PigmentsとAnalog Lab。
どちらもArturiaのプラグインで、セールのページでもよく並んでいます。
「シンセを1本買いたいけど、どっちがいいんだろう?」と迷う人も多いと思います。
先に結論を書くと、自分で音を作りたいならPigments、プリセットを選んで使いたいならAnalog Labだと思っています。
名前は並んでいても、中身の考え方はまったく違います。
私は最初からPigmentsを使っていて、Analog Labは使ったことがありません。
そのため、今回は、Pigmentsの実体験と、Analog Labを公式情報で調べた内容を分けて書きます。
Analog Labは「Arturiaの音をまとめて選べる」プラグイン
Analog Labは、Arturiaの音源のプリセットを1つの画面から選んで弾けるプラグインです。

収録されているのは、V Collection(Arturiaのビンテージシンセ・鍵盤の再現音源集)の音色や、Pigmentsの音色などです。
シンセだけでなく、ピアノやオルガン、エレピまで入っています。
画面の下に並んでいるつまみは、プリセットごとに用意された「マクロ」です。
音をいじるのは基本的にこのつまみと、エフェクトの範囲になります。
Analog Labには無料のPlayと、有料のIntro・Proがある
Analog Labには3つの版があります。
公式サイトの比較表がこちらです。

まとめると、こうなります(2026年9月時点・公式サイト)。
- Play(無料):音色は100。プリセット検索は簡易版
- Intro(99ユーロ):音色は500。検索が詳しくなり、エフェクトの編集ができる
- Pro(199ユーロ):音色は2,000以上。Studio View(複数の音を重ねる画面)やライブ用のモードも使える
注意したいのは「Deep Preset editing」の行です。
プリセットを深く編集できるのは、元になった音源(V CollectionやPigments本体など)を別に持っている場合だけと書かれています。
つまり、Analog Labだけを買っても、シンセの中身まで自由にいじれるわけではありません。あ
くまで「プリセットを選んで、少し調整して使う」ためのプラグインです。
Pigmentsは「自分で音を作る」シンセ
一方のPigmentsは、自分で音を作ることが前提のシンセです。

Pigmentsにも、つまみ4つだけのシンプルなPLAYタブがあります。
しかし、私はほとんど使っていません。
普段いじるのは、その奥にあるSYNTH画面です。
エンジンの種類を変えたり、フィルターを差し替えたりしながら音を作っていきます。
特にフィルターは、切り替えると音の差がはっきり分かるので、結構いじる部分ですね。

Analog Labが「マクロのつまみまで」なのに対して、Pigmentsはこの画面の中身を全部自分で触れます。
ここがいちばん大きな違いです。
分かれ目は「プリセットをどこまで変えたいか」
私がPigmentsを使っていて感じるのは、プリセットは豊富でも、実際に使うのは一部ということです。

尖っていて、どこで使えばいいか分からないプリセットもたくさんあります。
そういうときは、近いプリセットを選んでからフィルターやエフェクトを変えて、曲に合わせていきます。
この「選んだあとに中身を変える」作業をしたいかどうかが、選ぶときの分かれ目だと思います。
- プリセットを選んで、少し調整できれば十分 → Analog Lab
- プリセットを出発点にして、中身まで作り変えたい → Pigments
もう1つの分かれ目は、鍵盤の音が欲しいかどうかです。
Analog Labにはピアノ・オルガン・エレピなど鍵盤系の音色も入っています。
シンセの音作りよりも「いろいろな楽器の音をすぐ使いたい」なら、Analog Labのほうが目的に合っているかと。
正直に書いておくと、Pigmentsは私の環境ではCPU負荷が高く、Logicがよくフリーズします。
Analog Labは使っていないので、軽いかどうかは比べられません。
Pigmentsを持っている人に、Analog Labは必要?
私のようにPigmentsを持っている人がAnalog Labを買い足すかどうかは、「Pigments以外の音が欲しいか」で決まると思います。

Analog Labの収録音にはPigmentsの音色も含まれています。
なので、Pigmentsの音だけが目当てなら、買い足す意味はあまりありません。
一方で、V Collection由来のビンテージシンセや鍵盤の音色は、Pigmentsには入っていません。
そういう音をプリセットでサッと使いたい場合は、Analog Labが候補になります。
私自身は、今のところPigmentsで困っていないので、Analog Labを買う予定はありません。
音源を増やしすぎずに1本を使い込む考え方は、音源のそろえ方3戦略に書いています。
まずは無料のAnalog Lab Playで試せる
迷っているなら、Analog Labには無料のPlayがあります。
100音色だけですが、「プリセットを選んで弾く」使い方が自分に合うかは、これで分かると思います。
Arturia公式の、Analog Lab Playの演奏動画です。
Playを触ってみて、「プリセットの中身までいじりたい」と感じたらPigments。
「このまま音色が増えれば十分」と感じたらAnalog LabのIntroかProへ、という順番がいちばん失敗が少ないと思います。
Pigmentsを実際に使ってみて良かったところ・困ったところは、こちらのレビューにまとめています。
Pigments レビュー|Dexed・Vitalが合わず流れ着いた、ボカロ制作のファーストチョイスにしているシンセの話
まとめ:作りたいならPigments、選びたいならAnalog Lab
- Analog Labは、Arturiaの音源のプリセットを選んで使うプラグイン。編集は基本的にマクロとエフェクトまで
- Pigmentsは、エンジン・フィルター・エフェクトまで自分で作り込めるシンセ
- 鍵盤やビンテージシンセの音をすぐ使いたいなら、Analog Labが向いている
- Pigmentsを持っていて、Pigmentsの音だけが目当てなら、Analog Labは買い足さなくていい
どちらか迷ったら、まず無料のAnalog Lab Playで「選ぶだけで足りるか」を確かめるのがおすすめです。
Analog Lab ProはPlugin Boutiqueでも買えます(2026年9月時点で¥34,680)。
セールで大きく値下がりすることもあるので、買う前に価格を確認してみてください。
Plugin Boutiqueでの買い方は、Plugin Boutiqueの使い方にまとめています。
気になる製品の価格を確認する
Pigments を Plugin Boutique で見る →Analog Lab Pro を Plugin Boutique で見る →







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