Audio Damage Quanta 2は要る?|Pigmentsのグラニュラーを曲に応じて使うボカロPが、公式の動画と中身を調べてみた

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読み込んだ音を、1つの声につき最大100個の小さな粒に刻んで、鳴らし直す。

Audio Damage の Quanta 2 は、そういうグラニュラーシンセです。

 

シンセでグラニュラーの音が欲しいとき、私は Arturia の Pigments を曲に応じて使っています。

その私に Quanta 2 が要るのかを、公式の動画と製品の説明から調べてみました。

 

答えは、私には不要でした。

2万円を超える値段を出すなら、もっと使いやすいグラニュラーシンセがあると思うからです。

 

なお、私は Quanta 2 を弾いたことはありません。

この記事の感想は、公式の動画の音を聞いて感じたことです。

 

Audio Damage Quanta 2 を Plugin Boutique で見る →

 

Plugin Boutique の Quanta 2 の製品ページ(2026年10月28日時点で¥22,520)

 

Quanta 2 はどんなシンセ?音を粒に刻んで、元の音から離れた音を作る

グラニュラーシンセは、読み込んだ音を短い粒(グレイン)に切り、その粒の並びや高さ、向きを変えて重ねることで、元の音とは違う響きを作るシンセです。

ピアノの1音から、ふわっと広がるパッドや、ざらついた揺れる音を作る、といった使い方をします。

 

Quanta 2 には、WAV や AIFF、FLAC、MP3 などの音をそのまま読み込めます。

読み込むと、その音の高さ(ルート音)を自動で探してくれます(Plugin Boutique の説明)。

 

Quanta 2 の WAVEFORM 画面。読み込んだ音の波形の上に、オレンジの点で粒(グレイン)が散らばり、下に VA OSC 1・2、NOISE、GRANULAR OSC のつまみが並ぶ(Audio Damage 公式)

 

上の画面の、波形の上に散らばっているオレンジの点が粒です。

粒は1つの声に最大100個、1粒の長さは最大1秒で、粒の速さ・高さ・向き・形・長さ・左右の位置・波形のどこから切り出すかを、それぞれつまみで変えられます。

 

画面の下には、普通のシンセのようなオシレーターが2つと、ノイズも付いています。

1つをサブベースにして、もう1つを粒のエンジンに流す、といった組み合わせもできます。

 

粒の音程を、選んだスケールの音にそろえる機能もあります。

粒の高さをランダムに散らしても、曲のキーから外れにくくなる仕組みです。

 

 

音を動かす仕組みは多め:エンベロープ・フィルター・エフェクト

Quanta 2 は粒のエンジンのほかにも、音を時間で動かす仕組みがそろっています。

 

Quanta 2 の ENVELOPES 画面。上に点をつないで形を描くエンベロープ、下に FILTER 1・FILTER 2 と PARALLEL/SERIAL の切り替え(Plugin Boutique の製品画像)

 

エンベロープは、点をつないで形を描くタイプで、最大99ステップまで細かく描けます。

フィルターは2つあり、直列(順番にかける)と並列(別々にかけて混ぜる)を切り替えられます。

 

Quanta 2 の MODULATION 画面。上に FLFO 1・2、S&H、MACRO 1〜4、下に CHORUS・DELAY・REVERB のエフェクト(Plugin Boutique の製品画像)

 

LFO は2つ、マクロのつまみは4つで、エフェクトにはコーラス・ディレイ・リバーブが入っています。

MPE(鍵盤ごとに押す強さや音の高さを変えられる仕組み)にも対応しています。

 

公式の動画で感じたこと:綺麗寄りに見えるけれど、まだ判断しきれない

公式の動画を聞いた感想は、シンセとしては、私の好みとは少し違うというものでした。

 

私はもともと、綺麗系のグラニュラーの音が好きです。

YouTube の動画では、比較的綺麗寄りの音も見えるのですが、それが私の思う綺麗さなのかは、どうだろうという感じでした。

 

ただ、動画で聞ける音の種類が少なく、それだけでは判断できないというのが実際のところです。

どういう系統の音が作れるのかは、気になっています。

 

Quanta 2 にプリセットを作った Red Means Recording も、使ってみる動画を出しています。

 

シンセのグラニュラーは Pigments、音の加工は Portal で分けている

シンセの中のグラニュラーは、Pigments のものを結構好んで使っています。

 

Pigments の Sample エンジンで GRANULAR セクションを開いた画面。Scan・Density・Size などのつまみが並ぶ

 

いつも使うわけではなく、どういう曲を作るのかを考えて、その曲に合いそうなときに使うことが多いです。

Pigments は音のもと(エンジン)を選べるシンセで、Sample エンジンを選ぶと、上の画面のように GRANULAR のつまみが出てきます。

 

 

一方で、録った音やトラックをグラニュラーで加工するときは、今はほとんど Output の Portal を使っています。

こちらはシンセではなく、音にかけるエフェクトです。

 

LogicのPianoトラックに挿したOutput Portalのメイン画面。中央に円形のグレインクラウド表示、右側にMACRO 1とMACRO 2の大きなつまみ、REVERSEスイッチ、DRY/WETスライダー

 

ただ Portal では、まだあまり納得する音はできていません。

グラニュラーは、同じ種類のプラグインでも作った会社の考え方で音が大きく変わるので、本当は何本か持っているほうが有利だとも思っています。

 

 

Portal を普段どう使っているかは、Portal のレビューにまとめています。

 

2万円を超えるなら、私は買わない

グラニュラーを何本か持つのは有利だと思いつつも、Quanta 2 については、この値段だと高いと感じました。

もっと使いやすいグラニュラーシンセはあると思うので、私には特に必要ありません。

 

シンセのグラニュラーは、手元の Pigments で、曲に応じて足りています。

Pigments でグラニュラーの音を作る手順は、こちらの記事に書いています。

 

Pigmentsの使い方|プリセットはタグとお気に入りで探し、波形の位置とLFOで曲の音にする。私が触る3か所

 

ほかのグラニュラーシンセでは、Baby Audio の Grainferno のことも調べています。

 

過去のセール

確認できた、Quanta 2 のセールです。

 

  • 2024年11月15日〜11月30日:Plugin Boutique で、Audio Damage のシンセとエフェクトが全品50%オフ。Quanta 2 も入っていた(rekkerd)

 

2024年は、ブラックフライデーの時期に Audio Damage の製品がまとめて値下げされていました。

 

まとめ:音を粒から組み立てたい人の選択肢、私は Pigments で足りる

Quanta 2 は、読み込んだ音を最大100個の粒に刻み、オシレーターやエンベロープ、エフェクトまで組み合わせて音を作れるグラニュラーシンセです。

動画では綺麗寄りの音も聞こえましたが、聞ける音が少なく、私の好みに合うかは判断しきれませんでした。

 

シンセのグラニュラーを曲に応じて Pigments で済ませている私には、2万円を超える Quanta 2 は不要です。

Plugin Boutique の製品ページには、体験版(Free Trial)もあります。

 

Quanta 2 の価格と体験版を確かめたい人に。

Audio Damage Quanta 2 を Plugin Boutique で見る →

 

シンセの中で、曲に応じてグラニュラーの音も使いたい人に。

Pigments を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。