新人ボカロPの方へ。
「ボカロP 始め方 機材」で検索すると、DAW と歌声合成ソフトのほかに、オーディオインターフェース・モニタースピーカー・MIDIキーボードが「必須」として出てきます。
私も一通り買いました。でも、最初の数曲で本当に必要だったのは Mac と DAW と歌声合成ソフト1つだけでした。
オーディオインターフェースとスピーカーにいたっては、買ってから長いあいだ使いませんでした。
現在は、より良い曲を作るためには使っています。
最初は不要でした。
この記事は「何を買うか・買う順番・実際いくらかかったか・どれは要らなかったか」の話です。
1曲を最後まで作る打ち込みのコツそのものは、 曲を作ったことがない人が、まず1曲を完成させるまで に書いたので、そちらとあわせて読んでください。
そもそも「ボカロP」とは(少しだけ)
細かい話ですが、「ボカロ」はもともと VOCALOID(ヤマハが作った歌声合成の規格)のことで、初音ミク・巡音ルカ・KAITO といったクリプトンのソフトがその代表です。
狭い意味では、この系統だけを指します。
ただ最近は、Synthesizer V の重音テトのように VOCALOID 以外の合成音声も含めて「ボカロ」と呼ぶのが普通になってきました。
この記事でも、その広い意味で使います。
どのソフトを選ぶかは VOCALOID6・Synthesizer V・Piapro Studio を実際に使った話 にまとめています。
最低限、これだけあれば曲は作れる
必要なのは3つだけです。この記事は Mac 前提で書きます。
- Mac(パソコン) … 私は M1 の Mac です。CPU やメモリの目安は他サイトに詳しいので省きますが、いま売っている Mac なら基本的に大丈夫です。もちろんPCであれば、なんでもいいです。
- DAW(作曲ソフト) … Mac なら最初から GarageBand が入っていて、これだけで1曲作れます。続きそうなら Logic Pro(私は当時2万円台くらいで買いました。買い切りで、GarageBand で作ったプロジェクトはそのまま開けます)。
- 歌声合成ソフト、まず1つ … 私が最初に買ったのは、Piapro Studio に付属の初音ミクV3でしたが使いませんでした。実際に使ったのは VOCALOID6(サマーセールで2万円くらい)。今のメインは Synthesizer V Studio 2 Pro です。最初から2つも3つも揃える必要はありません。そもそも1曲作るのに膨大な時間がかかります。

お金をかけたくないなら、GarageBand + Synthesizer V Studio 2 Basic(無料)で0円から始められます。
まず1曲を通す分には、それで足ります。
DAW をどれにするかで迷ったら まず1曲を完成させるまで の「DAW選び」の項も参考にしてください(私は Cubase LE でつまずいて Logic に移りました)。
「必須」と書かれがちだけど、私は最初 要らなかったもの
機材紹介の記事だと、たいてい次の3つが「必須」に入っています。
私は全部買いましたが、最初の数曲ではどれも出番がありませんでした。
- オーディオインターフェース(Focusrite Scarlett 2i2・2万円くらい)… マイクで歌や楽器を録音するための機材です。ボカロPは歌を録らずに歌わせるので、私は録音しません。買ってから長いこと使わず、最近やっとミックス前の音量チェックで使う程度です。
- モニタースピーカー(IK Multimedia iLoud Micro Monitor・3万5千円くらい)… これも同じで、ずっとヘッドフォンで足りていました。ミックスの確認にようやく使い出したくらいです。音のチェックのやり方は ボカロ曲のミックスのやり方 に書いています。
- MIDIキーボード(1万5千円くらい)… 持ってはいるのですが、机が小さくて置き場所がなく、結局 マウスで全部打ち込んでいます。1曲を通すのに鍵盤は要りませんでした。あると入力が速い、くらいの位置づけです。邪魔なので棚に置いてあります。

この3つで合計7万円ほど使いましたが、最初の頃はまったく触っていません。
「先に揃えておけ」と言われて買ったのに、です。
Scaler 3 を Plugin Boutique で見る →
逆に、買ってよかったもの/回り道した買い物
買ってよかったのは Scaler 3(1万5千円弱)です。
コードがまったく分からなくて曲が完成しなかった私が、これで初めて1曲を最後までつなげられました。
詳しくは まず1曲を完成させるまで に書いています。
回り道もありました。
- Piapro Studio(初音ミク・巡音ルカ用のエディタ)を先に買いましたが、難しく感じ操作しませんでした。また、Mac M1では、Logicと連携できませんでした。
- 安さだけで買った作曲補助ソフトが、開発元がなくなってライセンス認証できなくなりました(約1万円)。知らないメーカーのものを値段だけで買うのは危ない、という話は Plugin Boutique の使い方と使いどころ に書いています。

機材より先に、自分が詰まっているところ(私の場合はコード)を外すものにお金を使ったほうが、結果的に早く1曲に到達できました。
実際にいくらかかったか
私が買った順と、だいたいの金額です(※価格は2026年時点。当時の購入額なので、今とは違います)。
- Logic Pro … 約2万円(買い切り)
- 歌声合成ソフト(VOCALOID6)… 約2万円
- Scaler 3 … 約1万5千円弱
ここまでの約5万5千円で、1曲は作れます。
実際、私の最初の曲もこの範囲で完成しました。
この先は、私が先に買ってしまって寝かせた分です。
- オーディオインターフェース(Scarlett 2i2)… 約2万円 … 遅延なく、スピーカーで聴くために必要
- モニタースピーカー(iLoud Micro Monitor)… 約3万5千円 … ヘッドフォンで代用できる
- MIDIキーボード … 約1万5千円 … 机が狭く置けなくて、ほぼ使っていない、マウスの方が速い
全部で13万5千円ほどですが、最初に本当に必要だったのは5万5千円分でした。
GarageBand と Synthesizer V の無料版なら、0円から始められます。
音源(ドラム・ベース・シンセ)を買い足す順番は Logic の音源は純正で足りる?・音源は最初から KOMPLETE でよかった・最初に変えるべきはドラムとベース に分けて書いています。
セールの待ち方は プラグインのセールは待つべき? を参考にしてください。
まとめ
- ボカロP を始めるのに必要なのは Mac + DAW + 好きな歌声合成ソフト1つ。本当にそれだけで曲は作れます。
- 「準備しろ」と言われる オーディオインターフェース・モニタースピーカー・MIDIキーボードは、歌を録らないなら後回しでいい。私は先に買って7万円を寝かせました。
- 機材より先に、自分が詰まっているところを外すものにお金を使う(私は Scaler 3 でした)。
- 1曲を作る中身は まず1曲を完成させるまで へ、ミックスは ボカロ曲のミックスのやり方 へ。






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