CLEAR のつまみは、AMBIENCE・VOICE・VOICE REVERB の3つしかありません。
録った声を AI が「周りの雑音」「声」「声の響き」に分けて、それぞれをどれだけ残すかを回して決めるプラグインです。
正直に書くと、私はこのプラグインを知りませんでした。
今は人の声を録ることもなく、歌はすべて歌声合成です。
それでも動画を見て、声の響きまで取り除けるところは面白いと感じました。
ただ、歌声合成で曲を作る私には、ほぼ要らない寄りというのが先に書いておきたい答えです。
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CLEARはどんなプラグインか
CLEAR は、話し声や歌声から、雑音と部屋の響きを減らすためのプラグインです。
エアコンの音や外の車の音のような「周りの音」と、お風呂場のように響いてしまった「声の残響」を、声とは別のものとして扱えます。

上の画面の3つのつまみが、左から周りの音、声、声の響きです。
それぞれにソロ(S)とミュート(M)、反転(INVERT)のボタンがあり、たとえば周りの音だけを聞いて、何が消えているかを確かめられます。
逆に声を消して、周りの音だけを残す使い方もできます(公式では De-Voice と呼んでいます)。
処理はリアルタイムで、Logic でも AU のプラグインとして使えます。

公式の説明では、AU・VST3・VST・AAX に対応し、Mac は macOS 10.13 以降で Apple Silicon にも対応しています。
体験版もありますが、60秒ごとにノイズが入り、設定の保存もできません(Antinode Audio 公式)。
Supertone から Antinode Audio へ:買う前に知っておきたいこと
CLEAR を作っていた Supertone は、2026年7月15日に株主が会社の解散を承認しました(Music Business Worldwide)。
そのあと、CLEAR は Shift・Air と一緒に Antinode Audio という会社へ移ることになり、移る日は2026年9月14日とされていました(Production Expert)。
Supertone の案内では、買ったライセンスはそのまま使えるとされています。
いまの公式ページも「Formerly Supertone Clear(旧 Supertone Clear)」と書かれた Antinode Audio のページになっていて、Plugin Boutique では今も Supertone CLEAR の名前で売られています。
名前が2つあるので、検索するときは「Supertone CLEAR」と「Antinode Clear」のどちらでも同じ製品だと覚えておくと迷いません。
ノイズを消すのはよくある、面白いのは「響き」を取れるところ
動画を見て最初に思ったのは、ノイズを消すだけなら、よくあるタイプのプラグインだということです。
私が前から気になっている Waves にも、声とノイズを分ける Clarity Vx があります。

Clarity Vx が気になっている理由は、Waves Clarity Vx のセールの記事に書いています。
その Clarity Vx と違って面白いと感じたのが、CLEAR は声の残響まで取り除けるところでした。
ただ、調べてみると、響きを減らせる製品はほかにもあります。
Waves には響きを取るための別の製品 Clarity Vx DeReverb があり、公式の紹介動画も出ています。
iZotope RX にも、声・リバーブ・ノイズを分けて調整する Dialogue Isolate があります。

RX のどの版で何ができるかは、iZotope RX のセールの記事にまとめています。
CLEAR の違いは、ノイズと響きを1本の3つのつまみでまとめて扱えるところだと思います。
歌声合成の声に使うなら:私は Logic のリバーブを減らす
歌声合成の声に使う場面を考えると、思いつくのは「リバーブが効きすぎたときに、響きを取り除く」ことくらいでした。
ただ、私はボカロの声に Logic Pro の中でリバーブをかけています。

上は、ボーカルからリバーブ用のトラックへ送っている、私の Logic のミキサーです。
響きに問題があるなら、自分でかけた Logic のリバーブを減らして調整するのがいいと思っています。
あとから響きだけをノイズ除去のような処理で消そうとすると、手間がかかり、パソコンの負担も重くなりそうだと感じました。
公式には負担を軽くして動かす ECO MODE もありますが、自分でかけたリバーブなら、元の量を変えるほうが早いです。
ボーカルのリバーブをどれくらいかけているかは、こちらに書いています。
それでも、たまにボカロの声そのものの響きが気に入らないときはあります。
リバーブをかける前の素の音で響きが気になるときなら、多少は使い道がありそうです。
CLEAR が活きそうな場面
CLEAR が便利なのは、録音したものを、あとから直したいときだと思います。
たとえば、2ミックスを仕上げるエンジニアのように、ほかの人から素材をもらい、その素材だけでなんとかするしかない場合です。
もう一つは、マスタリングまでほぼ終わってから、ちょっとだけ響きやノイズが気になったときです。
時間がないときや、ミックスまで戻りたくないときには、つまみを回すだけで済むのは便利かもしれません。
CLEARが向く人・向かない人
向いているのは、自分で歌い手をしている人や、エンジニアをしている人です。
自分で録音して、ノイズの除去もして、ミックスまで自分でする人なら、使い道はあると思います。
逆に、私のように歌声合成だけで曲を作り、リバーブも自分でかけている人には、急いで買うものではありません。
私が欲しいとすれば、たまに乗る謎のノイズを消すほうで、響きを取る機能はあまり要らないと感じました。
ボーカル用のほかのプラグインで、次に何を足すかはボーカル用プラグインのセールの記事に書いています。
過去のセール
確認できたものを並べます(ドル表記は海外の告知記事の金額です)。
- 2025年11月21日〜11月30日:Plugin Boutique で $55(通常 $99・ブラックフライデーのセール・rekkerd)

去年はブラックフライデーの時期に半額近くまで下がっていたので、急がない人は11月を待つのも一つの手です。
Plugin Boutique での買い方は、Plugin Boutique の使い方の記事をどうぞ。
まとめ
CLEAR は、声から周りの雑音と声の響きを分けて、3つのつまみで減らせるプラグインです。
今は Supertone から Antinode Audio に移っていますが、同じ製品として売られています。
ノイズだけでなく響きまで取れるのは面白いと思いました。
ただ、人の声を録らず、リバーブも Logic で自分でかけている私には、ほぼ要らない寄りです。
自分で歌って録る人や、もらった素材をあとから直す人は、体験版で自分の声を通してみてから決めてみてください。
自分で録った声や、もらった素材のノイズと響きを、まとめて減らしたい人に。
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生録りはしないけれど、たまに乗る謎のノイズに悩まされてきた人に。
Clarity Vx を Plugin Boutique で見る →







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