通常は$199のサチュレーションが、ブラックフライデーには$49まで下がる。
Soundtoys の Decapitator は、そういう値動きを毎年のようにくり返してきたプラグインです。
名前は前から知っていて、前は買おうと思っていたサチュレーションでもあります。
ただ、公式の動画を見直した今は、正直なところ買いたい気持ちはなくなりました。
持っていないボカロPとして、どんなプラグインなのか、なぜ今は選ばないのか、どんな人なら買っていいのか、どのくらい下がるのかを整理します。
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Decapitatorは、昔のスタジオ機材の歪みを5種類持つサチュレーション
Decapitator は、アナログ機材を限界まで押したときの歪みを再現するプラグインです。
Soundtoys は、ビンテージから最近のものまで、卓やプリアンプ、コンプ、歪み用の機材を集めて分析したと説明しています。

画面に並ぶのは、だいたい次のつまみです。
- DRIVE:どれだけ歪ませるか
- LOW CUT・HIGH CUT:歪ませる前後で低域と高域を整える(低域を残す THUMP、急に切る STEEP も付いている)
- TONE:音を暗め〜明るめに寄せる
- MIX:元の音と混ぜる割合。センドを作らなくても、パラレルでかけられる
- OUTPUT と AUTO:歪ませた分の音量を合わせる

つまみの数は多くないので、画面を見てすぐ触れる作りです。
Plugin Boutique の評価も、2,700件を超える評価で星4.8と高い製品です。
A・E・N・T・Pの5つのスタイルと、Punishボタン
画面の下の STYLE の5つのボタンが、それぞれ別の機材の再現です。
Soundtoys 公式のマニュアルでは、次の機材がもとになっていると書かれています。
- A:Ampex 350 というテープレコーダーのプリアンプ
- E:Chandler/EMI の TG のチャンネル
- N:Neve 1057 の入力チャンネル
- T:Thermionic Culture の Culture Vulture(triode の設定)
- P:同じ Culture Vulture の pentode の設定

テープ、卓、真空管と、歪みの出どころが違う機材を1つのプラグインで切り替えられるのが特徴です。

公式のページにも、こうした真空管や変圧器の写真が使われています。
アナログの機材が持っていた「押したときの反応」まで再現した、というのが Soundtoys の説明です。
そして左上の PUNISH ボタンを押すと、さらに大きく音を持ち上げて、歪みを一段強くできます。

Soundtoys 自身が、控えめでは物足りないときのためのボタンと紹介しているくらいです。
ボーカル、ドラム、ギター、シンセと、おとなしすぎる音なら何にでも試してほしい、とも書かれています。
公式の動画を見た印象は「いつものSoundtoys」
こちらが Soundtoys 公式の、Decapitator の使い始めの動画です。
見終わって最初に思ったのは、いつもどおりの Soundtoys だなということでした。
この会社のプラグインは、サチュレーションのかかり方が強めで、かなり大げさに効いてくれます。
Decapitator も、まさにその音でした。
強めにかけたい人なら、これはありだと思います。
もちろん、これは動画を見ての印象で、自分の曲にかけて確かめたわけではありません。
Soundtoys のほかのプラグインのセールの話は、EchoBoy のセールの記事にも書いています。
前は欲しかったのに、いまSaturn 2を選ぶ理由
1つだけ買うなら、私は FabFilter の Saturn 2 を選びます。
理由は2つあります。
1つ目は、画面の好みです。
Soundtoys の、昔の機材をそのまま写したような画面は、正直あまり好きではありません。
私が好きなのは、Saturn 2 のような FabFilter の画面や、Pigments のような画面です。
2つ目は、かかり方です。
Decapitator は、私にはかかりが強すぎて、好みの方向ではありませんでした。
いまの私は、アナログっぽさを iZotope の Trash と、Logic 純正の ChromaGlow で足しています。
Saturn 2 は帯域ごとに分けてかけられるのが便利そうで、ずっと欲しいと思っているプラグインです。
Saturn 2 は私もまだ持っていませんが、買い時は Saturn 2 のセールの記事にまとめています。
純正の ChromaGlow で足りるかどうかは、Logic のサチュレーションの記事で書きました。
Decapitatorが向くのは、太く荒い音が好きなボカロP
私は選びませんが、合う人ははっきりいると思います。
- サチュレーションをまだ1つも持っていない人
- 強いサチュレーションや歪みが欲しい人
- 太い音や、音割れしたような荒い音が好きなボカロP
逆に、私のように強いかかり方が好みでない人や、Soundtoys の画面が合わない人は、ほかの候補も見てから決めたほうがいいと思います。
買うならセールで。毎年$49〜$69まで下がっている
もし私が買うとしたら、セールのときだけです。
通常の価格で買う理由は、今のところありません。
Decapitator は、Soundtoys の直販のブラックフライデーやホリデーのセールで、通常$199から$49〜$69まで下がってきました。
下の「過去のセール」に、日付と出典をつけて並べています。

ほかの Soundtoys のプラグインもまとめて欲しいなら、全部入りの Soundtoys 5.5 を待つという手もあります。
会社全体のセールの来かたは、こちらにまとめています。
過去のセール
- 2022年12月13日〜2023年1月5日:Soundtoys のホリデーセールで$69(通常$199)(出典:Attack Magazine)
- 2023年11月24日〜12月1日:Soundtoys のブラックフライデーで$49(出典:Bedroom Producers Blog)
- 2025年11月20日〜12月4日:Soundtoys 直販のブラックフライデーで$49(通常$199)(出典:Audio Newsroom)
- 2026年10月12日:Soundtoys 直販で$69(通常$199)。Plugin Boutique は通常価格の¥34,680
まとめ:強めが好きならセールで、迷うならほかも見てから
- Decapitator は、テープ・卓・真空管の歪みを5つのスタイルで切り替えられるサチュレーション
- Punish ボタンまで含めて、かかり方は大げさで強め。公式の動画でも「いつもの Soundtoys」の音だった
- 私は画面とかかり方の好みから、1つ買うなら Saturn 2 を選ぶ
- 太く荒い音が好きなボカロPや、1本目のサチュレーションを探している人には合う
- 毎年$49〜$69まで下がっているので、買うならセールを待つ
前は欲しかったものでも、ほかのプラグインを使ううちに好みが変わることはあります。
値段が下がったときに、自分が欲しい音の方向とかかり方が合っているかを、もう一度確かめてから選んでみてください。
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