LANDR Ultimate Bundle 2はボカロPに要る?|AIマスタリングとVocAlign・Revoice入りの全部入りを、機材がまだ足りない人向けと見たボカロPが調べてみた

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LANDR Ultimate Bundle 2 の中身を数えると、20本ありました。

AI マスタリングのプラグインに、歌のタイミングや音程を直す Synchro Arts の道具、シンセ、ギター、作曲の道具までが1つにまとまっています。

 

LANDR は、曲を読み込ませると AI がマスタリングしてくれるサービスで知られる会社です。

この束は、その AI マスタリングをプラグインにした LANDR Mastering Plugin PRO を中心に、LANDR のプラグインをほぼ全部そろえたセットです。

 

中身を見て、私は「買える余裕があれば嬉しい」と思いました。

VocAlign 7 Pro や Revoice Pro 5 まで入っているからです。

 

ただ、全体の値段は高く、今の私の予算では手が出ません。

何が入っていて、どんな人なら元が取れそうかを、私の見立てと一緒に書いていきます。

 

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20本の中身を、役目ごとに分けると

Plugin Boutique の製品ページの「Bundle Contents」に載っている20本を、何に使う道具かで分けました。

FX Bundle は、中に5つのエフェクトが入った1本として数えています。

 

LANDR Ultimate Bundle 2 に入っているプラグインの画面を重ねた製品画像(Plugin Boutique の製品ページより)

 

役目入っているものひとことで
マスタリングLANDR Mastering Plugin PROAI が曲を解析して仕上げる
歌の編集VocAlign 7 Pro・RePitch 2 Standard・Revoice Pro 5重ねた声のタイミングと音程をそろえる
歌のエフェクトVoxTune・VoxChain・VoxVerb・VoxDeEss音程の補正・音作り・響き・歯擦音の処理
作曲の手助けComposer・Chromatic・Guitar・Samplerコード進行やフレーズ・サンプルを探す
シンセと音源Synth X・Horizon・Strata・Neon・Circuit・Retro音色を作る・鳴らす
エフェクトFX Bundle(Voice・Bass・Beats・Electric・Acoustic)つまみ1つで楽器ごとに色をつける
ラックReason Rack PluginReason の機材をほかの DAW で使う

 

こうして並べると、マスタリングと歌の仕上げに使う道具が、20本のうち8本を占めています。

残りは作曲や音作りの道具で、すでに自分の音源やシンセを持っている人ほど、出番が少なくなりそうです。

 

LANDR のプラグインがどんな見た目と音なのかは、LANDR 公式の紹介動画でまとめて見られます。

 

中心はAIマスタリングのLANDR Mastering Plugin PRO

LANDR Mastering Plugin PRO は、マスターのトラックに挿すと AI が曲を解析し、マスタリングの設定を決めてくれるプラグインです。

仕上がりの方向は、Warm・Balanced・Open の3つから選べます。

 

そのうえで、EQ・コンプ・ステレオの広がり・音圧(LUFS のメーターつき)・サチュレーション・歌の帯域の存在感(Presence)・ディエッサーを、自分で調整できます。

処理はリアルタイムなので、ミックスを直しながら、マスターの音がどう変わるかを聴けます。

 

私は普段、Ozone の AI のおまかせを使い、仕上げだけ少し手で直しています。

その Ozone が、想像を超えてくるほどには変わらなかったので、LANDR の AI がどのくらいやってくれるのかは、とても気になっています。

 

ただ、私は LANDR を持っていないので、ここは公式の動画を見ての印象です。

LANDR がマスタリングする様子は、公式の動画で確かめられます。

 

Ozone・smart:limit・LANDR を、任せる所と自分で触る所で比べた記事も書いています。

AIマスタリングはどこまで任せられる?|Ozoneの「おまかせ」を毎回少しだけ直すボカロPが、smart:limit・LANDR・FASTER MASTERと比べた

 

歌の道具は、VocAlign 7 ProとRevoice Pro 5まで入っている

この束でいちばん目を引いたのは、Synchro Arts の歌の道具が3つ入っていることです。

VocAlign 7 Pro は、重ねた声のタイミングと音程を、ガイドになるメインの声にそろえるプラグインです。

 

VocAlign 7 のMatch timingの設定。Max differenceのつまみでLooseからTightまでそろえ具合を決め、SmartAlignにチェックを入れている

 

VocAlign 7 については、前から「楽にできるなら Pro が欲しい」と思っていました。

ボカロの発音やタイミングを、もっと自然に歌らしくするのが、今の私の課題だからです。

 

Revoice Pro 5 は、タイミング合わせ・音程の修正・ダブリングを1つの画面でこなす、歌の編集の道具です。

RePitch 2 Standard は、歌の音程を自然に直すためのプラグインです。

 

Revoice Pro 5 のタイミング合わせの画面。いちばん上がガイドになるメインの声で、下に並ぶ重ねた声のタイミングをガイドにそろえる(Plugin Boutique の製品ページより)

 

Revoice Pro 5 を単体の定価で見たとき、私は「5万2000円ならいらない」と考えました。

実際の歌声を扱う人や歌い手さん、仕事でボーカルのミックスをしている人なら、使いこなせる道具だと思います。

 

それぞれの中身は、VocAlign 7 の記事とRevoice Pro 5 の記事で詳しく書いています。

 

LANDR 自身の歌のエフェクトも4つ入っています。

VoxChain は、Air・Body・Width などのつまみと、コンプ・サチュレーションをまとめた、歌の音作りのプラグインです。

 

LANDR VoxChain の画面。Air・Low Cut・Body・Width のつまみと、Compression・Saturation・Blend のつまみが並ぶ歌のエフェクト(LANDR 公式の画像)

 

歌声合成の声のタイミングは、結局どこで直すか

歌の編集の道具とマスタリングが1つに入っているのは、仕事をしながら曲を仕上げるボカロPの時短にはなると思います。

仕上げの工程の道具が、ひとまとめで手に入るからです。

 

ただ、歌声合成の声のタイミング直しは、結局、歌声合成ソフトの中でやることが多いです。

そのため、VocAlign や Revoice が、ボカロの声にどのくらい効くのかは、私はまだ疑問に思っています。

 

ハモリやダブリングのタイミングを直せるなら楽そうですが、動画を見た限りでは、実際どうなのかは分かりません。

 

作曲とシンセの道具は、使わない物が多いのが気になる

残りの半分以上は、作曲の手助けとシンセ・音源・エフェクトです。

LANDR Composer は、コード進行を作り、ベース・メロディ・アルペジオのフレーズを生成してくれる作曲の道具です。

 

LANDR Composer の画面。上にコード進行(Cm・Eb)、下に Chord・Bass・Melody・Arp の4つのレーンが並び、右でコードの種類や転回形を選ぶ(LANDR 公式の画像)

 

LANDR Synth X は、400のプリセットと100以上のウェーブテーブルを持つシンセです。

自分のウェーブテーブルを読み込んだり、ランダムで新しい音を作ったりもできます。

 

LANDR Synth X の画面。オシレーター2つ・フィルター・エンベロープ・LFO と、右にモジュレーションの表とディレイ・リバーブ・コーラス(LANDR 公式の画像)

 

LANDR FX は、Voice・Bass・Beats・Electric・Acoustic の5つで、どれも真ん中のつまみ1つで効き具合を決めるエフェクトです。

それぞれに40〜50のプリセットがあり、楽器に合わせて選んで混ぜるだけで使えます。

 

LANDR FX の5つ(Voice・Bass・Beats・Electric・Acoustic)。どれも真ん中の大きな BLEND のつまみ1つで効き具合を決める(Plugin Boutique の製品ページより)

 

Reason Rack Plugin は、Reason のラックの機材をほかの DAW の中で使うためのプラグインです。

Reason そのものについては、Reason 14 の記事で調べています。

 

使わなそうな道具がたくさん入っているのは、私には気になる点です。

使わない物が余ってしまいますし、パソコンのデータの容量も圧迫するので、要らない物はなるべく買い集めたくありません。

 

買うか・待つか・いらないか

私の答えは、この値段でも今は買わないです。

入っている物には惹かれますが、全体の値段が高く、今の私には金額的に手が出ません。

 

向いていると思うのは、機材をまだあまり持っていない人です。

すでにたくさん持っている人は、結局、使わない物が余ってしまうことが多いと思います。

 

本当に機材がまだ足りない人が、まとめてそろえるために狙うのには、いい束です。

とくにボカロ系で、マスタリングや歌の仕上げをもう一段磨きたい人なら、買う価値はあるかもしれません。

 

逆に、目当てが歌の道具だけなら、単体の値段と比べてから決めるのがおすすめです。

Synchro Arts の道具は単体でもセールになることがあり、時期によっては束より安くそろう場合があります。

 

ブラックフライデーのほかのセールは、ブラックフライデーのまとめで見られます。

 

過去のセール

  • 2026年10月29日〜12月1日:Plugin Boutique で¥32,959(通常¥65,918・49%オフ)
  • 2026年10月31日の単体の値段:LANDR Mastering Plugin PRO ¥16,281(通常¥24,668)・VocAlign 7 Pro ¥10,181(通常¥34,414)・Revoice Pro 5 ¥12,747(通常¥52,110)、どれも12月1日まで(3本の合計は¥39,209・歌の2本だけなら¥22,928)

 

まとめ:機材がまだ足りない人が、仕上げの道具をまとめてそろえる束

LANDR Ultimate Bundle 2 は、AI マスタリングと歌の編集の道具を中心に、LANDR のプラグインを20本まとめたセットです。

マスタリングから歌の仕上げまでを、1回でそろえられるのがいちばんの強みです。

 

一方で、作曲やシンセの道具はすでに持っている人も多く、私のように余りが気になる人には重たく感じるはずです。

自分が実際に使いそうな物がいくつあるかを数えてから、決めてみてください。

 

機材がまだ足りず、マスタリングから歌の仕上げまでまとめてそろえたい人に。

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実際の歌声や、歌い手さんの声を扱う人に。

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ボカロの重ねた声のタイミング合わせを、楽にしたい人に。

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。