バイオリン・ビオラ・チェロ・コントラバスの4つを、録音した音を使わずに、計算で鳴らす。
Expressive E の Soliste Suite は、そういうソロの弦の音源です。
私はこの製品を知りませんでしたが、公式の動画を聞いて、本物かモデリングか、おそらく聞き分けられないと思いました。
値下がりしているときなら、正直ちょっと欲しいです。
ボカロ曲でソロの弦をどう使っているかと合わせて、持っていない私が調べたことをまとめます。
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Soliste Suite はどんな音源か:録音を使わず、弦の鳴り方を計算で作る
ふつうの弦の音源は、本物の演奏を1音ずつ録音して、それを鍵盤に並べています。
Soliste は録音を使わず、弓で弦をこする動きや胴の響きを計算で作る「物理モデリング」という作り方です。

Suite に入っているのは、バイオリン(VLN 356)・ビオラ(VLA 419)・チェロ(CLO 759)・コントラバス(DBS 1130)の4つです。
楽器ごとの単体もあり、Expressive E の公式では1つ €99、4つまとめた Suite が €299 です。
録音を鳴らすのではないので、弓の強さやビブラートのかかり方を、つまみで細かく変えられます。
弾き方は Classic・Virtuoso・Expressive Bow の3つから選べ、ピチカートやスタッカートなどの弾き方もプリセットで呼び出せます。

1音ずつ指の圧や横の動きを送れる MPE という仕組みの鍵盤に合わせて作られていますが、ふつうの MIDI 鍵盤でも使えます。

形式は VST2・VST3・AU で、Mac は macOS 12〜15(Apple シリコンと Intel)、Windows は 11 以降です。
Logic Pro でも AU で使え、認証は iLok(専用の USB は不要・3台まで)です。
公式の動画を聞いた印象:本物か、たぶん聞き分けられない
公式の動画の演奏を聞いた感じでは、音質はとても良いと思いました。
私の耳では、本物の演奏かモデリングか、たぶん見分けられないと思います。
ボカロ曲でも、結構使えると思います。
ただ、私は持っていないので、ここに書いているのは動画と製品ページからの印象です。
弾き方ごとの音を並べた公式の動画もあります。
今のソロの弦は Miroslav、ボカロ曲では出番が少なかった
私が持っている弦の音源のうち、Hollywood Strings 2 にはソロがありません。
Opus の Hollywood Orchestra にはソロのバイオリンとチェロも入っていますが、まだダウンロードしていません。
なので、今ソロの弦を鳴らすときは Miroslav Philharmonik 2 を使っています。

Miroslav のソロは、伴奏の中で鳴らす分には気になりません。
ただ、Miroslav Philharmonik 2 の記事でも書いたとおり、ソロの楽器を前に出すと、リアルさが物足りないと感じています。
それでも困らなかったのは、ボカロ曲ではソロの弦の出番があまりないからです。
結果として、ソロの音源は持っていても、ほとんど使っていない状態になっています。
Miroslav・Opus・Hollywood Strings 2 を曲でどう使い分けているかは、こちらにまとめています。
オーケストラ音源の選び方|Opus・Miroslav・Fantasy Orchestraを持つボカロPが、最初の1本を「作りたい曲」で決める理由
値下がりしているなら欲しい、でも気になるのはモデリングという作り方
Soliste Suite は、値下がりしているときの値段なら、正直ちょっと欲しいです。

ただ、録音ではなくモデリングという作り方なのは、少し気になっています。
実は、オーケストラの音源を最初に買おうとしたとき、候補にしていたのもモデリングの音源でした。
イタリアの Audio Modeling という会社の SWAM です。
SWAM も録音を使わないので、データの大きさが小さいのが魅力でした。
ですが、値段が高くて、そのときは買うのをやめています。
Soliste は、その SWAM と同じく、録音を使わない作り方のソロの弦です。
欲しいのですが、高いですね。
ボカロ曲なら、声の後ろで弦が1本だけ鳴る場面に
使えそうだと思うのは、歌声合成の声の後ろで、ソロの弦が1本だけ鳴るような曲です。
大勢で鳴らすストリングスではなく、1本だけの弦です。
間奏のソロにもいいですし、バラードでバイオリン・ビオラ・チェロを1本ずつ重ねた、小さな室内楽のような編成でもかっこいいと思います。
こう考えていくと、金管や木管のソロも欲しくなりました。
ただ、Soliste Suite に入っているのは弦の4つだけです。
金管や木管のソロまでほしい人は、別の音源で考えることになります。
向いている人・向かない人
向いていると思うのは、バラード・劇伴・切ない系の曲を作る人です。
シネマティックな曲でも、大きな編成ではなく、ソロが目立つ小さな編成の曲に合います。
それから、生の弦を録る機材や弾いてくれる人がいない、初心者のボカロPにも向くと思います。
反対に、大編成のシネマティックな曲を作りたい人には、これ1つでは足りません。
大きな編成で鳴らすストリングスの音源の選び方は、ストリングス音源のおすすめの記事にまとめています。
過去のセール
- 2025年6月の発売記念:Suite が $179(通常 $299)、単体が $59(通常 $99)・7月18日まで(rekkerd.org)
- 2026年10月26日:Plugin Boutique で Suite が ¥31,266(通常 ¥52,110・40%オフ・11月1日まで)
まとめ:ソロの弦を1本、ちゃんと鳴らしたい人に
Soliste Suite は、録音を使わずに、バイオリンからコントラバスまでのソロの弦を鳴らす音源です。
公式の動画を聞いた限りでは、本物かモデリングか、私にはたぶん聞き分けられません。
ボカロ曲ではソロの弦の出番が多くないので、私も今は Miroslav でしのいでいます。
それでも、バラードや間奏で弦を1本だけ鳴らしたい人には、合う音源だと思います。
バラードや切ない系の曲で、ソロの弦を声の後ろに鳴らしたい人に。
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