MetaTuneはボカロPに要る?|ケロケロまで作れる自動ピッチ補正を、VocalSynth 2を持つ私が調べてみた

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

「Stay in Tune. Stay You.」

Slate Digital は、MetaTune の公式ページでそう打ち出しています。

 

音程はきちんと合わせて、声の雰囲気はその人のまま残す、という意味です。

ただ、調べてみた私の答えは、2万6000円なら買わないでした。

 

Slate Digital MetaTune を Plugin Boutique で見る →

 

Plugin Boutique の MetaTune の製品ページ(2026年10月31日時点で¥25,970)

 

どんな製品か:歌声の音程を、自動で正しい音に寄せるプラグイン

MetaTune は、歌声の音程を自動で正しい音に寄せる「自動ピッチ補正」のプラグインです。

ボーカルのトラックに挿してキーを選ぶと、ずれた音程をその音階の音へ引き寄せます。

 

MetaTune の画面。中央の円に音程の動き、右に Speed・Sustain・Amount のつまみ、下に音階を選ぶ鍵盤と Note Stabilizer(Plugin Boutique)

 

画面の右にあるのが、補正の速さ(Speed)とかかり具合(Amount)のつまみです。

下の鍵盤で、使う音階を選びます。

 

速さをゆっくりにすれば自然な補正に、速くすれば音程がカクッと切り替わる、いわゆるケロケロの声になります。

公式によると、速さをマイナスまで振れる「Negative Speed」と、音の揺れを抑える「Note Stabilizer」で、かなり強いかかり方まで作れるそうです。

 

ほかに、声を左右に広げて厚くするダブラーも入っています。

複数のトラックの MetaTune をグループにして、まとめて設定を変えることもできます。

 

形式は Mac なら AU・VST2・AAX で、Logic Pro でも使えます。

動かすには、無料の iLok アカウントが必要です。

 

 

公式の動画は、ケロケロではなく自然な補正に見えた

私は、MetaTune という製品を今回まで知りませんでした。

公式の動画を見て、まず画面はシンプルで分かりやすいと思いました。

 

ただ、動画の中で聞けたのは自然なピッチ補正で、ケロケロまではやっていなかったと思います。

補正はしていて、良くなってはいるのでしょう。

 

それでも、動画のテンポがゆっくりで読み込みも遅く、何が変わったのかがなかなかつかめませんでした。

公式の動画を見た限りでは、あまりピンと来なかった、というのが正直なところです。

 

Slate Digital 公式の MetaTune のページ。「Stay in Tune. Stay You.」と、声の雰囲気を残したまま音程を合わせることを打ち出している

 

公式ページの打ち出し方を見ても、自然な補正を前に出した製品なのだと思います。

 

そもそも、私は歌声合成の声にピッチ補正をかけていない

私が使っているのは、初音ミクや重音テトなどの歌声合成の声です。

音程は打ち込んだとおりに鳴るので、リアルタイムのピッチ補正は、私には要りません。

 

昔は Logic Pro の Flex Pitch で音程を触ったこともありました。

ただ、あまり良さを実感できませんでした。

 

Logic Pro の Flex Pitch の画面。歌声の波形の上に、音程ごとのブロックと音程の線が表示されている

 

Flex Pitch は、今は耳コピで音程を拾うのに使っています(耳コピの記事)。

歌声合成のボカロPにピッチ補正が要るかどうかは、こちらでまとめています。

ピッチ補正プラグインの選び方|歌声合成のボカロPは、Synthesizer Vなら要らない・VOCALOID6ならあってもいい

 

ハイパーポップの曲なら、歌声合成の声にわざとケロケロをかけるのはあり

ハイパーポップや電子系のボカロ曲で、歌声にわざとケロケロをかける使い方は、ありだと思います。

音程を直すためではなく、声を「演出」として変える使い方です。

 

ただ、私はボカロの声そのものが好きで、曲でも素のままの声を使っています。

ケロケロ系の強いピッチ補正は、まだボカロ曲で使ったことがありません。

 

Perfume のように、声の加工も含めて演出する曲は、まだ作っていないだけです。

今後はやっていこうと思っています。

 

ケロケロをやるなら、私は VocalSynth 2 を使う

ケロケロをやろうと思えば、私はすでに iZotope の VocalSynth 2 を持っています。

声をがらっと変えるエフェクトをまとめたプラグインで、画面の左下には音程を合わせる Correction もあります。

 

運営者の VocalSynth 2 の画面。上に Biovox・Vocoder・Compuvox・Talkbox・Polyvox が並び、左下の PITCH に Correction・Speed・Strength がある

 

VocalSynth 2 でもケロケロをさせたことはまだありません。

ただ、ケロケロは VocalSynth 2 の方がいい、という評判は聞いています。

 

 

値段を比べると、定価は VocalSynth 2(Plugin Boutique で¥34,680)の方が高いです。

ただ、VocalSynth 2 はセールで85%オフ前後まで下がることが多く、セールの値段で見れば MetaTune より安く手に入ります。

 

VocalSynth 2 の値動きはVocalSynth 2 のセールの記事に、私の使い方はVocalSynth 2 の使い方の記事にまとめています。

なので MetaTune は、「もっと値段の高い、本格的なものもある」と知っておくくらいでいいと思っています。

 

2万6000円は高い、セールを待つならどこまで下がるか

MetaTune の¥25,970は高いと感じました。

私は使う必要がないので、今の値段では買いません。

 

気になる人は、セールを待つのがよさそうです。

海外の音楽制作サイト Dubspot のセールの一覧には、Plugin Boutique で半額になった回が載っていました。

 

過去のセール:

  • 2026年9月:Plugin Boutique で$74.50(50%オフ)(出典:Dubspot)

 

同じ自動ピッチ補正の定番 Auto-Tune Pro 11 をどう考えたかは、Auto-Tune Pro 11 の記事に書いています。

 

ハイパーポップや電子系の曲で、歌声に強いケロケロをかけたい人に。

Slate Digital MetaTune を Plugin Boutique で見る →

 

ケロケロも含めて、声をがらっと変える加工をまとめて試したい人に。

iZotope VocalSynth 2 を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。