Arturia CMI Vはボカロ曲に要る?80年代の名機サンプラーを知らなかった私が、単品より V Collection を選ぶ理由

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

CMI V を単品で買うなら、私は V Collection をまとめて買う方を選びます。

80年代っぽい曲で使いたい場面は多いのに、そう考えています。

 

Arturia の CMI V は、1980年ごろに出た Fairlight CMI という機械を、パソコンの中で再現した音源です。

Fairlight CMI は、録った音を鍵盤で鳴らす「デジタルサンプラー」の、いちばん最初期の製品です。

 

当時のヒット曲で使われた音色のライブラリが入っていて、自分で読み込んだ音も鳴らせます。

Logic などの DAW の中でも、単体のアプリとしても使えます。

 

CMI V を Plugin Boutique で見る →

 

Plugin Boutique の CMI V の製品ページ。Arturia の CMI V と価格(2026年11月2日時点で¥25,970)

 

CMI V は、最初期のデジタルサンプラーを再現した音源

Plugin Boutique の説明では、Fairlight CMI は音楽の歴史で最初に市販されたデジタルサンプリングのシステムです。

1980年代はじめの MTV の時代に、多くのヒット曲で使われました。

 

1980年ごろの本物の Fairlight CMI。緑の線で波形を表示するモニターと本体、鍵盤(Plugin Boutique の製品画像)

 

上が、元になった本物の Fairlight CMI です。

緑の線で波形を映すモニターと、文字を打つキーボード、鍵盤がひとそろいになっています。

 

例として挙げられているのは、Kate Bush の「Running Up That Hill」や、Yes の「Owner of a Lonely Heart」のブラスのフレーズなどです。

あの時代のデジタルの音を、そのまま鳴らせるのが売りです。

 

Arturia CMI V の画面。緑の文字のモニター、スライダーの並んだ操作部、文字入力用のキーボードと鍵盤が、元の Fairlight CMI の形のまま再現されている(Plugin Boutique の製品画像)

 

CMI V の画面も、モニターやスライダーの並びまで元の形のままです。

ただ中身は、元の機械よりできることが増えています。

 

10個の楽器を重ねて、3つのやり方で音を作れる

CMI V では、楽器を10個まで同時に使い、重ねたり、鍵盤の範囲で分けたり、順番に鳴らしたりできます。

1つの楽器ごとに、音の作り方を3つから選べます。

 

1つ目は、録った音を鳴らすサンプラーです。

2つ目は、元の機械にもあった加算合成(倍音を1本ずつ足して音を作るやり方)です。

 

3つ目は、Arturia が新しく足した Spectral Synth という、加算合成をもっと簡単に扱える方式です。

ほかに、音の粗さ(ビット数とサンプルレート)を変えて昔っぽさを強める機能や、32ステップのシーケンサーも入っています。

 

CMI V のいくつもの画面を並べた画像。中央は倍音の動きを立体の山で表示するページ(Plugin Boutique の製品画像)

 

画面はページで切り替える作りで、上の画像の真ん中は、倍音の動きを山の形で見せるページです。

必要な空きは3GB、Mac は Apple Silicon にも対応しています。

 

Arturia の公式動画で、実際の音を聞けます。

 

公式の動画は、好きなシティポップの王道に近い音だった

正直に書くと、Fairlight という機械も、CMI V という製品も、私は知りませんでした。

それでも動画を聞いて、まず懐かしい音だと感じました。

 

1980年ごろの曲で鳴っていた音で、私の好きなシティポップでいえば、王道くらいの音です。

 

Pigments を持っていても、昔の音として使うなら別の道具

私がメインで使っているシンセは、同じ Arturia の Pigments です。

CMI V と Pigments のどちらがいいかは、使い道次第だと思っています。

 

Pigments のエンジン選択メニュー。Analog・Wavetable・Sample・Harmonic・Modal の5種類から選べる

 

Pigments にも、サンプルを鳴らすエンジンや、倍音を組み合わせて音を作るエンジンがあります。

 

一方で、80年代の音を「昔の音」として鳴らしたいなら、Pigments のグラニュラー(音を細かく刻んで並べ直す機能)のような今どきの仕組みは、そこまで要りません。

その場合は、当時の音色が入っている CMI V のほうが目的に合っています。

 

Pigments でどんな音を作っているかは、Pigments のレビューに書いています。

Arturia 公式の Pigments の紹介動画です。

 

 

80年代っぽいボカロ曲なら、イントロやオケヒットに入れたい

80年代っぽい曲を作るときに、CMI V を入れたい場面は結構あります。

当時の音を再現したいときに、あの時代の音をいくつも再現できるのがありがたいところです。

 

たとえば、曲の入りのイントロや、「ジャン!」と鳴らすオケヒットです。

ブラス、声っぽい音、ドラムの感じまで、あの時代の音でそろえられます。

 

なので、当時のシンセが好きだった人や、昔の曲の雰囲気をやりたいボカロPには、価値のある音源だと思います。

 

単品で買うより、V Collection でまとめて買いたい

それでも、CMI V を単品の値段で買うのは、私はやめておきます。

単品で買うなら、V Collection でまとめて買う方がどう考えてもいいと思っています。

 

V Collection は、CMI V を含む Arturia の昔の名機の再現を、まとめて入れた束です。

私は1970〜80年代の曲が好きで、昔のシンセの音が欲しい気持ちがあるので、1台ずつより束のほうが合っています。

 

同じ Arturia の Jup-8 V でも、「単品は高い、買うなら V Collection」と考えました。

Jup-8 V の買い時はJup-8 V のセールの記事に、V Collection の中身と値段はV Collection のセールの記事にまとめています。

 

Arturia 全体のブラックフライデーの動きは、Arturia のブラックフライデーの記事で見られます。

 

Arturia の音源をいくつも立ち上げて Logic が重くなったときの対処は、こちらにまとめています。

 

Logicが重いときにやること|M1 MacのボカロPが、フリーズ・バッファ1,024・プラグイン整理で乗り切っている順番

 

まとめ:80年代の音が好きなら、束で手に入れるのが近道

CMI V は、1980年ごろのヒット曲の音を、そのまま鳴らせる音源です。

80年代っぽいボカロ曲を作りたい人には、イントロやオケヒットで出番があります。

 

ただ、単品の値段で1台だけ買うより、V Collection でまとめて手に入れるほうが、私には合っていると考えています。

 

当時のシンセが好きで、80年代の曲の雰囲気をボカロ曲でやりたい人に。

CMI V を Plugin Boutique で見る →

 

昔のシンセの音を、1台ずつではなくまとめてそろえたい人に。

Arturia V Collection 11 Pro を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。