ボカロのラップの調声|初音ミクではラップっぽくならなかったボカロPが、全部やっている4つのことと、Synthesizer Vから始める理由

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ボカロのラップ曲も作っています。

いちばんつまずいたのは、打ち込んでもちゃんとラップっぽくならないことでした。

 

特に初音ミクでは、本当に苦労しました。

反対に、Synthesizer V ではかなりラップらしくなりやすかったです。

 

ラップっぽくするためにやっていることは、特別な技ではありません。

音の高さを平らにする・音を短く切る・言葉を詰める・長さを見て配置するの4つを、全部やっています。

 

この記事では、その4つと、歌声ソフトによって作りやすさがどう違ったかを書きます。

これからボカロでラップを作ってみたい人には、まず Synthesizer V からを勧めます。

 

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歌と同じ打ち込み方のままだと、ラップに聞こえない

ボカロに歌わせるときは、メロディに合わせて音の高さを上下させ、言葉をのびのびと伸ばします。

ふだんの調声は、それで自然に聞こえるように整えていく作業です。

 

ところが、同じ感覚でラップの歌詞を入れると、どうしても「歌」に聞こえてしまいます。

私がうまくいかなかったのも、まさにここでした。

 

ラップにするには、ノートの並べ方そのものを変える必要があります。

下の図の左が歌、右がラップにしたときのイメージです。

 

歌のメロディとラップにしたときのノートの並びの比較(高さを平らに・短く切る・詰める・長さを見て配置)

 

高さの上下が減って、1つひとつの音が短くなり、そのぶん言葉の数が増えています。

ここからは、その変え方を1つずつ書きます。

 

ラップっぽくするために、全部やっている4つのこと

4つとも、ラップを作るうえでは当たり前のことだと思っています。

どれか1つではなく、4つとも全部やっています。

 

ラップっぽくするためにやっている4つのこと(高さを平らにする・音を短く切る・言葉を詰める・長さを見て配置する)

 

① 音の高さを平らにする

メロディのように音の高さを上下させず、ある程度そろえます。

上下が大きいままだと、どうしても歌のメロディに聞こえます。

 

② 音を短く切る

歌のように言葉を伸ばさず、短く切ります。

伸ばす音が多いほど、ラップから遠ざかります。

 

③ 言葉を詰める

短く切った音を、間をあけずに詰めて並べます。

ラップは歌よりも言葉の数が多いので、詰めないと歌詞が入りきりません。

 

④ 長さを見て配置する

ただ、全部を同じ長さで詰めればいいわけではありません。

言葉によって長さがあるので、それぞれが適切な長さになるように配置していきます。

 

ふだんの調声で触る場所や考え方は、ボカロの調声はやりすぎないほうがいいの記事にまとめています。

 

Synthesizer V は、ラップ歌唱の機能があるので作りやすい

ボカロでラップを作るなら、Synthesizer V 系のほうが作りやすいと感じています。

理由ははっきりしていて、ラップ歌唱の機能があるからです。

 

Synthesizer V Studio 2 では、画面の右上にある「歌唱」「ラップ」の切り替えで、ラップの歌い方にできます。

下の画面は、重音テト AI 2 のノートを「ラップ」に切り替えたところです。

 

Synthesizer V Studio 2で重音テト AI 2のノートを「ラップ」に切り替えた画面

 

国内の販売元の AH-Software の製品ページでも、Synthesizer V Studio 2 Pro は「ラップ歌唱に対応」と紹介されています。

ラップ特有のフロウを再現できる、という説明です。

 

AH-SoftwareのSynthesizer V Studio 2 Pro製品ページ「ラップ歌唱」の説明(2026年10月11日時点)

 

ただし、同じページに「ラップ歌唱の対応は各歌声データベースによって異なる」とも書かれています。

使いたい歌声がラップに対応しているかは、買う前にAH-Software の製品ページや各歌声のページで確かめてください。

 

ラップの機能があっても、先ほどの4つが要らなくなるわけではありません。

それでも、ラップ歌唱の機能があるぶん、ミクのときと比べてラップになりやすいと感じました。

 

開発元の Dreamtonics が、公式チャンネルでラップの歌わせ方を紹介している動画です。

どこを触るとラップらしくなるのかを、画面で確かめられます。

 

 

VOCALOID6 と初音ミクは、ラップにするのが本当に難しかった

いちばん苦労したのは、VOCALOID6 で初音ミクにラップをさせたときです。

VOCALOID6 には Synthesizer V のようなラップの機能が無いので、作るのが非常に大変でした。

 

VOCALOID6 の公式サイトの新機能の紹介を見ても、ダブリングや多言語の歌唱などは並んでいますが、ラップ専用の項目は見当たりません。

標準のボイスバンクの一覧には「Rap」と付いた声もありますが、私が苦労したのは初音ミクでのラップです。

 

VOCALOID6公式サイトの新機能の紹介(2026年10月11日時点)

 

同じ4つをやっていても、Synthesizer V と比べて、ミクをラップっぽくするのは本当に難しかったです。

 

VOCALOID 公式の、VOCALOID6 の使い方を紹介する動画です。

どんな画面で打ち込むのか、全体の流れをつかめます。

 

 

VOCALOID6 でふだんの調声をするときの順番は、VOCALOID6の調声のコツに書いています。

 

これからボカロでラップを作るなら、まず Synthesizer V から

ラップを始めたい人には、まず Synthesizer V から作り出すのがいちばん分かりやすいと考えています。

ラップ歌唱の機能があるぶん、ラップになりやすいからです。

 

ラップを作るときのSynthesizer VとVOCALOID6・初音ミク V6の違い

 

ミクでラップをやりたい気持ちがあっても、私がいちばん苦労したのはそこでした。

まずは Synthesizer V で、ラップに聞こえる並べ方をつかむところから始めるのが分かりやすいと思います。

 

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実際に使ってみた感想はSynthesizer V Studio 2 Pro を使ったレビューに、どの歌声ソフトから始めるかの比較はVOCALOID6・Synthesizer V・Piapro Studioを実際に使った話にまとめています。

Synthesizer V でふだん最初に触る場所は、こちらの記事が参考になります。

 

Synthesizer V 2の調声のコツ|AIのピッチはそのまま使う重音テト派のボカロPが、最初に触る4つの順番

 

ラップっぽくならないときは、まず高さ・短さ・詰め方・長さの4つを見直してみてください。

ミクで苦労した私も Synthesizer V ではラップになりやすかったので、歌声ソフトを変えてみるのも一つの手です。

 

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この記事で触れた、Synthesizer V Studio 2 Pro・初音ミク V6・VOCALOID6 です。

 

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VOCALOID6 Editor(VOCALOID公式サイト) →

 

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