Ohmforce Ohmicide-Sは「弱めのTrash」?|Trashを持つボカロPが、帯域ごとに歪ませるプラグインを買いの候補に入れた理由

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

ひずみの種類が、111もあります。

Ohmforce の Ohmicide-S は、その中から音の高さの帯域ごとに別のひずみを選べるプラグインです。

 

選ぶ画面は、記号がずらっと並んだ周期表のような見た目です。

私はこの製品を知りませんでしたが、公式の動画を見て、正直、欲しいと思いました。

 

持っていないので、使ったことはありません。

この記事は、iZotope の Trash を持っているボカロPが、Ohmicide-S を調べてみた話です。

 

Ohmforce Ohmicide-S を Plugin Boutique で見る →

 

Ohmicide-S は、音を帯域に分けて歪ませるプラグイン

Ohmicide-S は、音を低い帯域・高い帯域などに分けて、それぞれに違うひずみをかけるエフェクトです。

こうした作りは「マルチバンド・ディストーション」と呼ばれます。

 

たとえばベースなら、低いところは太さを保ったまま、上のほうだけをざらっと汚す、といった分け方ができます。

 

Ohmicide-S のメイン画面。左に4つのマクロ、中央に帯域の表示とひずみの SHAPE・BODY・GAIN、STD・XXX・ODD の切り替え、右にモジュレーション(Ohmforce 公式の画像)

 

ひずみは37種類の元になる計算×3つのモードで、合わせて111種類です。

モードは、標準の STD、よりアナログ機材らしい XXX、わざと壊れたような ODD の3つです。

 

ひずみのほかに、音の小さい部分を持ち上げるコンプ、ノイズを切るゲート、フィルター、音を戻して響かせるフィードバックも、帯域ごとに付いています。

プリセットは108個あり、左の4つのつまみ(マクロ)で、そのプリセットの肝になる部分をまとめて動かせます。

 

元の Ohmicide との違い

名前に「S」が付いているのは、作り直した版だからです。

元の Ohmicide は2007年に出て、長く使われてきたプラグインでした。

 

2007年に出た元の Ohmicide の画面。4つのバンドにそれぞれひずみのつまみが並ぶ(Ohmforce 公式の画像)

 

Ohmforce の説明では、古い Ohmicide は技術的に保ち続けるのが難しくなり、利用者の声をもとに一から作り直したそうです。

画面は大きく変わり、ひずみの種類やモジュレーション(つまみを自動で動かす仕組み)が増えています。

 

動作環境は、Mac が macOS Monterey 以降、Windows が10と11です。

形式は VST・AU・AAX で、Logic Pro でも使えます。

 

帯域ごとにかけられるのが、いちばん便利だと思った

Ohmicide-S の上の表示は、低いほうから X・1〜4 の帯域に分かれています。

その前後には、帯域に分ける前と後にかける Pre と Post もあります。

 

Ohmicide-S で帯域の分かれ目を動かしている画面。上の表示が Pre・X・1〜4・Post に分かれている(Ohmforce 公式の動画より)

 

いちばん下の X は、低音だけを別に扱うための帯域です。

低音を歪ませすぎて、曲の土台がぼやけるのを防げます。

 

私が持っている Trash でも、帯域を分けて歪ませることはできます。

それでもやっぱり、帯域ごとにかけられる方が便利だと感じます。

 

Plugin Boutique の動画で、帯域ごとのかかり方が分かります。

 

Trash と比べると「弱めの Trash」

動画を見て最初に思ったのは、ほぼ Trash と同じかな、ということでした。

でも聞いていくと、印象は「弱めの Trash」に変わりました。

 

iZotope Trashのメイン画面。TRASHモジュールに2つのディストーション、右にCONVOLVE、下にENVELOPEとFILTER、上部に4バンドに分けられる帯域表示

 

Trash は、大きく歪ませたい人に向いたプラグインだと私は思っています。

Ohmicide-S は、Trash ほど激しくなく、絶妙なひずみに聞こえました。

 

Trash もいいプラグインです。

ただ、もう少しナチュラルなひずみを考えると、Ohmicide-S はすごく便利だと思います。

 

Trash の使い方と、私が実際にどこで使っているかはこちらに書いています。

iZotope Trash レビュー|セールで飛びついた、歪みは強いけど出番は限定的だったボカロPの話

 

周期表のような画面は、探すのも楽しい

Ohmicide-S でひずみの種類を選ぶと、画面の中央に記号が並んだ表が出てきます。

「Vy」のような記号が並んでいて、まるで周期表です。

 

Ohmicide-S でひずみの種類を選ぶ画面。中央の表示に記号が周期表のように並び、Vy(Vynil)を選んでいる(Plugin Boutique の製品画像)

 

音も良くて、種類も多く、いろいろなパターンがあるのが面白いところです。

111種類もあると、目当ての音を探すのは手間がかかります。

 

それでも、探すこと自体の楽しさもあると感じました。

Ohmforce 公式の紹介動画では、いろいろな音にかけた例が聞けます。

 

 

ボカロ曲なら、ドラムとベースに挿したい

ボカロ曲を作っていると、ドラムやベースにこういうひずみを使いたい場面は多々あります。

速いテンポの曲に限らず、ロック系ならかっこよくなると思います。

 

Ohmicide-S でアコースティックドラム用のプリセットを開いた画面。マクロは Bottom・Crust・Sparkles・Loud(Ohmforce 公式の動画より)

 

公式の動画には、アコースティックドラム用のプリセットも出てきます。

マクロの名前が Bottom(下の太さ)・Crust(ざらつき)・Sparkles(きらめき)・Loud(音量感)になっていて、ドラムのどこをいじるかが分かりやすいです。

 

ボカロでよくある EDM 寄りの曲でも、シンセやベースを歪ませる使い道はあります。

ロックでも EDM でも出番がありそうなのが、この製品のいいところだと思います。

 

この価格なら買いたい、買いの候補に入れておく

Ohmicide-S は、この価格なら買いたいと思えるプラグインです。

お金に余裕があったら買おうと思っていて、ひとまず買いの候補に入れました。

 

将来は、FabFilter の Saturn 2 も欲しいと思っています。

こちらも帯域ごとにひずみを変えられるプラグインで、私はまだ持っていません。

 

FabFilter のセールの来かたは、FabFilter のブラックフライデーの記事にまとめています。

ひずみやサチュレーションのプラグイン全体は、サチュレーションのプラグインの記事で比べています。

 

Plugin Boutique の通常の価格は ¥18,700 です。

Trash のほうのセールは、Trash のセールの記事に書いています。

 

過去のセール

  • 2026年11月2日:¥12,980(通常 ¥18,700 から30%オフ・Plugin Boutique)

 

Ohmicide-S が合いそうな人

ドラムやベースを、ほどよく、でも存在感が出るように歪ませたい人。

帯域ごとにひずみを変えて、低音の太さを残したい人。

 

ひずみの種類を、1つずつ探していくのが好きな人にも向いていると思います。

反対に、とにかく激しく壊したいなら、Trash のほうが合いそうです。

 

ナチュラルなひずみを、帯域ごとに使い分けたい人に。

Ohmforce Ohmicide-S を Plugin Boutique で見る →

 

音を大きく、激しく歪ませたい人に。

iZotope Trash を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。