌いながら音程を直すピッチ補正
Waves Tune Real-Time は、Waves が出しているボーカル用のピッチ補正プラグインです。
名前のとおり、歌っているその場で音程を直してくれるのがいちばんの特徴です。

ふつうのピッチ補正は、録り終わった歌をあとから直します。
Waves Tune Real-Time は、録りながら補正後の声を聞けるので、ミックスの段階まで仕上がりが分からない、ということがありません。
補正のかけ方は、自然で目立たない直し方から、音程をきっちり固める「T-Pain」風の極端な効果まで選べます。
遅れがとても小さいことや、声の質感を残すフォルマントの補正、ビブラートを残しながら直す機能もうたわれています。
MIDI で補正する音程を指定することもでき、スタジオだけでなくライブのステージでも使う前提で作られています。
対応は Mac が macOS 12〜15、Windows は 10 以降で、Waves のアカウントを作り、Waves Central というアプリから入れる仕組みです。
Waves の公式動画では、録りながら補正していく使い方が紹介されています。
私が要らないのは、ピッチ補正ではなく「リアルタイム」のほう
先に書いておくと、私はピッチ補正という機能まで要らないと思っているわけではありません。
ほかの製品を調べたときも、ピッチ補正ができるなら欲しいと感じていました。
ただ、私に必要なのは、リアルタイムで直すものではなく、できあがった歌をふつうに直せるピッチ補正です。
あっても困るものではありませんが、リアルタイムである理由が、私の作り方には見当たりません。
私はボカロPとして曲を作っていて、自分で歌を録ることはしていません。
歌声合成ソフトを、ライブのようにその場で鳴らして使う場面も、ほとんどありません。
Waves Tune Real-Time のいちばんの強みは、歌っている人がその場で補正後の声を聞けるところです。
歌う人がいない作り方では、その強みを使う場面がない、というのが私の結論です。
いまの音程は、歌声合成ソフトの画面でほとんど済んでいる
今の私は、音程をほとんどいじらずに曲を作っています。
直すとしても、歌声合成ソフトの画面の中で修正するくらいです。

VOCALOID6 なら、ノートの上に音程の線(ピッチカーブ)が表示されるので、気になるところはこの画面で直せます。
今のところ、ボーカルのトラックにピッチ補正のプラグインは挿していません。

Synthesizer V でも同じで、ほとんどの音はそのままです。
歌声合成ソフトでの調声の流れは、ボカロの調声の記事にまとめています。
昔はFlex Pitchで直していたが、今はほとんど触らない
作曲を始めたころは、Logic Pro の中で音程を変えられる Flex Pitch を使っていました。
Flex Pitch は、録音した音声を解析して音符のように並べ、1音ずつ高さや長さを動かせる Logic Pro の機能です。

ただ、私の場合は、直したことによる良さをあまり実感できませんでした。
それに、1音ずつ直していく時間がもったいなく感じていました。
それよりも、曲の構成を考えるほうが大事だと思うようになり、音程はほとんどいじらなくなりました。
ボーカルのチェーンからピッチ補正が外れていった流れは、こちらに書いています。
書き出したあとに1音ずつ直すタイプのピッチ補正は、Melodyne のセールの記事で取り上げています。
安くなっていても、使い道がないものは買わない
Waves Tune Real-Time は、セールになると通常価格から大きく下がることがあります。
それでも私は、安いからという理由だけで、使い道のないプラグインは買わない派です。
以前はプラグインをたくさん買い気味だった時期があり、そのとき買ったもので、使わずに余っているものもあります。
その経験から、値段より先に「自分の曲のどこで使うか」が思い浮かばないものは、買わないほうがいいと考えています。
歌を録らない私にとって、Waves Tune Real-Time はまさにその「使う場所が浮かばない」製品です。
セールの値段に気持ちが動いた人も、一度、自分の作り方で出番があるかを考えてみてください。
向いているのは、実際に歌を録る人とケロケロ系にしたい人
この製品が向いているのは、やはり自分で歌う人です。
録りながら補正後の声を聞けるので、歌う人ほど、リアルタイムである意味が出てきます。
もう1つは、声をケロケロした機械的な響きにしたい人です。
補正を極端にかけると、音程がカクッと切り替わる、いわゆるケロケロ系の声になります。
Waves の公式動画では、その強くかけた使い方が紹介されています。
逆に、実際に歌う人がいない作り方なら、この製品を使う場面はあまりないと思います。
ボカロの声をリアルタイムで鳴らすことも多くはないので、歌声合成ソフトで曲を作っている人は、無理に買わなくて大丈夫です。
ピッチ補正も含めて、ボーカル用の処理をまとめてそろえたい人には、UAD の Topline Vocal Suite という選択肢もあります。

ボーカルに力を入れたい人には買う価値があると考えている製品で、詳しくはTopline Vocal Suite のセールの記事にまとめています。
過去のセール
確認できたものだけを並べます(ドル表記は海外の告知記事の金額です)。
- 2017年7月13日:1日だけのセールで $29(通常 $199)(出典:synthanatomy)
- 2026年9月30日の告知:Waves の売れ筋のフラッシュセールに入り、$29.99 から・10月4日まで。Plugin Boutique も販売元(出典:rekkerd)
- 2026年10月11日:Plugin Boutique で ¥6,953(通常 ¥34,680・79%オフ・10月14日まで)

確認できた範囲では、通常 $199 の製品が、$29 前後まで下がったことがあります。
通常価格のまま買う理由は少ないので、歌を録る人も、セールのときを選ぶのがいいと思います。
Waves の製品全体のセールの流れはWaves のセールの記事、ボーカル用のプラグインのセールはボーカル用プラグインのセールの記事で確認できます。
ほかの会社も含めたブラックフライデーの流れは、ブラックフライデーのまとめにまとめています。
まとめ:歌う人には意味があり、歌わない人には出番が少ない
Waves Tune Real-Time は、歌いながら音程を直し、その声を録りながら聞けるピッチ補正プラグインです。
自然な補正から、ケロケロした極端な効果までかけられます。
私はピッチ補正そのものは欲しいものの、歌を録らないので、リアルタイムで直す必要がありません。
今は歌声合成ソフトの画面でほとんど済んでいて、昔使っていた Flex Pitch も、曲の構成に時間を使うためにやめました。
自分で歌を録る人や、ケロケロ系の声を作りたい人には、意味のある1本です。
歌声合成ソフトだけで曲を作っている人は、安くなっていても、出番があるかを先に考えてから決めてください。
自分の歌を録りながら、音程を整えたい人に。
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ピッチ補正も含めて、ボーカルの処理をまとめてそろえたい人に。
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