Arturia Memory Vは単品で買うべき?Memorymoogを再現した新しいシンセを、EDMのボカロ曲の目線で調べてみた

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

1982年に Moog が出した Memorymoog は、回路が複雑で、扱いにくいことでも知られたシンセでした。

その音をパソコンの中で鳴らせるようにしたのが、Arturia の Memory V です。

 

Memory V は2026年5月に出たばかりの、新しい音源です。

私は Memorymoog という名前も、この製品も、調べるまで知りませんでした。

 

公式の動画を聞いたうえでの答えは、単品では買わず、V Collection を待つです。

どんな音で、ボカロ曲のどこに使えそうかを順に書いていきます。

 

Memory V を Plugin Boutique で見る →

 

Plugin Boutique の Memory V の製品ページ。Arturia の Memory V と価格(2026年11月2日時点で¥25,911)

 

Memory V は、Moog の最後のポリシンセを再現したもの

Arturia の説明によると、Memorymoog は Moog が1987年に倒産する前に作った、最後のポリシンセです。

ポリシンセは、和音を弾けるシンセのことです。

 

Moog の代表作の Minimoog は、1音ずつしか鳴らせませんでした。

その太い音を、和音で鳴らせるようにしたのが Memorymoog だった、と Arturia は紹介しています。

 

元になった Memorymoog の当時の広告。1音に3つのオシレーターと Moog のフィルター、と書かれている(Arturia 公式の画像)

 

上は、当時の Memorymoog の広告です。

「1音に3つのオシレーター」と、Moog のフィルターが売りだったことが書かれています。

 

Arturia Memory V のメイン画面。木の枠に、オシレーター3つ・フィルター・モジュレーションのつまみが並ぶ Memorymoog そのままの見た目(Arturia 公式の画像)

 

Memory V のメイン画面も、木の枠とつまみの並びまで元の形のままです。

プラグインとしても、単体のアプリ(Standalone)としても動きます。

 

1音に3つのオシレーターと、元の機種に無かった機能

音の元になるのは、1音につき3つのオシレーター(音のもとの波を作る部分)と、ノイズです。

それぞれ、四角・のこぎり・三角の波形を重ねて選べます。

 

Memory V のオシレーター部分。1〜3のオシレーターごとに、四角・のこぎり・三角の波形のボタンとパルス幅のつまみがある(Arturia 公式の画像)

 

そこに、Moog らしい「ラダーフィルター」で音の明るさを削っていく作りです。

ここまでが、元の Memorymoog にあった部分です。

 

Memory V では、元の機種に無かった機能がいくつも足されています。

同時に鳴らせる音を12まで増やすモードや、音を重ねて厚くするユニゾンもその1つです。

 

Memory V の Advanced パネルのアルペジエーター。点の並びで鳴らす順番を選び、円の形でリズムを決める画面(Arturia 公式の画像)

 

上は、Advanced パネルのアルペジエーター(和音を自動で分散して鳴らす機能)です。

Arturia の説明では、4つの層を重ねて、複雑なフレーズも作れます。

 

ほかに、エフェクトを4つまで挿せる枠(17種類以上から選べる)と、300以上のプリセットが入っています。

操作の全体は、Arturia 公式の使い方の動画で見られます。

 

 

公式の動画は、昔感のある懐かしい音だった

Arturia の紹介動画を聞いて、まず昔感があって懐かしいと感じました。

全体としては、アンビエント寄りに聞こえました。

 

ただ、これはプリセット次第だと思います。

動画で鳴っている音がそうだっただけで、作り方によって印象は変わりそうです。

 

 

EDM のボカロ曲なら、D メロを少し太くしたい

ボカロ曲で使うなら、EDM の曲全般に合いそうです。

 

使い方として考えたのは、D メロだけ少し太くするという入れ方です。

曲全体に使うのではなく、D メロのところだけ音を少し太くします。

 

もう1つは、ギターのリフのような使い方です。

短いフレーズをくり返すリフを、ギターではなくシンセで鳴らすイメージです。

 

CMI V・Jura と並べると、気になるのは CMI V

最近、Arturia の CMI V と AIR の Jura も同じように調べました。

CMI V は1980年ごろのデジタルサンプラー Fairlight CMI の再現です。

Jura は、1982年に出た日本の名機シンセの音を再現した音源です。

 

この3つの中で、私がいちばん気になったのは CMI V でした。

Memory V は、3つの中では一番手ではありません。

 

CMI V のことは、CMI V の記事にまとめています。

 

Arturia の別の名機の再現では、ヤマハの CS-80 を再現した CS-80 V も調べています。

そちらはCS-80 V の記事に書きました。

 

単品の値段なら、V Collection を待つ一択

Memory V を単品の値段で買うのは、私はやめておきます。

単品で買うくらいなら、V Collection を待つ一択です。

 

V Collection は、Arturia の昔の名機の再現をまとめた束です。

ただ、Arturia 公式の V Collection 11 の紹介ページを見ると、Memory V の名前はまだ入っていません。

 

なので私の「待つ」は、Memory V が入るかどうかも含めて、次の V Collection を待つという意味です。

 

V Collection 11 の中身と、これまでの値動きはこちらにまとめています。

 

Arturia V Collection 11 Introのセールはいつ?過去の値動きと買い時|「2万円以下なら」とBFまで待つボカロPの考え

 

Arturia 全体のブラックフライデーの動きは、Arturia のブラックフライデーの記事で見られます。

 

まとめ:太い昔の音が気に入ったら、まず束の中身から

Memory V は、1982年の Memorymoog の太い音を、和音のまま今の DAW で鳴らせるシンセです。

動画の音は昔感があって懐かしく、EDM のボカロ曲なら D メロやリフに出番がありそうです。

 

それでも単品の値段なら、私は V Collection を待ちます。

 

Memorymoog の太い音で、EDM のボカロ曲の D メロやリフに厚みを足したい人に。

Memory V を Plugin Boutique で見る →

 

Memory V 以外の名機の再現も、束でまとめて使いたい人に。

Arturia V Collection 11 Pro を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。