書き出したボカロの声を、プラグインで上げ下げしてハモリを作ったことは、私は一度もありません。
ハモリは、VOCALOID6 や Synthesizer V の中で音程を打ち直して作っています。
ハモリのプラグインは、歌の声から3度上やオクターブ下といった別の音程の声を自動で作り、重ねてくれる道具です。
人の歌ならとても助かる道具ですが、ボカロPにとっては無くてもハモリは作れる、というのが私の考えです。
それでも1本選ぶなら、気に入ったのは Klevgrand の Altitude でした。
この記事では、ハモリや声を重ねる用途で名前が挙がる5本を、ボカロPの目線で比べます。
Klevgrand Altitude を Plugin Boutique で見る →
ボカロPのハモリは、まず歌声合成の中で作れる
私のやり方は、曲がほぼ完成してから、最後にハモリを足すことです。
メインのメロディをコピーして、オクターブ下や3度上・3度下に打ち直したトラックを別に作ります。

書き出したあとにミックスで触るのは、音量だけです。
ハモリはメインより下げ、ダブリングは左右にパンを振る、くらいにしています。
歌声合成なら、音程は1音ずつ直せます。
スケールに沿った3度下を自分で選べるので、プラグインに任せなくても、ぶつからないハモリが作れます。

音程の決め方や、私が昔やっていた失敗は、こちらの記事にまとめています。
5本を表で比べる
同じ「声のプラグイン」でも、ハモリを作るもの・揃えるもの・声を変えるもので役割が分かれます。
私が持っているのは VocalSynth 2 だけで、ほかの4本は公式の情報と動画を見たうえでの見方です。
| 製品 | 何をする道具か | ハモリを自動で足す | ボカロPの私の見方 |
|---|---|---|---|
| Klevgrand Altitude | ピッチ補正と最大3声の自動ハモリを1つに | できる(キーに合わせる) | 1本ならこれ・ただし人の声向け |
| Karanyi Sounds Voicemax | ピッチ補正と最大4声のハモリ・群れの声 | できる(最大4声) | 画面は好き・動画が出るまで判断を保留 |
| Synchro Arts VocAlign 7 | ハモリやダブリングをメインの声に揃える | 作らない(揃える道具) | 楽に揃えられるなら Pro が欲しい |
| Soundtoys Little AlterBoy | 1つの声の高さと声色を変える | 作らない(声を変える道具) | VocalSynth 2 があるので要らない |
| iZotope VocalSynth 2 | 声をロボットやボコーダーの音に変える | ハモリ用には使っていない | 持っているが今はほとんど使っていない |
Klevgrand Altitude:1本選ぶならこれ、でも向くのは人の声
Altitude は、ピッチ補正と自動のハモリを1つにしたボーカル用のプラグインです。
公式の説明では、最大3声のハモリが曲のキーに合わせて動き、ぶつかる音程を自動で避けてくれます。
ほかにも、声を重ねて厚くするダブラー、MIDI キーボードで自分の声を楽器のように弾く機能、音程や声色を揺らす変調まで入っています。
遅れなしで動くモードがあるので、ライブで歌いながら使うことも考えられた作りです。

公式の動画を見て、まず画面がかなり見やすいと思いました。
リードの声とハモリの声の音量を簡単に変えられて、機能もたくさん入っています。
ハモリの音程の幅を決める distance(ディスタンス)のようなつまみも、面白そうだと感じました。
自動でハモリが付くのも、素直にいいと感じました。
ただ、使いどころは、ボカロではなく人の声寄りだと思います。
ボカロなら、オクターブ下のユニゾンなどは歌声合成の中ですぐ作れるので、ハモリのためだけに高いプラグインを買う必要はないと私は考えています。
余裕があれば欲しいものの、私には先に買いたいものがあります。
向くのは、歌ってみたや自分の声で歌っている人です。
ボカロPでも、MV や曲の演出として声に動きをつけたい人には、価値があると思います。
Klevgrand は無料のデモ版を出していて、時々音が途切れる以外は製品版と同じ中身なので、気になる人は先に試せます。
Karanyi Sounds Voicemax:最大4声と群れの声、画面は好き
Voicemax も、ピッチ補正と自動のハモリを1つにしたプラグインです。
ハモリは最大4声まで足せて、それを大勢で歌っているような群れの声にする機能もあります。

私はこの製品を知りませんでしたが、見てみて、ちょっと面白いと思いました。
4声のハモリ、群れの声、声のキャラクターを変えられるところは、興味がある要素です。
画面も好きで、カラオケのように音程が線で見えるので、どこにハモリがいるのかが分かりやすそうです。
ただ、使っている様子が分かる公式の動画がまだ無く、今は何とも言えません。
お金に余裕があれば買ってもいい、くらいの位置です。
詳しくは、Voicemaxを調べた記事に書いています。
Synchro Arts VocAlign 7:ハモリを作るのではなく、揃える道具
VocAlign 7 は、ハモリを作るプラグインではありません。
メインの声を手本にして、ハモリやダブリングのタイミングを揃えるプラグインで、上位の Pro では音程も揃えられます。

紹介の動画を見て、普通に便利そうで、時短になると感じました。
私の今の課題は、ボカロの発音やタイミングを、もっと自然に歌らしくすることです。
ハモリやダブリングのタイミングを楽に直せるなら、買うなら Pro がいいと思っています。
ただ、歌声合成ソフトで直すのと同じくらい手間がかかるなら大変なので、実際の使い勝手は見た限りでは分かりません。
向くのは、ボカロにもっと真剣に取り組みたい人や、私のようにボーカルの仕上がりに悩んでいて調整したい人です。
StandardとProの違いは、VocAlign 7を調べた記事にまとめています。
Soundtoys Little AlterBoy:声を変える道具で、私には要らない
Little AlterBoy は、1つの声の高さと声色(フォルマント)を変えるプラグインです。
音程をずらす・決まった音程に寄せる・ロボットのような声にする、の3つのモードがあり、歪みを足すつまみも付いています。

ハモリを何声も自動で足すプラグインではないので、この記事の中では「声を変える」側の道具です。
私は声を変えるプラグインとして VocalSynth 2 を持っているので、Little AlterBoy は必要ないと考えています。
iZotope VocalSynth 2:持っているが、ハモリには使っていない
VocalSynth 2 は、声をロボットやボコーダー、トークボックスのような音に変えるプラグインです。
5つの声のモジュールを重ねて、元の声を大きく作り変えます。

持ってはいますが、ハモリや声を重ねる用途では試したことがありません。
かけると声ががっつり変わるので、ハモリのように元の声に寄り添わせる使い方とは向きが違います。
一度、プリセットのコーラスを使ってみたら、声が気持ち悪くなってしまい、そこでやめました。
私がどんな場面なら使うと思うかは、VocalSynth 2の使い方の記事に書いています。
まとめ:ボカロPは、まず歌声合成でハモリを作ってみる
- ボカロPのハモリは、VOCALOID6 や Synthesizer V の中で打ち直せば作れる。まずはプラグイン無しで十分
- 1本選ぶなら Altitude。画面が見やすく、リードとハモリの音量も簡単に変えられる。ただし向くのは歌ってみたや自分の声の人
- Voicemax は最大4声と群れの声が気になるが、使っている様子の動画が出るまで判断を保留
- VocAlign 7 はハモリを作るのではなく揃える道具。楽に揃えられるなら Pro が欲しい
- Little AlterBoy・VocalSynth 2 は声を変える道具で、ハモリ用ではない
歌ってみたや自分の声で、ハモリを自動で足したい人に。
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ボカロのハモリやダブリングのタイミングを、手早く揃えたい人に。
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