Arturiaのシンセ「Pigments」に、無料版のPigments Playが出ました。
私は有料版のPigmentsを、ボカロ制作でシンセが欲しくなったときのファーストチョイスにしています。
ただ、買う前は無料のDexedやVitalで回り道をして、どちらも定着しませんでした。
そんな私が無料版の内容を見て、正直に思ったのは、最初にPigments Playがあったら、有料版は買わなかったな、ということです。
先に結論を書くと、プリセットを選んで、少しつまみを触れれば十分ならPigments Playです。
音の中身まで作り変えたい、シーケンサーを使いたいなら有料版です。
Pigments Playは使ったことがないので、公式情報で調べた内容として書きます。
無料版と有料版は、ここから確認できます。
Pigments Play(無料・Arturia公式サイト) →
Pigments を Plugin Boutique で見る →
Pigments Playは「100のプリセット+少しのつまみ」
Pigments Playは、2026年8月に出た無料版です。
公式の比較表によると、有料版との違いは以下になります(2026年9月時点)。

- プリセット:Playは100、有料版は1700以上
- エンジン・フィルター・エフェクトの種類:どちらも同じ(エンジン6種類、フィルター50以上、エフェクト20種類)
- 触れる範囲:Playは一部だけ(limited)、有料版は全部(full)
- モジュレーション、FX画面、シーケンサー:有料版だけ
Playで触れるのは、プリセットごとに割り当てられた4つのマクロ(明るさ・音色・時間・動き)と、4つのエフェクト(モジュレーション系2つ・ディレイ・リバーブ)です。
画面の下には、エンジンやフィルター、エンベロープの簡易的なつまみも並んでいます。

大事なのは、音の元になるエンジンやフィルターの種類は、有料版と同じという点です。
無料だから音が安っぽい、というわけではなさそうです。
Arturia公式の紹介動画です。
有料版のPLAYタブと、ほぼ同じ考え方
実は、有料版のPigmentsにも、つまみ4つだけのシンプルなPLAYタブがあります。

私はこのPLAYタブをほとんど使っていません。
ただ、シンセが苦手な人にはいいかもしれない、とは前から思っていました。
Pigments Playは、この「プリセットを選んで、マクロで少し変える」使い方を、無料で切り出したものと言えそうです。
私がDexedやVitalで定着しなかったのは、プリセットが探しにくかったり、少なかったりしたからでした。Pigments Playは、プロのサウンドデザイナーが作ったプリセットが100入っていて、タイプや楽器で絞り込んで探せます。
当時の私の悩みには、かなり合っていたと思います。
しかし、100は少ないかもしれませんが。
有料版を使ってみての話は、こちらのレビューに詳しく書いています。
Pigments レビュー|Dexed・Vitalが合わず流れ着いた、ボカロ制作のファーストチョイスにしているシンセの話
Playでできないこと:私が有料版でいちばん触っているところ
一方で、私が有料版でよく触っているのは、PLAYタブの奥にあるSYNTH画面です。
特にフィルターは、切り替えると音の差がはっきり分かるので、結構いじる部分ですね。
Mini・MS-20・Jup-8のように、往年のアナログシンセを意識したモデルまで選べます。

エフェクトも、歪み系から空間系までFX画面で自由に組めます。
面白いのはPS Delayなどですね。
Playのエフェクトは4つの枠に決まっているので、ここまで自由には組めません。

そして、ステップシーケンサーやアルペジエイターも、有料版にしかありません。
VELOCITY・OCTAVE・GATE LENGTH・SLIDEまで16ステップで打ち込めるものです。

つまり、プリセットを出発点にして、中身まで作り変えたくなったら有料版、というのが分かれ目だと思います。
有料版に上げる前に知っておきたいこと
有料版を使っていて、いちばん困っているのはCPUの重さです。
私の環境では、Pigmentsを挿すとLogicがよくフリーズします。もちろん一つでは大丈夫ですが、複数(5トラック以上)挿すと厳しいですね。
ベース・パッド・ドローンと使うトラックが増えるほど重くなります。
Pigments Playも同じエンジンなので、軽いかどうかは分かりません。
無料のうちに、自分のMacでどれくらい重いかを試せるのは、Playのいいところだと思います。
また、Arturiaにはジャンル別のサウンドバンクを買えるストアがあります。
公式の説明では、Pigments Playでもサウンドストアから音を追加できます。
「プリセットを増やしたいだけ」なら、有料版に上げる前にサウンドバンクという選択肢もあります。

どちらを選ぶか
- Pigments Playで足りる人:プリセットを選んで、マクロで少し変えられれば十分な人。シンセが苦手な人。まずお金をかけずに試したい人
- 有料版のPigmentsが向く人:フィルターやエフェクトを差し替えて、音の中身まで作りたい人。シーケンサーを使いたい人。1700以上のプリセットから選びたい人
私は有料版を、セールのときに買いました。
Arturiaはセールが多いメーカーなので、Playで試して物足りなくなってから、セールを待って買うのがいちばん損が少ないと思います。PBでは、有料版が¥34,680でした(2026年9月時点)。
同じArturiaのAnalog Labと迷っている人は、PigmentsとAnalog Labの比較記事も参考にしてください。
まとめ:まずはPlay、中身を作りたくなったら有料版
- Pigments Playは、100のプリセットとマクロで使う無料版。エンジン・フィルター・エフェクトの種類は有料版と同じ
- フィルターやエフェクトを自由に組む、シーケンサーを使う、といった作り込みは有料版だけ
- 有料版はCPUが重いので、Playで自分の環境を試しておくと安心
- 最初にPlayがあったら、私は有料版を買わなかったかもしれない。それくらい、プリセットを選んで使うなら十分な内容に見える
気になる製品を確認する
Pigments Play(無料・Arturia公式サイト) →
Pigments を Plugin Boutique で見る →







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