u-he Zebra 3はPigmentsがある人に要る?|音をつなぐシンセを公式動画で見たボカロPが、今は足さないと決めた理由

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

「映画音楽でよく使われてきたシンセ」と聞いて公式動画を見たところ、映画らしい音はあまり出てこず、私には少し拍子抜けでした。

動画で鳴っていたのは、昔のアナログシンセに寄せた音が中心でした。

 

Zebra 3 は、Diva や Hive 2 で知られる u-he のシンセです。

オシレーターやフィルターといった音の部品を、画面の上で自由につないで1つの音を作ります。

 

私は Zebra 3 を持っておらず、名前も知りませんでした。

いつもシンセは Pigments を使っていて、Pigments がある今、Zebra 3 は足さないと決めています。

 

u-he Zebra 3 を Plugin Boutique で見る →

 

Zebra 3は、音の部品を自分でつないで作るシンセ

Plugin Boutique の説明では、Zebra 3 は前の Zebra の考え方を引き継ぎながら、中身を一から作り直したシンセです。

アナログシンセの再現、楽器の鳴り方を計算で作る物理モデル、デジタルの音作りまでを1台にまとめています。

 

u-he Zebra 3 の画面。左に Noise・Osc・Filter の部品、中央に部品をつなぐグリッド、右にエンベロープと LFO(Plugin Boutique の製品画像より)

 

音のもとになるメインのオシレーターは4つです。

1つずつ、ウェーブテーブル(波形を少しずつ変えながら鳴らす方式)として最大16ボイスのユニゾンで鳴らすか、最大1,024個の倍音を重ねる方式で鳴らすかを選べます。

 

これとは別に、FM 用のオシレーターが4つあります。

さらに、ノイズや、マリンバやベルのように「叩いて響く」音を作る部品(Exciter・Modal Resonator)も入っています。

 

Zebra 3 のグリッド。Noise と Osc を Filter・Comb・Filter の順につないで1つの音にしている(Plugin Boutique の製品画像の一部)

 

この画面の右側にあるマス目が、部品をつなぐ場所です。

上の例では、ノイズとオシレーターを、フィルター、コム(櫛形のフィルター)、もう1つのフィルターの順に通しています。

 

部品は、使うものを足したときだけ画面に出てくる作りです。

フィルターの効き方は105種類以上、最初から入っているプリセットは1,200以上あります。

 

Mac では AU にも対応しているので、Logic Pro でもプラグインとして使えます。

動作環境は macOS 10.13 以降と書かれています。

 

公式動画は、Jupiter-4の「ずれ」をZebra 3で再現する内容

私が見たのは、u-he 公式の「Zebra 3 – Analogue Beauty」です。

古いアナログのポリシンセ Roland Jupiter-4 の音と、それを Zebra 3 でまねした音を、交互に聞かせていく動画です。

 

 

動画の説明によると、まねしているのは、古いアナログシンセならではの「完璧にそろっていないところ」です。

声ごとに音程が少しずつずれる、エンベロープ(音の立ち上がりや消え方)がばらつく、音量の回路のあとで音が少しひずむ、の3つを順番に作っていきます。

 

見た目は、結構古い系のシンセに見えました。

それでいて、やれることは新しいのかな、という印象です。

 

正直、何をしているのかは分かりにくい動画でした。

ただ、部品と部品を「つなぐ」、つまり組み合わせて音を作っていくシンセなんだな、というのは伝わってきました。

 

私はもともと、アナログの Jupiter の音があまり好きではありません。

動画で鳴っていたのはその Jupiter に寄せた音だったので、実際に聞いても、好きな音ではなかったです。

 

Pigmentsを持っている今は、足したいと思わなかった

Zebra 3 を見たあとでも、Pigments に足したいとは思いませんでした。

いちばんの理由は、動画で聞いた音が好みに合わなかったことです。

 

作りの面でも、重なる所があります。

私が使っている Pigments も、音のもとを5種類(Analog・Wavetable・Sample・Harmonic・Modal)から選べるシンセです。

 

Pigments のエンジン選択メニュー。Analog・Wavetable・Sample・Harmonic・Modal の5種類から選べる

 

Harmonic は倍音を重ねて音を作る方式で、Modal は叩いて響く音を作る方式です。

Zebra 3 の倍音を重ねるオシレーターや Modal Resonator と、向いている音の方向は近いと言えます。

 

違うのは、作り方の自由さです。 Pigments は2つのエンジンを選んで重ねる形で、Zebra 3 はマス目の上で部品を好きな順につないでいく形です。

 

Pigments で何を作っているかは、こちらに書いています。

 

Pigments レビュー|Dexed・Vitalが合わず流れ着いた、ボカロ制作のファーストチョイスにしているシンセの話

 

u-heのシンセの中では、いちばん大きな作り

u-he には、Zebra 3 のほかに、アナログシンセを再現した Diva や、軽くて分かりやすい Hive 2 があります。

その中で Zebra 3 は、いちばん大きな作りで、単体のシンセの中では値段もいちばん高いシンセです。

 

u-he Hive 2 の画面(u-he 公式)。中央の六角形にウェーブテーブル、左右に2つのオシレーターとフィルター、下に変調とシーケンサーが並ぶ

 

Hive 2 は、オシレーターやフィルターの場所が最初から決まっていて、1画面で全部見える作りです。

Zebra 3 のように、部品を自分でつなぐ作りではありません。

 

Hive 2 も Pigments と役割が近いので、私にはいらないというのが今の考えです。

それでも、最初のシンセとして Hive 2 が欲しい初心者のボカロPには、買う価値があると思っています。

 

u-he のシンセの違いと過去のセールはu-he のセールページ、Hive 2 の値段はHive 2 のセールページにまとめています。

 

値段はかなり高い。決め手は「音が好きかどうか」

Zebra 3 の値段は、正直かなり高く感じました。

シンセとしてできることは多いと思いますが、それだけで選ぶ製品ではないと感じています。

 

Plugin Boutique の u-he Zebra 3 の製品ページ(2026年10月22日時点で¥42,159)

 

結局は、鳴っている音が自分の好みかどうかで決まると思います。

映画音楽でよく使われたと聞いていた分、動画で映画らしい音が聞けなかったのは、少し残念でした。

 

Zebra 3が向いている人・要らない人

Zebra 3 が向いているのは、このシンセの音が使いたいと思った人です。

動画を聞いて「この音が欲しい」と感じたなら、高くても選ぶ価値はあると思います。

 

部品をつないで音を作っていくやり方そのものをやってみたい人にも、選択肢に入るシンセです。

このシンセそのものが気に入った、という理由で選ぶのもありだと思います。

 

逆に、私のように Pigments を既に持っていて、Zebra 3 の音が好みに合わなかった人には要らないと思います。

 

まとめ:Zebra 3は、音に惚れた人のためのシンセ

Zebra 3 は、音の部品をマス目の上で自由につないで作る、u-he のいちばん大きなシンセです。

倍音を重ねる音や叩いて響く音まで作れて、できることはとても多いです。

 

ただ、私は公式動画の音が好みに合わず、Pigments がある今は足さないと決めました。

選ぶかどうかは、機能の多さより、鳴っている音が好きかどうかで決めるのがいいと思います。

 

Zebra 3 の音が使いたい人や、部品をつなぐ音作りをやってみたい人に。

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