VintageVerb は、自分が思っているより弱めにかけています。
強めのリバーブなので、かけすぎると1980年代の曲のような響きになってしまうからです。
使うのはサビだけで、ボーカル用とコード楽器用に、サビのためのバスを1本ずつ作って送っています。
この記事では、そのバスの作り方からプリセット、Decay の長さ、サビだけ響きを足すオートメーション、声が奥に引っ込んだときの直し方までを順番に書きます。
VintageVerb は、ValhallaDSP というメーカーのリバーブ(音に響きを足すエフェクト)です。
1970年代・1980年代の名機のような響きを、響きの種類(MODE)と年代の色(COLOR)の組み合わせで作れます。
Plugin Boutique では扱っておらず、買えるのはメーカーの直販だけです。
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サビ以外は Pro-R 2、サビで VintageVerb を足す
普段のボーカルのリバーブは、FabFilter Pro-R 2 のプレートに任せています。
サビ以外は Pro-R 2 だけで、サビに入ったところで VintageVerb を足します。
サビでもメインは Pro-R 2 で、VintageVerb は後ろで色合いを少し変える味付けです。

Pro-R 2 のほうの使い方は、Pro-R 2 の使い方の記事にまとめています。
手順1:サビ用のバスを、ボーカルとコード楽器で1本ずつ作る
VintageVerb はトラックに直接挿さず、バスに挿して、そこへセンドで送っています。
コード楽器にインサートで挿すと、全体が濁って、音の芯がなくなってしまうからです。
バスは、ボーカル用とコード楽器用で分けて作ります。
メロディーの楽器も、コード楽器とは別にして、少しずつかけることが多いです。

上は私の Logic のミキサーです。
左のボーカルのチャンネルから「B 24」のセンドで、右の「vocal chorus」というサビ用のバスに送っていて、そのバスの一番上に VintageVerb が挿さっています。
センドで使うので、VintageVerb の MIX は100% にしています。
元の音はボーカルのチャンネルにそのまま残るので、バスのほうは響きだけ出せば十分です。
手順2:プリセットは Plates から選ぶ
VintageVerb を開いたら、最初にプリセットの Plates(プレート系)を開きます。
その中から、なんとなく合いそうなものを選ぶことが多いです。
ボーカルのバスなら、Vocal Plate のように名前にボーカルと入ったものから試します。

プリセットの中身や、MODE・COLOR がどう違うかは、レビューのほうで詳しく書きました。
手順3:Decay は、ボーカルを短め・コード楽器を長めに
2本のバスで、いちばん変えるのは Decay(響きが消えるまでの長さ)です。
ボーカルは、言葉の輪郭をはっきり残したいので、Decay を小さめにします。
コード楽器は、伸ばして輪郭をあやふやにしたいので、Decay を伸ばすことが多いです。
コード楽器は空気感があったほうがいいと思っているので、ボーカルより少しだけ長くしています。

真ん中の大きなつまみが DECAY です。
ほかのつまみは、プリセットを選んだあとはほとんど触っていません。
手順4:サビの区間だけ、オートメーションで響きを上げる
サビの間だけ響きを足すために、センドの量をオートメーションで管理しています。
サビ以外は送らず、サビに入ったところで送る量を上げる、という形です。

この画面は、VintageVerb を挿したバス(トラック名「VVV」)の音量のオートメーションです。
トラックの欄で「ボリューム」を選んで線を描き、-∞ から +0.0 dB へ一気に上げています。
Logic では、トラックごとにオートメーションの欄で書き込む項目を選べます。
センドの量もボリュームと同じように選んで、線で書き込めます。
歌声合成の声が奥に引っ込んだら、Decay とセンドを減らす
サビで VintageVerb を足すと、歌声合成の声が奥に引っ込んだり、響きすぎたりすることがあります。
そのとき触るのは、ほぼ2か所だけです。
1つは、ボーカル用のバスの Decay を削ること。
もう1つは、ボーカルからバスへのセンドの量を減らすことです。
VintageVerb は結構強めのリバーブなので、かけすぎると、すぐに1980年代の曲のような響きになります。
あくまで味付けにして、メインは Pro-R 2、VintageVerb は後ろで色合いを少し変えるくらいにしています。
リバーブの量で前後をどう作るかは、ミックスの奥行きの記事とボーカルのリバーブの量の記事にも書いています。
ドラムには、今は Pro-R 2 を使っている
以前は、スネアの響きに VintageVerb をかけていました。
最近は、Pro-R 2 のほうが弱めのリバーブなので、スネアにも基本的に Pro-R 2 をかけています。
VintageVerb は、サビのボーカルとコード楽器に絞って使っています。
まとめ
私の VintageVerb の使い方は、次の4つの手順です。
- サビ用のバスを、ボーカル用とコード楽器用に1本ずつ作り、VintageVerb を挿してセンドで送る(MIX は100%)
- プリセットは Plates から選ぶ。ボーカルなら Vocal Plate のような名前のもの
- Decay は、ボーカルを短め・コード楽器を長めにする
- サビの区間だけ、オートメーションで送る量を上げる
声が奥に引っ込んだら、Decay とセンドを減らします。
思っているより弱めくらいが、80年代の響きにならずにちょうどいいと感じています。
リバーブを1本も持っていなくて、まず安く始めたい人に。
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これからも作曲を続けていくつもりで、響きの中心になるリバーブが欲しい人に。
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