Sugar Bytes DrumComputerはXO派のボカロPに要る?|音を一から作るドラムシンセを、生音で差がつかないと感じる私が調べてみた

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Sugar Bytes の DrumComputer の公式の紹介動画は、2019年12月に公開されたものです。

それでも今見ると、音はかなりモダンで、画面もかっこよく見えました。

 

DrumComputer は、サンプル(録音した音)を鳴らすのではなく、シンセでキックやスネアの音を一から作るドラムマシンです。

8つの音の枠があり、ボタンひとつでランダムに新しい音やパターンを出せます。

 

Sugar Bytes という名前は聞いたことがありましたが、DrumComputer は今回調べるまで知りませんでした。

ふだんドラムは XO でサンプルを並べて組んでいる私が、2万2000円なら正直欲しいと思った理由を書きます。

 

DrumComputer を Plugin Boutique で見る →

 

Plugin Boutique の DrumComputer の製品ページ(2026年10月31日時点で¥22,480)

 

DrumComputer は、8つの音をシンセで一から作るドラムマシン

DrumComputer の画面は、8つの音の枠が横に並ぶ KIT のページが中心です。

それぞれの枠に Pitch(音の高さ)・Decay(音の長さ)・Modify のつまみと、ランダムに音を変える RND が付いています。

 

DrumComputer の KIT 画面。8つの音の枠に Pitch・Decay・Modify のつまみと RND が並び、右に Finalizer

 

1つの音は、Resonator・Wavetable・Resynth という3つの層を重ねて作ります。

Resonator はアナログらしい太鼓の鳴り、Wavetable はシンセの波形、Resynth は音を分解して作り直す層で、シンバルやスネアを溶けたような質感にできるとうたっています。

 

DrumComputer の1つの音を作る画面。Resonator・Wavetable・Resynth の3つの層が並ぶ

 

フィルター・コンプ・歪み・2種類のリバーブも、音ごとに使えます。

右上の Finalizer は、アタックを出すトランジェントシェイパー・コンプ・マキシマイザー・サチュレーションをまとめたもので、キット全体の仕上げに使う場所です。

 

バージョン1.2で Sampler Mode が加わり、自分のサンプルも読み込めるようになりました。

公式によると、今の版は1.3.6まで更新されていて、プリセットはキット全体で400以上、1つの音の単位で450以上入っています。

 

ランダムと Remix で、新しい音とパターンが次々に出てくる

DrumComputer でいちばん目立つのは、ランダムの機能です。

各枠の RND で音だけを変えたり、上の Make Kit ボタンでキットをまるごと作り直したりできます。

 

DrumComputer の Make Kit ボタンと、Remix・Auto 1・Auto 2 の切り替え

 

右下の Remix は、決めたパターンからフィルインや崩しを作る機能です。

Auto 1・Auto 2 では、曲の決まった位置に自動でフィルを入れたり、パラメーターを変えたりできます。

 

公式の紹介動画では、ランダムで音とパターンが入れ替わっていく様子が見られます。

 

動画を見て、6年ほど前の動画なのに、機能がかなり多いと感じました。

音のつくりもモダンで、古さはあまり感じません。

 

シーケンサーは、確率やロールまで1マスずつ描ける

SEQ のページは、8トラック・16ステップのシーケンサーです。

トラックごとにテンポや進む向き、ステップの長さを変えられます。

 

DrumComputer の SEQ 画面。8トラックの16ステップのシーケンサーと、下にベロシティや確率を描く欄

 

下の欄では、ベロシティ(強さ)・鳴る確率・ロール・ずらし・音程・長さを1ステップずつ描けます。

できたパターンは、フィルやパラメーターの動きまで含めて MIDI ファイルとして DAW にドラッグできます。

 

Logic Pro に MIDI で渡せば、あとは自分の曲に合わせて打ち直すこともできます。

パターンを作り込む使い方は、Sugar Bytes 公式のジャムの動画が分かりやすいです。

 

XO でサンプルを並べる私と、音を作るドラムの違い

私のドラムは、XO の8つのスロットにキック・スネア・クローズハイハット・オープンハイハット・クラップを並べて組むのが基本です。

音は、手持ちのサンプルから選んで入れています。

 

XOのEDIT画面。8つのスロットにFLEX 2・FLEX 1・OP HH・CL HH・CLAP・SNARE・KICK 2・KICK 1が並んでいる(プリセットCopate - var 1を読み込んだ状態)

 

XO の使い方は、XO の使い方の記事にまとめています。

どちらも8つの枠でドラムを組む点は同じですが、音の出どころが違います。

 

項目DrumComputerXO
音の出どころシンセで一から作る(サンプルの読み込みも可)サンプルを選んで並べる
音の枠8つ8つ
音を変える方法3つの層のつまみ・RND・Make Kitサンプルの差し替え・ピッチや長さ
パターン16ステップ・確率やロールも描ける16ステップのシーケンサー
DAW への渡し方MIDI をドラッグMIDI をドラッグ

 

音そのものを作るドラムは、正直に言うと欲しいです。

ただ、作曲の時間が限られているので、つまみを回して一から作り込むのは難しいとも思っています。

 

そこで気になるのが、ランダムで新しい音やパターンを出せるところです。

一から作り込まなくても、出てきた音から選べるなら、私のように時間が少ない人でも使えるかもしれません。

 

エレクトロ寄りのボカロ曲、特に初音ミクの曲に合う

エレクトロ寄りのボカロ曲なら、こういう電子っぽいドラムはかなり使えると思います。

初音ミクの曲とは、特に相性がいいと思います。

 

私は生のドラムの音も好きです。

ただ、生音のドラムは誰が使っても似た音になりやすく、ほかの曲と差をつけるのが難しいと感じています。

 

だからこそ、DrumComputer のような少し面白い系のドラムのほうが使いやすいと感じます。

ランダムで新しい音やパターンを出せる仕組みも、ボカロらしい曲と相性がいいと思います。

 

サンプルを使わないドラム音源では、前に Sonic Charge の Microtonic も調べました。

そのときは「私はいらない」と書きましたが、DrumComputer は2万2000円なら正直欲しいと思いました。

Sonic Charge Microtonicは要る?サンプルを使わないドラム音源を、XO派のボカロPが調べて「私はいらない」と決めた理由

 

ほかのドラムマシン音源との比べは、ドラムマシン音源の選び方と808の音源の比べにまとめています。

 

2万2000円なら欲しい、ただし作り込む時間がある人向け

DrumComputer は、私にとってお金に余裕ができたら買いたい候補です。

持っていないので、機会があれば、電子っぽいドラムの候補に入れておきたいと思っています。

 

向いているのは、エレクトロ寄りの曲を作っていて、ほかの曲と違うドラムの音が欲しい人です。

音作りに時間をかけられる人なら、3つの層のつまみで一から作り込む使い方もできます。

 

Plugin Boutique には体験版もあるので、まずはランダムで出てくる音が自分の曲に合うかを試してみてください。

 

エレクトロ寄りの曲で、人と違う電子っぽいドラムの音が欲しい人に。

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手持ちのサンプルを8つ並べてドラムを組みたい人に。

XO を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。