SSLのプラグインはどれから?X-Comp・Drumstrip・Channel Strip 2・Bus Compressor 2・Vocalstrip 2の選び方|初心者は足りないものから、ボカロPの私ならVocalstrip 2

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

SSL のプラグインを1本だけ買うなら、どれがいいのか。

私の答えは、今の自分に足りないものから選ぶです。

 

何でもひと通りこなしたいなら、無難なのは X-Comp か Channel Strip 2 です。

ボーカルが物足りないなら Vocalstrip 2、ドラムが物足りないなら Drumstrip を選べばいいと思います。

 

ちなみに私は、この5本をどれも持っていません。

ふだんは FabFilter の EQ とコンプでミックスしているボカロPなので、ここから先は公式の動画と製品ページを見たうえでの見立てです。

 

SSL Native X-Comp を Plugin Boutique で見る →

 

SSL の5本は「何を良くしたいか」で分かれる

SSL(Solid State Logic)は、大きなスタジオに置いてあるミキシングコンソール(卓)で知られる会社です。

その卓の音や、SSL が作ってきた機材の考え方を、パソコンの中で使えるようにしたのが「SSL Native」のプラグインです。

 

同じ SSL でも、5本は良くしたいところがはっきり分かれています。

先に、ざっくりした違いを表にしておきます。

 

製品何をする道具かこんな人に
X-Compいろいろな種類のコンプの性格を1本で出せるコンプコンプを1本だけ持ちたい人
Channel Strip 2EQ とコンプとゲートが1つになった一体型EQ もコンプも持っていない初心者
Drumstripドラム用の処理をまとめた一体型ドラムを強化したい人
Vocalstrip 2ボーカル用の処理をまとめた一体型声の聞こえ方や厚みを良くしたい人
Bus Compressor 2複数の楽器をまとめる「バス」に挿すコンプバス専用のコンプが欲しい人
Logic 純正Channel EQ と Compressorまだ作曲を優先したい人

 

一番下の Logic 純正は、SSL を買う前に「まだ要らないかもしれない」と考えるための行です。

この話は記事の後半で書きます。

 

X-Comp:何でもこなすコンプを1本だけ持ちたい人に

X-Comp は、1本で幅広いコンプの性格を作れるステレオのコンプです。

Plugin Boutique の説明では、オプト・FET・バリミューといった昔ながらのコンプの性格まで再現できるとされています。

 

軽く整えるマスタリング向けの使い方から、強く潰すリミッターのような使い方までできます。

サイドチェーンを使って、ほかの音に合わせて音量を下げたり、歯擦音を抑えたりもできるそうです。

 

Plugin Boutique の SSL Native X-Comp の製品ページ。中央にコンプのかかり方のグラフ、左右に入力と出力のメーター(2026年11月5日時点で¥17,250)

 

画面を見た印象では、何でもこなすわりにつまみがシンプルで、見た目も分かりやすいです。

真ん中のグラフでかかり方が見られるので、使いやすそうだと思いました。

 

あくまで画面と説明を見たうえでのイメージですが、人気もあります。

Plugin Boutique では1,500件を超える評価がついていて、平均は5点中4.7です。

 

コンプをまだ持っていない人が、ボーカルにもドラムにも使える1本を探しているなら、X-Comp は無難な選択だと思います。

 

SSL Native X-Comp を Plugin Boutique で見る →

 

Drumstrip:機能は多いけれど、ドラムを強化したい人には1本で足りる

Drumstrip は、ドラム用の処理をまとめたプラグインです。

余分な音を切るゲート、音の立ち上がりと余韻を調整するトランジェントシェイパー、低域と高域を強調するエンハンサー、SSL のリッスンマイクコンプが並んでいます。

 

Plugin Boutique の SSL Native Drumstrip の製品ページ。ゲート・トランジェントシェイパー・低域と高域のエンハンサー・リッスンマイクコンプが並ぶ(2026年11月5日時点で¥17,250)

 

私はゲートをほとんど使わないので、ここまでの機能は無くてもいいかなと思いました。

それでも、トランジェントシェイパーが付いているのは嬉しいところです。

 

コンプも入っていて、ドラムの処理が1つで済むように作られています。

ドラム専用の道具が欲しい人や、ドラムをもう少し強くしたい人には、買う価値があると思います。

 

キックが前に出なくて悩んだときに、私は位相を疑ったこともありました(結果は問題なしで、その話は SSL Native X-Phase の記事に書いています)。

 

 

SSL Native Drumstrip を Plugin Boutique で見る →

 

Channel Strip 2:EQ もコンプも無い人の、もう1つの無難な1本

Channel Strip 2 は、SSL の卓の1チャンネル分を1つのプラグインにしたものです。

4バンドの EQ、コンプ、ゲート・エキスパンダーがそろっていて、EQ とコンプの順番も入れ替えられます。

 

SSL Native Channel Strip 2 の画面。左にフィルターと4バンドEQ、中央にコンプとゲート(Plugin Boutique の製品画像)

 

私は FabFilter の EQ とコンプを別々に挿しているので、一体型は使っていません。

ただ、EQ もコンプもまだ持っていない初心者なら、1つでまとめてそろうのは大きいと思います。

 

Channel Strip 2 について、FabFilter と比べてどう考えたかは SSL Native Channel Strip 2 のセールの記事に書いています。

 

SSL Native Channel Strip 2 を Plugin Boutique で見る →

 

私が1本選ぶなら、Bus Compressor 2 か Vocalstrip 2

自分用に1本だけ選ぶなら、私は Bus Compressor 2 か Vocalstrip 2 にします。

どちらも、今の道具では「専用のもの」を持っていない場所だからです。

 

Bus Compressor 2 は、ドラムやコーラスなど、いくつかのトラックをまとめた「バス」に挿して、音を一体にまとめるためのコンプです。

今の私は、Pro-C 3 のグルー系のプリセットを楽器ごとのバスに挿して、軽くまとめています。

 

SSL Native Bus Compressor 2 の画面。左にスレッショルド・アタック・リリース・レシオ・サイドチェーンのハイパス・ミックスのつまみ、右にメーター(Plugin Boutique の製品画像)

 

普通のコンプでも代わりにはなります。

それでも、バスコンプ専門のものが1つあってもいいと思っています。

 

API や Softube のバスコンプとの違いは、バスコンプの選び方の記事で比べています。

 

SSL Native Bus Compressor 2 を Plugin Boutique で見る →

 

歌声合成の声に挿すなら、Vocalstrip 2 を一度試したい

Vocalstrip 2 は、ボーカル用に4つの処理を1つにまとめたプラグインです。

歯擦音を抑えるディエッサー、「パ」「ブ」の破裂音を抑えるディプローサー、EQ、声を前に出すコンパンダーが並んでいます。

 

Plugin Boutique の SSL Native Vocalstrip 2 の製品ページ。コンパンダー・ディエッサー・ディプローサー・EQ が1画面に並ぶ(2026年11月5日時点で¥17,250)

 

ボカロの曲は、やはりボーカルが大事です。

声の聞こえ方や厚み、温かさ、質感を、もっとシンプルに良くしたいと思っています。

 

今は EQ とコンプを組み合わせて声を整えています。

一度ボーカル専用の道具を買ってみて、歌声合成の声がどう変わるのかを見てみたいです。

 

 

SSL の主なプラグインをまとめたセットと、セットに入っていない Vocalstrip 2 の比べ方は、SSL Greatest Hits Bundle の記事に書いています。

 

SSL Native Vocalstrip 2 を Plugin Boutique で見る →

 

最初は Logic 純正で作って、作曲を先に

ここまで5本を並べましたが、最初のうちは Logic 純正で作るのも一つの手です。

作曲が結構できるようになってから買う、という順番です。

 

Logic でピアノのトラックに Channel EQ を開いた画面。Analyzer をオンにして、鳴っている帯域を表示している

 

Logic には、EQ の Channel EQ と、コンプの Compressor が最初から入っています。

Compressor は、上のボタンで7種類のモデルを切り替えられます。

 

Logic Pro 純正の Compressor をピアノのトラックに挿した画面。上の段に7つのモデルのボタン、中央に針のメーター

 

曲を出してみると、再生数は思ったよりもほとんど伸びません。

だからこそ、機材を買う前に、まずは作曲を優先したほうがいいかもしれません。

 

過去のセール

SSL の Native シリーズは、大きく値下がりすることが多い会社です(ドル表記は海外の告知記事の金額)。

 

  • 2025年4月(〜4月24日):Native Essentials Bundle(Channel Strip 2+Bus Compressor 2)が Plugin Boutique で $39.99(92%オフ)(rekkerd)
  • 2026年5月(〜5月20日):Bus Compressor 2 が Plugin Boutique で $19(87%オフ)(Bedroom Producers Blog)
  • 2026年10月3日:Channel Strip 2・Bus Compressor 2 が¥3,180(87%オフ・10月12日まで)
  • 2026年10月17日:Channel Strip 2・Bus Compressor 2 が¥3,180(87%オフ・11月1日まで)、Vocalstrip 2 が¥3,380(80%オフ)、Drumstrip が¥3,180(81%オフ)

 

4K シリーズやリバーブも含めた SSL 全体のセールの傾向は、こちらで比べられます。

 

SSLのプラグインのセールはいつ?87%オフが何度も来る会社で、初心者ボカロPが最初の1本に選ぶなら

 

まとめ:迷ったら「今、物足りないところ」を1つ決める

SSL の5本は、どれも良くしたい場所がはっきりしています。

だからこそ、自分に足りないものを1つ決めてから選ぶのが一番です。

 

コンプを1本だけ持ちたいなら X-Comp、EQ もコンプも無いなら Channel Strip 2 が無難です。

ボーカルが物足りないなら Vocalstrip 2、ドラムなら Drumstrip を選べば迷いません。

 

そして、まだ曲を作り始めたばかりなら、Logic 純正で作曲を進めるのが先でもいいと思います。

 

何にでも使えるコンプを1本だけ持ちたい人に。

SSL Native X-Comp を Plugin Boutique で見る →

 

EQ もコンプもまだ持っていない初心者に。

SSL Native Channel Strip 2 を Plugin Boutique で見る →

 

歌声の聞こえ方や厚みを、もっとシンプルに良くしたい人に。

SSL Native Vocalstrip 2 を Plugin Boutique で見る →

 

ドラムを1つの道具で強化したい人に。

SSL Native Drumstrip を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。