エフェクトが70種類以上入っていて、そのうち8つを選んで1台のラックのように並べられるプラグイン。
IK Multimedia の MixBox は、ひと言でいうとそういう製品です。
公式の動画を見て、かなり面白そうだと思いました。
値段も、この量ならお買い得です。
それでも私は、MixBox は買わないことにしました。
エフェクトはもう1本ずつ持っていて、ラックにまとめなくても困っていないからです。
IK Multimedia MixBox を Plugin Boutique で見る →
MixBoxは、IKのエフェクトを8つまで並べる「箱」
MixBox は、IK Multimedia の T-RackS・AmpliTube・SampleTank に入っているエフェクトを集めたプラグインです。
Plugin Boutique の説明では、エフェクトの数は70種類以上あります。

画面は、昔のミキサーに差し込む小さな機材(500シリーズと呼ばれる形)をまねた作りです。
1つのラックに8つまでエフェクトを差して、上から順に音を通していきます。
中身は、EQ やコンプのようなミックスの道具から、ギターアンプ、テープの揺れ、ディレイ、リバーブまでそろっています。
LA-2A や 1176 といった有名なコンプ、1073 の EQ を手本にしたモデルも入っています。
並べた組み合わせは、チャンネルストリップ(1つのトラックにかける道具一式)として保存できます。
最初から入っているプリセットは600以上です。
Mac では AU に対応していて、Logic Pro のプラグインとして使えます。
DAW を使わずに、単体のソフトとして動かすこともできます。
最初はギターのペダルのように見えた
私は MixBox を知りませんでした。 似たようなギター用のものはあるだろう、くらいに思っていた程度です。
動画を見て最初に浮かんだのは、ギターの足元に並べるエフェクターのペダルでした。
私はギターをあまり使わないので、自分に必要かなと感じたのが正直なところです。
あとで見直すと、MixBox はギター専用ではありません。
ボーカルやドラム、シンセにも使う、ミックス全体のためのエフェクトの集まりです。
ペダルのように見えたのは、私だけではないようです。
IK の公式チャンネルにも、MixBox を「ミックスのためのギターのペダルボード」とたとえた動画があります。
エフェクトごとに、混ぜる量と音量を決められる
並べた8つのエフェクトには、それぞれ Dry/Wet(元の音とかけた音を混ぜる割合)のつまみが付いています。
エフェクトを丸ごとかけるのではなく、少しだけ混ぜることが1つずつできる作りです。

この画面は、8つのエフェクトの音量をまとめて見るためのパネルです。
エフェクトを通るたびに音が大きくなりすぎたり小さくなりすぎたりしないよう、1つずつフェーダーで整えられます。
サイドチェーンの入力もあります。
キックが鳴った瞬間にベースのコンプを効かせる、といった使い方ができると説明されています。
プリセットは楽器ごとに分かれている
600以上あるプリセットは、ベース・ドラム・ギター・鍵盤・シンセ・ボーカルなど、使う楽器ごとに分かれています。
エフェクト1つ分のプリセットと、ラック丸ごとのプリセットの両方があります。

ディレイの中には、トラックに直接かける用(Insert)と、センドで送って使う用(Send)が分けて並んでいます。
何から試せばいいか分からないときに、楽器の名前から選べるのは分かりやすいと思います。
単体のソフトとして動かすと、このラックを8つまで同時に使えます。
オーディオインターフェースから入ってきた音に、そのままエフェクトをかけるための使い方です。

1画面に並ぶのは便利。でも私はFabFilterを1本ずつ挿している
エフェクトが1つの画面に並ぶ形は、便利そうだと思います。
プラグインの窓をいくつも開いたり閉じたりしなくて済むからです。
ただ、私はエフェクトを1本ずつ、もうだいぶ持っています。
EQ は FabFilter の Pro-Q で、Logic のトラックに1つずつ挿して使っています。

なので、わざわざラックの中に8つ並べなくてもいいというのが今の考えです。
エフェクトをたくさん並べること自体、私のやり方では多くありません。
組み合わせを保存する機能も、私は Logic のテンプレートで足りています。
ドラム・ベース・ピアノなどは、EQ とコンプを先に設定した状態でテンプレートとして保存してあります。
EQ とコンプが1つになったチャンネルストリップについても、前に同じ考えを書きました。
FabFilter を持っている私には要らないけれど、何も持っていない人には一体型もいい、という話はSSL Native Channel Strip 2 の記事にまとめています。
お買い得だけど、たくさんあっても使わない
70種類以上のエフェクトがこの値段で手に入るのは、正直お買い得だと思います。

それでも、今の私には不要です。
そんなにたくさんあっても使わないと思うからです。
MixBox のもとになった製品を単体で見たい場合、T-RackS の中身と買い時はT-RackS 6 の記事、ギターアンプを本格的に使いたい場合はAmpliTube 5 の記事にまとめています。
MixBoxが向いている人・要らない人
MixBox が向いているのは、まずエフェクトをまだ持っていない人です。
Logic の純正以外のエフェクトがほとんど無いなら、1本で一通りそろうのは大きいと思います。
初心者のボカロPで、こういう機材っぽい見た目のエフェクトを使ってみたい人にも向いています。
気に入った機材がいくつかあって、それをまとめて1か所で使いたい人にも合うはずです。
逆に、私のように EQ やコンプを1本ずつ持っていて、並べ方にも困っていない人には要らないと思います。
エフェクトの数より、手元の道具で足りているかどうかで決めるのがいいと思います。
ミックスに最低限そろえたいプラグインは、こちらの記事にまとめています。
IK のほかの製品のセールの時期は、IK Multimedia のブラックフライデーの記事で見られます。
まとめ:MixBoxは、エフェクトを一度にそろえたい人の1本
MixBox は、IK の70種類以上のエフェクトから8つを選び、1つのラックに並べて使うプラグインです。
エフェクトごとに混ぜる量と音量を決められて、楽器ごとのプリセットも600以上あります。
値段を考えるとお買い得ですが、エフェクトを1本ずつ持っている私には不要でした。
これからエフェクトをそろえる人が、まとめて手に入れる1本として考えるのがいいと思います。
エフェクトをまだ持っていない初心者ボカロPや、気に入った機材をまとめて使いたい人に。
IK Multimedia MixBox を Plugin Boutique で見る →
エフェクトを1本ずつ選んで、まずは EQ から良いものをそろえたい人に。
FabFilter Pro-Q 4 を Plugin Boutique で見る →






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