Rhodes V8 Pro の値段を見て、最初に出てきた感想は「5万2000円は高い」でした。
この製品のことは、今回調べるまで知りませんでした。
Rhodes V8 Pro は、エレピ(電気の力で鳴らすピアノ)の代表格であるローズを、Rhodes の会社が自分でソフトにした音源です。
Rhodes の名前を持つ公式のソフトは、これが唯一だとうたっています。
私はエレピに Addictive Keys を使っていて、ローズを曲の主役に据えるつもりもありません。
それでも、公式の動画で聞いた音は、思っていたより幅が広いと感じました。
どんな製品なのか、どんな人なら5万円を出す価値がありそうかを書いていきます。
Rhodes V8 Pro を Plugin Boutique で見る →
Rhodes V8 Proは、ローズのMK8を丸ごと録った公式の音源
もとになっているのは、Rhodes の今のエレピ MK8 です。
その MK8 を3万を超えるサンプルで録り、鍵盤を押す強さは最大127段階で鳴り分けます。

伸ばす・短く切るなど14種類の弾き方に加えて、鍵盤の機械の音まで入っています。
録った音だけでなく、音の鳴る仕組みを計算で再現するモデリングも組み合わせているそうです。
中身を表にまとめると、こうなります。
| 項目 | Rhodes V8 Pro |
|---|---|
| もとの楽器 | Rhodes MK8(エレピ) |
| サンプル | 3万以上(96kHz / 24bit) |
| 強さの段階 | 最大127段階 |
| 弾き方 | 14種類(伸ばす・短く切るなど) |
| プリセット | 208個 |
| ディスクの容量 | 約22GB(空きは25GB必要) |
| 形式 | AU・VST2・VST3・AAX |
Mac は Intel と Apple シリコンの両方に対応していて、AU があるので Logic Pro でも使えます。
ただ、Plugin Boutique の動作環境の表記は macOS 11〜14 までなので、新しい macOS の人は無料体験で先に確かめると安心です。
製品の全体は、Rhodes 公式の紹介動画で見られます。
Proは、エフェクトと1音ずつの調整まで触れる版
V8 には、通常版と Pro の2つがあります。
Pro では、MK8 についているエフェクトの基板(コンプ・フェイザー・コーラス・ディレイ)まで再現されています。
いちばんよく触るのは Main の画面です。
音の太さを決めるプリアンプと EQ に、音を左右に揺らす Vari-Pan が並び、Pro ではその右にエフェクトが続きます。

Pro の Setup の画面では、1音ずつ音色・音の止まり方・音程・音量を描き変えられます。
本物のローズを、鍵盤ごとに調整していく作業をソフトの中でやるイメージです。

Detail の画面には、機械の音やペダルの音を足すつまみと、アンプ・マイクの選択があります。
アンプには、Rhodes の ’79 Suitcase や Twin Tube が入っています。

ほかにも、歪ませる Drive と、弾く強さで音が「ワウ」と動くエンベロープのつまみがあります。
きれいなローズだけでなく、汚した音まで1本で作れるようになっています。
公式の動画で感じたのは、ローズらしくない音まで出せる幅
公式の動画を見て、まず基本のローズの音がきちんと出せると思いました。
そのうえで、ローズっぽくない音や、まったく違う感じの音まで出せるので、音の幅は広いと感じています。
Pro のプリセットの音は、Rhodes 公式の動画で聞けます。
もう1つ大きいのが、「公式のローズ」であることです。
これは買う理由の一つになりそうだと思いました。
王道のローズなので、本物のローズの音を弾きたい人は、これでいいと思います。
ボカロ曲なら、80年代風やシティポップでエレピの出番がある
私がボカロ曲でエレピを使うのは、1980年代っぽいピアノの音がほしい曲や、チル系・おしゃれ系・シティポップ寄りの曲です。
逆に、バラードではあまり使いません。
V8 Pro の試聴には「Clean with Vari-Pan」「Drive with Envelope」などのプリセットが並んでいます。
左右に揺れるきれいな音から、歪ませた音まで用意されています。
ローズを脇役にしか使わない私には、5万2000円は高い
私の場合、ローズのピアノはもっと気楽に選んでいいと思っています。
曲のメインに据えるつもりがないので、ここに5万円はかけません。
エレピの音は、今は Addictive Keys がほぼ受け持っています。
あとは Pigments で、似たような音を作ることもあります。

ローズだけに絞った音源をもう1本足す意味は、私にはありません。
ローズの音源にお金をかけたい人は、かけてください、という考えです。
Addictive Keys の中身は、XLN Audio 公式の動画で見られます。
私の使い方はAddictive Keys のレビューに、ほかのローズ系の音源の見方はElectric Keys – Tines の記事に書いています。
私が欲しいのはVSLのピアノ、だから「真のローズが欲しい人」の気持ちは分かる
エレピに5万円を出すなら、私はそれより VSL のグランドピアノ Studio Concert D 1887 が欲しいです。
ほかの人はいらないと思うかもしれませんが、私は欲しいと思っています。
1887 は、VSL 公式の動画で音が聞けます。
それと同じで、本物のローズの音が欲しい人にとっては、Rhodes V8 Pro は買う価値がある製品だと思います。
1887 を狙っている理由は、VSL のセールの記事に書いています。
買うか・待つか・いらないか
私の答えは、自分ではいらないです。
5万2000円は高く、ローズを曲の主役にする予定もないからです。
向いているのは、本物のローズの音を弾きたい人です。
「公式のローズ」で決めてしまいたい人にも、分かりやすい選択肢になります。
Plugin Boutique のページには無料体験があります。
自分のパソコンで動くか、手持ちのエレピとどれくらい違うかを、買う前に確かめておくと安心です。
過去のセール
- 2026年10月31日:Plugin Boutique で¥36,596(通常¥52,280・30%オフ・10月31日まで)
まとめ:本物のローズを弾きたい人のための、公式の1本
Rhodes V8 Pro は、ローズの MK8 を3万以上のサンプルとモデリングで再現した、Rhodes 公式の音源です。
Pro では、エフェクトの基板や1音ずつの調整まで触れます。
一方で、ローズを脇役にしか使わない私には、5万2000円は高い買い物でした。
エレピを曲の中でどれだけ鳴らすかで、要るかどうかが分かれる製品だと思います。
ピアノ音源を使いみちから選びたい人は、こちらにまとめています。
本物のローズの音を、曲の主役として弾きたい人に。
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ローズは脇役で十分、ピアノと一緒に1本で済ませたい人に。
Addictive Keys Trio Bundle を Plugin Boutique で見る →






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