Mastering The Mix BASSROOMは要る?20Hz・40Hzまで触る低域EQを、ローカットで切るボカロPが見送った理由

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

BASSROOM は、曲の低域、0〜320Hz だけを5つの帯に分けて上げ下げする EQ です。

いちばん下に0〜20Hz、その上に20〜40Hz の帯があり、かなり低いところまで触れます。

 

公式の動画と画面を見た私の答えは、「使いやすそうだけれど、私には要らない」でした。

低域をローカットでバッサリ切っている私には、いちばん下の帯を作り込む場面がほとんど無いからです。

 

まだ持っていない製品なので、中身は Mastering The Mix 公式と Plugin Boutique の情報で整理しました。

そのうえで、どんな人なら買う意味がありそうかを書きます。

 

Mastering The Mix BASSROOM を Plugin Boutique で見る →

 

BASSROOMは、低域だけを「部屋」の形で整えるEQ

作っているのは、REFERENCE や LEVELS も出している Mastering The Mix です。

発売は2019年で、ミックスの最後やマスタリングで、マスターのトラックに挿して使う前提の EQ です。

 

Mastering The Mix BASSROOM の画面。下から0〜20Hz・20〜40Hz・40〜80Hz・80〜160Hz・160〜320Hzの5つの帯が部屋の中に並ぶ(Mastering The Mix 公式の画像)

 

画面は奥行きのある部屋になっていて、5つの帯が下から順に積み重なっています。

帯を奥へ押すと音量が下がり、手前に引くと上がる、という操作です。

 

ふつうの EQ のように、周波数のつまみを自分で動かす作りではありません。

帯の区切りは最初から決まっていて、触るのは「どの帯を、どれだけ上げ下げするか」だけです。

 

ほかに、EQ をかける前と後で音量が2dB を超えてずれると知らせてくれる機能も付いています。

音量が上がっただけで良くなったように聞こえる、という勘違いを防ぐためのものです。

 

どんな操作なのかは、公式の動画がいちばん分かりやすいと思います。

 

ジャンルの目安があるのは、確かに分かりやすい

動画を見て最初に思ったのは、「すごくスッキリしていて、使いやすそう」ということでした。

画面に余計なものがなく、やっていることは分かりやすい EQ に見えます。

 

BASSROOM のプリセット一覧。ELECTRONIC・HIP HOP・HOUSE・POP・R&B・ROCKなどのジャンルから低域の目安を選ぶ(Mastering The Mix 公式の画像)

 

いいと思ったのは、ロックなどのジャンルごとに「ターゲット」が用意されているところです。

ジャンルを選ぶと、各帯をどのくらい上げ下げすればそのジャンルらしい低域に近づくかの目安が、画面に出ます。

 

公式によると、この目安は各ジャンルの評価の高いミックスを分析して作ったものです。

どこまで低域を出せばいいのか分からないときに、ひとつの基準として見られるのは分かりやすいと感じました。

 

BASSROOM で参考の曲を読み込み、CREATE TARGETSで自分用の目安を作る画面(Mastering The Mix 公式の画像)

 

用意されたジャンルのほかに、参考にしたい曲を読み込んで、自分用の目安を作ることもできます。

曲の中の使いたい部分だけを選んで分析させる仕組みです。

 

20Hz・40Hzを作り込むなら、クラブやEDM向けだと感じた

ただ、見ているうちに、どちらかというとクラブミュージック向けの道具だな、という印象に変わりました。

いちばん下の2つの帯は、0〜20Hz と20〜40Hz です。

 

BASSROOM で20〜40Hzの帯を-2.0dB下げた画面。いちばん下に0〜20Hzの帯もある(Mastering The Mix 公式の画像)

 

私は、このあたりの低さはローカットでバッサリ切ってしまっています。

切っている帯を細かく整える道具が要るのは、低い音そのものを聞かせる EDM のような曲だろう、と思いました。

 

私は EDM をそれほど作らないので、この部分は使いどころがありません。

なので、私には不要かな、と感じました。

 

低域は、慣れてきた今ならスッキリさせられる

ミックスの低域で困ったことは、私にもありました。

 

それでも、最近はだいぶ慣れてきて、低域をスッキリさせられるようになっています。

BASSROOM がやっていることも、つまりは低域を帯ごとに上げ下げする EQ です。

 

なので、今の私には特に要らないかな、と思っています。

ベースそのものの音作りは、ボカロ曲のベースの音作りに書いています。

 

¥11,670なら、私は買わない

Plugin Boutique の通常価格は ¥11,670 です。

1万2000円近くと考えると、私にはちょっと高く感じます。

 

Plugin Boutique の BASSROOM の製品ページ(2026年10月30日時点で¥11,670)

 

2019年に出た、少し前の製品でもあります。

ほかに欲しいものがある中で、買う順番は高くありません。

 

Plugin Boutique の製品ページには、体験版(Free Trial)も用意されています。

 

ボカロ曲で低域を前に出すほど、反応は落ちた気がする

実は、私は低域が好きです。

曲を作っていると、つい低域をどんどん足したくなります。

 

たとえば LiSA さんの「炎」は、低域がしっかり出ていて、かっこいいと思う曲です。

 

ただ、自分のボカロ曲であのくらい低域を前に出すと、反応はかえって悪くなった気がします。

低域を足した曲ほど、評判が良くなかったというのが、これまでの実感です。

 

なので最近は、低域は好きでも、あまり前に出ないくらいに抑えています。

低域のバランスは、今も結構気にしています。

 

過去のセール

  • 2026年6月18日〜(数日間):Plugin Boutique 限定のフラッシュセールで70%オフ、$24(通常$80)(出典:rekkerd)

 

まとめ:超低域まで作り込む人のための1本

  • BASSROOM は、0〜320Hz を5つの帯で上げ下げする、マスター用の低域 EQ
  • ジャンルの目安や、参考の曲から目安を作れるのは分かりやすい
  • 0〜20Hz・20〜40Hz まで作り込むなら、EDM・クラブ系の人向けだと感じた
  • ローカットで切っていて、低域にも慣れてきた私には要らない
  • ¥11,670 は少し高く、古めの製品なので、私の中では優先度が低い

 

Mastering The Mix のほかの製品と、そのセールは、こちらにまとめています。

Mastering The Mixのセールはいつ?REFERENCE 3・LEVELSの過去の値動き|音量をそろえずに聞き比べていたボカロPが、Ozoneを持っていても「便利」と思った理由

 

マスタリング用のプラグインを広く比べたいなら、マスタリングプラグインのおすすめも参考になると思います。

 

EDM やクラブ系で、20Hz・40Hz あたりの超低域まで作り込みたい人に。

Mastering The Mix BASSROOM を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。