Revoice Pro 5はボカロPに要る?声を「合わせる・直す・重ねる」が1本になったソフトを調べてみた

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Revoice Pro 5 という名前を、私は今回調べるまで知りませんでした。

Synchro Arts という会社の、歌声を編集するためのソフトです。

 

録った歌のタイミングをそろえる、音程を直す、声を重ねて厚くする。

この3つの作業を1本でこなせるのが Revoice Pro 5 で、同じ会社のタイミング合わせ用の VocAlign 7 と、音程を直す RePitch 2 の仕事をまとめた上位のソフトにあたります。

 

性能は高そうだと感じました。

それでも、ボカロだけで曲を作っている私には要らない、というのが調べたあとの答えです。

 

向いているのは、歌い手さんや、仕事でボーカルのミックスをしている人だと思います。

 

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Revoice Pro 5は、録った声を「合わせる・直す・重ねる」ソフト

Synchro Arts 公式の説明では、Revoice Pro 5 は「タイミングをそろえる」「ピッチを整える」「ボーカルを重ねる」をまとめて行うソフトとされています。

ここでいうボーカルは、マイクで録った人の声のことです。

 

1つ目のタイミング合わせでは、メインの声を「ガイド」にして、重ねた声(ダブ)の出だしや語尾をガイドにそろえます。

公式によると、SmartAlign という機能が、ダブがガイドと同じ位置から始まっていなくても、どこに合わせればいいかを自分で判断してくれます。

 

Revoice Pro 5 のタイミング合わせの画面。いちばん上がガイドになるメインの声で、下に並ぶ重ねた声のタイミングをガイドにそろえる(Plugin Boutique の製品ページより)

 

2つ目は音程の直しです。

歌った声が音符のブロックで並び、ブロックの上の線で、実際に歌った音程の揺れが見えるようになっています。

 

Revoice Pro 5 の音程を直す画面。声が音符のブロックで並び、黄色い線が実際に歌った音程の動き(Plugin Boutique の製品ページより)

 

公式の説明では、「サ行」のような音程のない音や息の音は、ほかの部分と一緒に音程を直されないようになっています。

ピッチを変えずに声の質感だけを変えるフォルマントの調整や、ビブラートを伸ばしたり抑えたりする機能もあります。

 

3つ目が、声を重ねるダブリングです。

スタジオで重ねる声を録り忘れても、元の声から自然な重ね用の声を作れる、と Plugin Boutique の説明にあります。

 

Revoice Pro 5 のダブラー。New Process の窓で処理の種類を選び、元の声から重ねる声を作る(Plugin Boutique の製品ページより)

 

あるトラックの音程・タイミング・ビブラート・音量の動きを、別のトラックへそのまま写す機能もあります。

メインの歌い方をハモリやダブに写せるので、何本も重ねた声をそろえる作業がまとめて短く済む、というのが公式の打ち出しです。

 

公式動画を見た感想:画面は分かりやすいが、生の歌声向け

Synchro Arts 公式の紹介動画です。

 

 

動画を見て最初に思ったのは、画面が比較的分かりやすいということでした。

ピッチもフォルマントもタイミングも変えられて、なんとなく性能は高そうに感じます。

 

ただ、見ているうちに、これは実際に人が歌った声のためのソフトだと感じました。

ボカロの声を扱うには、ちょっと使いにくそうです。

 

ボカロの歌は、もともと合成ソフトの中で作っています。

音程の揺れやタイミングは、合成ソフトに戻ればそこで直せるので、録った声を後から直す道具とは出番が重なりにくいのです。

 

Synthesizer V Studio 2 のピアノロール。緑がノート、うっすら見える波形が実際に歌ったピッチ。直したいところは合成ソフトの中で直せる

 

同じ会社の RePitch 2 を調べたときも、やっていることは VOCALOID6 や Synthesizer V 2 の中での音程の直しと同じだと感じました。

 

VocAlign 7・RePitch 2との違い:何でもできる全部入り

Synchro Arts には、タイミング合わせの VocAlign 7 と、音程を直す RePitch 2 が別の製品としてあります。

Revoice Pro 5 は、そのどちらの作業もできるうえに、ダブリングまで入っています。

 

ダブリング・音程の直し・タイミング合わせと並ぶのを見ると、何でもできるソフトだと感じます。

1本にまとまっているのはいいところで、Revoice Pro 5 を1本買うという選び方自体は、ありだと思います。

 

公式のハモリの作り方の動画を見ると、メインの声から重ねる声を作っていく流れが分かります。

 

 

VocAlign 7 だけの中身は、VocAlign 7の記事で調べています。

3つの製品の値段の下がり方は、Synchro Arts のセールの記事で並べました。

 

Synchro Artsのセールはいつ?RePitch 2の値動きと買い時|歌声合成のボカロPが「WAVしか手元に無い人の道具」と考える理由

 

買う前に見ておきたい2つのこと:LogicとARA、アップグレードの割引

1つ目は、Logic で使う場合の動作環境です。

Synchro Arts 公式の動作環境には、「Apple Silicon 版の Logic は ARA プラグインをサポートしていません」という注記があります。

 

ARA は、DAW とソフトの間で音をすぐにやり取りするための仕組みです。

M1 などの Mac で Logic を使っていて、この仕組みを当てにして買う人は、先に公式の説明を確かめておくと安心です。

 

2つ目は、アップグレードの割引です。

公式には、対象のアップグレードライセンスで最大50%割引と書かれているので、Synchro Arts の製品をすでに持っている人は、新しく買う前にそちらを見ておくといいと思います。

 

5万円を超えるなら、私は買わない

これだけの機能が入っていれば、5万円という値段は相応だと思います。

それでも、5万円を超える値段だと、私には高くて要らないです。

 

Plugin Boutique の Revoice Pro 5 の製品ページ(2026年10月27日時点で¥52,110)

 

逆に、実際のボーカルの声を扱う人なら話は別です。

録った歌を自分で仕上げる歌い手さんや、仕事でボーカルのミックスをしている人なら、使えるソフトだと思います。

 

ボカロだけで曲を作っている人は、合成ソフトの中で直せる部分が多いので、急いで買うソフトではないと思います。

 

過去のセール

確認できたものだけを並べています。

 

  • 2026年6月(〜6月30日):Plugin Boutique の Make Music Month で、RePitch と Revoice Pro が最大48%オフ(rekkerd)
  • 2026年8月(〜8月31日):Plugin Boutique で $179(通常 $299・40%オフ)(rekkerd)
  • 2026年10月(〜10月20日):Plugin Boutique で ¥12,747(通常 ¥52,110・75%オフ)

 

2026年は、6月と8月が40%台のオフで、10月には75%オフまで下がりました。

 

まとめ

Revoice Pro 5 は、録った歌声のタイミング合わせ・音程の直し・ダブリングを1本でこなす、Synchro Arts の全部入りのソフトです。

画面は分かりやすく性能も高そうですが、ボカロだけで曲を作る私には、出番が少なくて要らないと感じました。

 

録った歌声の合わせ・直し・重ねをまとめて済ませたい、歌い手さんやボーカルのミックスをする人に。

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。