Klevgrand AltitudeはボカロPに要る?|ダブラーとMIDIで弾くハモリは気になるけど、歌声合成だけの私が今は買わない理由

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

ダブラーと、MIDI キーボードで弾くハモリ。

Klevgrand の Altitude を調べていて、使えるなら使ってみたいと思ったのはこの2つでした。

 

Altitude は、歌の音程の補正と、自動でつくハモリ、声を楽器のように弾く機能を1つにまとめたボーカル用のプラグインです。

録った歌(またはマイクに向かって歌っている声)に挿すと、声を直したり、重ねたり、演出したりがこの1台でできます。

 

ただ、歌声合成だけで曲を作っている私には、今は特に必要ないというのが結論です。

その理由と、どんな人なら出番が多いのかをまとめました。

 

Klevgrand Altitude を Plugin Boutique で見る →

 

Altitudeは、音程の補正・ハモリ・声の演奏を1画面にまとめたプラグイン

Altitude の画面は、大きく分けて4つの場所でできています。

左に声全体の音程(pitch)と声色(formant)、中央に音程を直す lead、ハモリを作る harmonies、MIDI で声を弾く play が並びます。

 

Klevgrand Altitudeの全体の画面。左にpitch・formant、中央にlead・harmonies・play、下にvibratoとmodulation(Klevgrand公式の画像)

 

下の段には、自然に揺らすビブラートと、音程や音量を周期的に動かすモジュレーションがあります。

公式の説明では、ハモリは最大3声で、曲のキーに沿って動き、ぶつかる音程を自動で避けてくれます。

 

形式は AU・VST・VST3・AAX で、Logic Pro では AU で使えます。

iPad 版もあり、こちらは単体のアプリとしても動きます。

 

画面を1つずつ説明している、Klevgrand 公式の動画です。

 

 

公式の動画を見た印象は、画面がかなり見やすく、リードとハモリの音量も簡単に変えられる、でした。

ハモリの作り方そのものと、ほかのハモリ用プラグインとの比べは、こちらの記事にまとめています。

 

ハモリのプラグインはボカロPに要る?|歌声合成の中で打ち直す私が、Altitude・Voicemax・VocAlign 7・Little AlterBoy・VocalSynth 2を比べてみた

 

私が使ってみたいのは、ダブラーとMIDIで弾くハモリ

Altitude の中で気になったのは、声を重ねて厚くするダブラーと、MIDI でハモリを弾ける play のところです。

ダブラーは、同じ声を少しずらして重ね、1人で歌っているのに何人かで歌っているような厚みを出す機能です。

 

Altitudeのlead。pitch correctのamountとspeed、doubler、formantのoffsetが並ぶ(Klevgrand公式の画像)

 

公式の説明では、ダブラーは2種類あり、声を左右に広げるつまみ(width)と組み合わせて使えます。

リードの声だけでなく、ハモリの声や play の声にも、それぞれダブラーが付いています。

 

play は、MIDI キーボードで弾いた音程で、入ってきた声を鳴らす機能です。

DAW の MIDI の打ち込みでも動くので、ハモリの音程を自分で決めて並べることもできます。

 

Altitudeのplay。MIDIで声を弾くときのattack・release・velocity、doubler・formant(Klevgrand公式の画像)

 

声の立ち上がり(attack)や消え方(release)も変えられるので、自動のハモリでは出せない音程を、自分の手で決められるところが面白そうだと感じました。

ハモリの音程の幅を決める distance のつまみも含めて、触ってみたくなる作りです。

 

ピッチ補正の部分は、私にはいらない

Altitude の土台は、歌の音程を直すピッチ補正です。

公式は、ほかの有名なピッチ補正と並ぶ品質だと説明していて、遅れなしで動くモードも用意しています。

 

Altitudeの設定画面。processing modeでlow latencyを選ぶとLatency 0.0msになる(Klevgrand公式の画像)

 

ただ、歌っている声をその場で直すリアルタイムのピッチ補正は、私には要りません。

音程は、ほとんどそのままか、VOCALOID6 などの歌声合成の画面で直すくらいです。

 

昔は Logic Pro の Flex Pitch で音程を直していた時期もありました。

ただ、私はあまり良さを実感できず、直す時間がもったいなくて、それより曲の構成のほうが大事だと思うようになりました。

 

欲しいのは、リアルタイムではなく、録ったあとに普通に直すタイプのピッチ補正です。

歌声合成の声とピッチ補正の考え方は、Auto-Tune Pro 11 の記事にも書いています。

 

ステージで歌いながら Altitude を使っている、公式の動画です。

 

 

今の値段なら、私は先にVPS Avenger 2を買う

動画を見て Altitude は気に入りましたが、今の値段は私には高すぎます。

同じくらい出すなら、シンセの VPS Avenger 2 を先に買いそうです。

 

Plugin BoutiqueのKlevgrand Altitudeの製品ページ(2026年10月26日時点で¥26,304・セールなし)

 

Avenger は、アフリカ系の音やオーケストラ、劇伴の音を1台でそろえたくて、ずっと欲しいと思っているシンセです(VPS Avenger 2 の記事)。

私の曲は歌声合成の声だけなので、歌の加工は急いで買う理由がありません。

 

ボカロの声なら、オクターブ下で重ねるくらいは歌声合成の中で済んでしまいます。

余裕ができたら欲しい1本、というのが今の位置づけです。

 

気になる人は、まず試してみるのがよさそうです。

公式サイトのデモ版は、ときどき音が途切れる以外は製品版と同じだと説明されています。

 

Altitudeが向くのは、人の声を録る人と、声で演出をしたい人

Altitude の出番が多いのは、ボカロより人の声のほうだと思います。

歌い手として歌ってみたを出す人、自分や誰かの声を録る人、オーディションに歌を出す人には、直す・重ねる・広げるが1台で済むのは便利だと思います。

 

もう1つは、声で演出をしたい人です。

モジュレーションを使うと、音程や声色、パン、音量などを、決めた形で動かせます。

 

Altitudeのmodulation。16ステップで描いた形でLead LevelとHarm. Levelを動かしている(Klevgrand公式の画像)

 

公式の説明では、モジュレーターは3つあり、それぞれ8か所まで動かせて、形は16ステップまで自分で描けます。

MV や曲の中で声を演出したい人には、価値があると感じました。

 

ボカロの声に重ねたい人にとっても、選択肢の1つにはなります。

 

いろいろな声に Altitude をかけている、公式のデモ動画です。

 

 

ボカロのハモリを歌声合成の中で作る手順は、ボカロのハモリの作り方にまとめています。

 

まとめ

  • Altitude は、ピッチ補正・最大3声のハモリ・MIDI で声を弾く play・モジュレーションを1つにしたボーカル用プラグイン
  • 使ってみたいのは、ダブラーと MIDI で弾くハモリ
  • リアルタイムのピッチ補正は、歌声合成だけの私には要らない
  • 今の値段なら、私は先に VPS Avenger 2 を買う
  • 向くのは、歌い手・声を録る人・オーディションに出す人と、声で演出をしたい人

 

歌声合成だけで作る私には、今は急いで買う1本ではありません。

人の声を扱う人には、使いやすそうで機能もそろった1本だと思います。

 

歌ってみたや自分の声で、直す・重ねる・演出を1台で済ませたい人に。

Klevgrand Altitude を Plugin Boutique で見る →

 

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。