Waves L4 Ultramaximizer は要る?|音圧に絞ったWavesのリミッターを、Ozoneに任せているボカロPが調べてみた

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私の曲は、大サビで −8.5 LUFS くらいになるのが目安です。

そこまでの音圧は、iZotope Ozone の Maximizer にほぼ任せています。

 

Waves の L4 Ultramaximizer は、その「音圧を上げる」ことだけに絞ったリミッターです。

L4 や L2 という名前は、私も前から聞いたことがありました。

 

持っていない私が中身を調べて、Ozone がある人にも要るのか、どんな人なら買っていいのかをまとめます。

 

Waves L4 Ultramaximizer を Plugin Boutique で見る →

 

L4 は、曲の最後に挿して音圧を上げるリミッター

リミッターは、音の一番大きいところが決めた天井を超えないように抑えて、そのぶん全体を持ち上げる道具です。

マスタリングで曲の最後に挿して、配信で負けない大きさまで音圧を上げるのに使います。

 

Waves には、90年代から2000年代に多くの曲で使われた L1・L2 というリミッターがあります。

L4 はその流れの新しい版で、2025年9月に出ました。

 

L4 Ultramaximizer の画面。Threshold と Ceiling の縦のフェーダー、Atten と Upward のメーター、右に Mode・LUFS Long・Release・Clip・Stereo link(Waves 公式の画像)

 

Waves の説明では、ただ音を潰して大きくするのではなく、低音・アタック・音の生き生きした感じを残すことを狙っています。

画面の中心は、Threshold(どこから抑えるか)と Ceiling(天井)の2本のフェーダーです。

 

公式の紹介動画を見ると、つまみが少なく、やっていることも単純に見えました。

音圧が大事と言われる今、そこにシンプルに絞っているのは良いと思います。

 

 

5つのモードと、LUFS の数字が同じ画面で見られる

右上の Mode で、抑え方を5つから選びます。

Modern・Aggressive・Smooth・Safe と、昔の L2 の音に近い L2 です。

 

その下の Release と Clip は、曲に合わせて自動で動く作りです。

小さい部分を持ち上げる Upward compression、トゥルーピーク(書き出し後の音割れ)を見張る機能もあります。

 

L4 Ultramaximizer のグラフ表示。波形の上に削った量が赤く出て、右に Mode(Modern)と LUFS Long の数字(Waves 公式の画像)

 

画面はフェーダーの表示と、波形のグラフの表示の2つから選べます。

グラフでは、波形のどこがどれだけ削られたかが赤く出て、右に LUFS の数字が並びます。

 

Gain Match を押すと、挿す前と後を同じ大きさで聴き比べられます。

音が大きくなっただけで良く聞こえる、という勘違いを防ぐためのボタンです。

 

Ozone の Maximizer があるなら、L4 は要らない

私はマスタリングに Ozone Advanced を使っていて、音圧は Maximizer で上げています。

今の Maximizer に不満は特にありません。

 

Ozone Advanced の Maximizer モジュール。Gain のつまみ、Upward Compress・Soft Clip・Transient Emphasis が並ぶ

 

画面を見比べると、Ozone の Maximizer にも Upward Compress や Soft Clip があり、L4 と役割はほぼ重なっています。

なので、マキシマイザーをすでに持っているなら L4 は不要だと考えています。

 

違いは、まわりに何が付いているかです。

 

項目L4 UltramaximizerOzone の Maximizer
中身リミッター1本マスタリングの道具一式の中の1つ
音圧の上げ方5つのモードから選ぶIRC のモードと Character で選ぶ
小さい部分の持ち上げUpward compressionUpward Compress
ほかの道具なしEQ・ステレオ幅・AI の提案など
向く人音圧を上げる道具だけ欲しい人マスタリングをまとめて済ませたい人

 

Ozone の良さは、むしろ Maximizer 以外のモジュールが付いていることだと思っています。

マキシマイザーだけ欲しいなら、L4 で足ります。

 

AI に任せきりの私には、比べる相手としての価値がある

正直に言うと、私は最後の微調整もほとんどしていません。

Ozone の AI(Master Assistant)が出したマキシマイザーの設定に、任せきりのところが多いです。

他のモジュールは微調整しますね。

 

Ozone Advanced の Master Assistant の画面。ジャンルを選ぶと EQ と Maximizer の設定が提案される

 

ただ、音をもう一段磨くなら、違うリミッターも使ってみないと比べられません。

その意味で、L4 を使ってみる価値はあると思っています。

 

Ozone の中身は、iZotope の公式動画で見られます。

 

 

Ozone でのマスタリングの流れは Ozone のレビュー、リミッターの選び方は リミッターの選び方の記事にまとめています。

 

大サビで −8.5 LUFS を狙うボカロ曲なら

私の曲は、大サビで −8.5 LUFS くらいになるように、Ozone が自動で上げてくれています。

この数字は、昔からだいたい同じところを狙ってきました。

 

以前は、マスタリングのあとにもう一度書き出して、自分の手で −8 くらいに直していました。

アルバムにしたときのイントロの前の空白と、終わりの部分を整えるついでに、LUFS も少しいじっていたからです。

 

L4 は、こうした LUFS の数字をリミッターの画面の中で見ながら上げられます。

 

音圧の上げ方そのものは、私が Logic と Ozone でやっている手順をこちらにまとめています。

 

Logicで音圧が上がらない原因はマキシマイザーの手前だった|純正LimiterとOzoneを使って分かったこと

 

セールの値段なら、マキシマイザーを持っていない人に勧めていい

7,000円くらいなら、私は買ってもいいと思っています。

マキシマイザーを持っていない人、特に Ozone を持っていない人には勧めていい値段です。

 

Plugin Boutique の L4 Ultramaximizer の製品ページの画像(2026年10月31日時点)

 

その値段なら、マスタリングを強くする1本として使うのもありです。

逆に、Ozone や別のマキシマイザーを持っているなら、急いで足す必要はありません。

 

Waves はセールの多い会社なので、ほかの製品の値段の動きは Waves のセールの記事にまとめています。

 

過去のセール

  • 2025年9月29日:発売記念で $49.99(通常 $99)(rekkerd)
  • 2026年10月:Plugin Boutique で¥6,958(通常¥17,250・59%オフ・11月1日まで)

 

まとめ:音圧の道具を1本目に買うなら候補になる

L4 Ultramaximizer は、音圧を上げることにシンプルに絞った Waves のリミッターです。

Ozone の Maximizer を持っている私には要りませんが、比べる相手としての価値はあります。

 

マキシマイザーをまだ持っていない人なら、セールの値段で選んでいい1本です。

ほかのモジュールまで欲しくなったら、そのときに Ozone を考えれば十分だと思います。

 

マキシマイザーをまだ持っておらず、音圧を上げる道具だけ欲しい人に。

Waves L4 Ultramaximizer を Plugin Boutique で見る →

 

EQ やステレオ幅まで含めて、マスタリングをまとめて済ませたい人に。

iZotope Ozone 12 を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。