RC-20 Retro Color を持っているのに、欲しいと思ってしまいました。
Thenatan Audio の VYBZ 2 の公式動画を見たときの、私の素直な感想です。
VYBZ 2 は、音を「古いレコードやテープで聴いているような音」に変えるためのエフェクトです。
レコードのノイズ、リバーブ、ディレイ、歪み、年代を選んで古くする機能など、7つのエフェクトが1つの画面に並んでいます。
私はこの製品を、今回調べるまで知りませんでした。
結論は、通常の値段なら見送り、大きく下がっているときなら買ってもいいです。
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VYBZ 2は、古い音にする7つのエフェクトを1画面にまとめたプラグイン
VYBZ 2 の画面には、左から Texture・III Verb・Echo・Damage・Time Machine・Motion・II Band の7つが横に並んでいます。
タブを切り替える必要がなく、全部のつまみが1つの画面で見えます。

公式の説明によると、7つはそれぞれ次のような役割です。
- Texture:レコード・テープ・部屋・雨など9種類のノイズを下に敷く
- III Verb:3種類のリバーブと、25種類の実際の部屋や会場の響き
- Echo:曲のテンポに合わせて左右で別々に返ってくるディレイ
- Damage:テープ・真空管・ファズなど6種類の歪み
- Time Machine:年代を選んで音を古くする
- Motion:左右の広がりと、音を揺らす動き
- II Band:最後に高い音・低い音を整える EQ
エフェクトの並び順と音量は、最初から整えてあるそうです。
自分でつなぎ方を考えなくても、プリセットを選んでつまみを回すだけで形になるように作られています。
Texture のノイズは入ってくる音に合わせて鳴るので、トラックが無音のときはノイズも止まります。
自分で用意した音をノイズとして読み込むこともできます。

形式は Mac が AU・VST・VST3、Windows が VST・VST3 で、Apple Silicon にも対応しています。
Logic Pro では AU で使えます。
Pro Tools 用の AAX はありません。
音の変わり方は、Thenatan 公式の紹介動画で聴けます。
RC-20と重なる所と、違う所
私がアナログ系の曲で使っているのは、XLN Audio の RC-20 Retro Color です。
VYBZ 2 の動画を見て感じたのは、RC-20 とできることはほぼ重なっているということでした。

ノイズを足す、歪ませる、揺らす、響きを足す、という古い音づくりの基本は、どちらにもあります。
古い感じにすること自体は、RC-20 でもできます。
それでも違う部分はあって、いちばん気になったのは Time Machine です。
年代のつまみを1930年から今までの間で動かすと、その年代らしい音色や揺れ、ノイズに変わります。

アナログらしい音のまま年代まで選べるので、全体に「古くていい感じ」の印象を与えられそうだと感じました。
最近の私は古い音の曲にハマっているので、ここはかなり好みです。
公式の説明では、ほかにも VHS のような揺れやこもり、ケーブルの接触が悪いようなプツプツ、テープの音切れも足せます。
さらに、スマホのスピーカー・電話・ラジカセ・メガホンなど12種類の機器から鳴っているような音にする Envolution も入っています。
動画を見た印象では、RC-20 よりもできることが多そうに感じました。
ただ、これは動画を見た私の印象で、機能の数を1つずつ比べたわけではありません。
比べる相手の RC-20 は、XLN Audio 公式の紹介動画で音が聴けます。
RC-20 を実際にどう使っているかは、レビューの記事に書いています。
プリセットがジャンルごとに分かれているのがありがたい
VYBZ 2 で「いいな」と思ったもう1つは、プリセットの分け方です。
公式の説明では、256個のプリセットが16のカテゴリーに分かれています。

カテゴリーには、Lofi・Trap・Pop・Hip Hop・Afro・Ambient のようなジャンルと、Vocals・Drums・Keys・Guitars・Pads・Bass のような楽器が並びます。
それぞれ、かかり方の弱いものから強いものへ順に並んでいるそうです。
ポップスやローファイ、アフロの雰囲気を、ジャンルから選ぶだけで簡単に試せるのはすごくいいと思いました。
どのつまみから触ればいいか分からないときも、まず曲のジャンルから選べます。
プリセットは、かけていないときと音量をそろえてあると説明されています。
音が大きくなっただけで良く聞こえる、ということが起きにくい作りです。
画面上のサイコロのボタンを押すと、今の設定をもとに新しい設定をランダムに作ってくれます。
変わり方は4段階から選べ、残したいエフェクトには鍵をかけておけます。

通常の値段なら買わない、大きく下がっているなら買ってもいい
動画を見て欲しいとは思いましたが、通常の値段だと私はちょっと買いません。
一方で、Plugin Boutique のセールで大きく下がっているときなら、正直、買ってもいいと思っています。
今の値段は、下のボタンに出ています。
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VYBZ 2 には、9つの拡張プリセットを全部入れた版もあります。
VYBZ 2が向くのは、RC-20が気になっているけど手が出ない人
VYBZ 2 は、RC-20 Retro Color が欲しいけど買えない人の選択肢の1つにしていいと思います。
できることの多くが重なっているので、古い音づくりの入口としては同じ役割を果たしてくれそうです。
値段は、RC-20 のほうが高いときもあれば、セールで VYBZ 2 のほうが安いときもあります。
どちらか1本と決めず、そのときに安いほうを選ぶのも1つの考え方です。
私のように古い音の曲が好きなボカロPなら、ジャンルからプリセットを選ぶだけで雰囲気を試せるのは助かると思います。
古い音づくりに慣れていない人でも、入りやすい作りです。
RC-20 を選ぶ場合の挿し方はRC-20 の使い方の記事に、テープ感だけ欲しい人向けの比べはRC-20 と SketchCassette II の記事にまとめています。
まとめ
- VYBZ 2 は、ノイズ・リバーブ・ディレイ・歪み・年代・広がり・EQ の7つを1画面にまとめた、古い音にするエフェクト
- RC-20 とできることはほぼ重なるが、年代を選べる Time Machine など違う部分もある
- プリセットが Lofi・Pop・Afro などジャンルごとに分かれていて、雰囲気を簡単に試せる
- 通常の値段なら私は買わない、大きく下がっているときなら買ってもいい
- 向くのは、RC-20 が気になっているけど手が出ない人
最近、古い音の曲にハマっている私には、VYBZ 2 は買う価値が十分ある1本に見えました。
RC-20 を持っていても、大きく下がっているなら買ってもいいと思えるエフェクトです。
RC-20 より手ごろに、古い音づくりをジャンルから試したい人に。
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アナログ系の曲で、定番の1本を長く使いたい人に。
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