UAD Anthemは要る?Pigmentsを持つボカロPが、太くて少し粗いアナログ風シンセを「今は要らない」と判断した理由

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シンセをまだ1本も持っていなくて、太い音のシンセが欲しい。

そんな人なら、Universal Audio の Anthem は選択肢に入ると私は思っています。

 

一方で、Arturia の Pigments を持っている私には、今は特に必要ないシンセでした。

名前は聞いたことがある気がする、という程度で、私は Anthem を使ったことはありません。

 

この記事は、公式の動画と製品ページを見て、手元の Pigments と比べながら考えたことをまとめたものです。

 

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UAD Anthem Analog Synthesizer の画面全体。左にオシレーター2つとミキサー、中央にフィルターとシーケンサー、右にエンベロープと LFO、下にエフェクトとボイスの切り替え(Universal Audio 公式)

 

Anthem はどんなシンセ?昔のアナログのモノシンセを手本にした、太い音のシンセ

Anthem は、Universal Audio が2025年6月に出したソフトのシンセです。

昔のアナログシンセのうち、単音で鳴らす「モノシンセ」の名機を手本に、太いベースや前に出るリードを作るために作られています。

 

UAD と聞くと専用の機材が要るイメージがありますが、Anthem は UA の機材がなくても Mac や Windows のパソコンだけで動きます。

Logic Pro でも、ほかのソフト音源と同じように挿して使えます。

 

Anthem のオシレーター2つ(OSC 1・OSC 2)とミキサー、DRIVE・CUTOFF・RES・GROWL のつまみが並ぶフィルター(Universal Audio 公式の画面から)

 

音のもとになるオシレーターは2つで、さらに1〜2オクターブ下を足すサブの音も付いています。

フィルターには、音を軽く温めるところから、わざと汚すところまで変えられる DRIVE と GROWL があります。

 

Anthem の16ステップのシーケンサー。GATE・PITCH・VEL・GLOBAL のタブで、音の長さや高さ、強さを1歩ずつ決める(Universal Audio 公式の画面から)

 

画面の真ん中には、16ステップのシーケンサーがあります。

1歩ずつ音の長さや高さ、強さを決めておくと、鍵盤を押さえるだけでフレーズが繰り返し鳴ります。

 

Anthem の CHORUS・MOD FX(フランジャーとフェイザー)・SPACE FX(スプリングリバーブとテープエコー)と、Para・Mono・Unison を切り替える VOICE(Universal Audio 公式の画面から)

 

下の段には、コーラスやフランジャー、スプリングリバーブ、テープエコーといった、少し古い感じの音にするエフェクトが並んでいます。

右の VOICE では、単音(Mono)だけでなく、和音も鳴らせる Para や、音を重ねて厚くする Unison に切り替えられます。

 

 

公式の動画で感じた違い:Pigments は綺麗め、Anthem は太めで少し粗い

公式の動画を見て最初に思ったのは、モダンな音の中でも、Pigments よりちょっと粗めだということです。

Pigments が綺麗めな音なのに対して、Anthem は太さがあって、少しざらっとした感じが残っています。

 

音の太さから見ると、どちらかといえば EDM 寄りのシンセだと私は感じました。

画面も比較的すっきりしていて、どこに何があるかは見やすそうです。

 

Logic Pro で開いた Arturia Pigments のシンセの画面。上に2つのエンジンとフィルター、下に変調と ENVELOPES の並ぶ構成

 

私が普段使っているのは、この Pigments です。

私には、Pigments のようなやさしくて扱いやすいシンセの方が合っています。

 

Anthem はアナログ風に寄った作りなので、私の好みとは少し方向が違いました。

ここは動画で聞いた印象で、実際に弾き比べたわけではありません。

 

Pigments の音の幅は、Arturia 公式の動画でも聞けます。

 

Pigments を実際にどう使っているかは、こちらにまとめています。

Pigments レビュー|Dexed・Vitalが合わず流れ着いた、ボカロ制作のファーストチョイスにしているシンセの話

 

Pigments がある今、Anthem は要らないと判断した

結論として、Pigments がある今の私には、Anthem は特に必要ないと考えています。

動画を見たあとも、欲しいという気持ちはあまり湧きませんでした。

 

値段だけを見れば、1万3000〜4000円で買えるなら安いと思います。

ただ、安いかどうかと、自分の曲に要るかどうかは別の話でした。

 

もともと私は UAD のプラグインをまとめて集めるつもりはなく、手元にあるのは配布でもらった 1176 などわずかです。

UAD のほかの製品のセールは、Universal Audio のセールの記事にまとめています。

 

Anthem が向いている人:シンセを持っておらず、太めのアナログ風が欲しい人

Anthem が選択肢になるのは、シンセをまだ持っていない人だと思います。

その中でも、Pigments より太めの音で、モダン寄りのアナログ風のシンセが欲しい人には合いそうです。

 

逆に、すでに Pigments のような何でも作れるシンセを持っているなら、急いで足す理由は少ないと私は考えています。

太さと粗さが好みに合うかどうかは人それぞれなので、まずは公式の動画で音を聞いて、好きかどうかを確かめるのがいいと思います。

 

1本目のシンセをどう選ぶかは、シンセのプラグインのおすすめの記事にも書いています。

 

過去のセール

確認できた、Anthem のセールです。

 

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  • 2025年6月(6月30日まで):発売記念の価格で$149(通常$199)。Plugin Boutique と Universal Audio のストア(rekkerd)

 

発売からまだ日が浅いので、セールの回数はこれからわかってくると思います。

 

まとめ:音が好みかどうかを動画で確かめてから

Anthem は、昔のモノシンセを手本にした、太くて少し粗さのあるアナログ風のシンセです。

Pigments を持っている私は、今回は見送ります。

 

シンセをまだ持っていなくて、太めの音が好きなら、1本目の候補に入れてもいいと思います。

動画を聞いて「この太さが欲しい」と思えたかどうかで決めるのが、いちばん失敗しにくいはずです。

 

シンセをまだ持っておらず、太めでモダン寄りのアナログ風の音が欲しい人に。

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見やすく扱いやすいシンセで、いろいろな音を作りたい人に。

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。