Reaktor 6は要る?無料のPlayerとの違い|「めちゃくちゃ面白い」けれど今は買わないと決めたボカロPの判断

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ギターのエフェクターを足元に並べてつなぐように、シンセやエフェクトを自分で組み立てられる。

Native Instruments の Reaktor 6 の公式動画を見て、まさにそういう道具だと分かりました。

 

正直なところ、めちゃくちゃ面白いと思いました。

それでも、今の値段で買うかと聞かれたら、私の答えは「いらない」です。

 

この記事では、Reaktor 6 がどんな道具か、無料の Reaktor 6 Player と何が違うかを調べた結果と、私が買わないと決めた理由、それでも合いそうな人を書きます。

 

Reaktor 6 を Plugin Boutique で見る →

 

Reaktor 6は、シンセやエフェクトを部品から組み立てるソフト

Reaktor 6 は、Native Instruments(NI)が出しているソフトです。

シンセ・サンプラー・エフェクトを、部品を組み合わせて自分で作れます。

 

Reaktor 6 に付いてくる楽器の画面が重なった画像。70以上の楽器が入っている(Native Instruments 公式)

 

組み立てなくても、最初から70以上の楽器が付いてきます。

ほかの人が作って公開した楽器(User Library)の、数千の音も使えます。

 

NI の公式の説明によると、NI の Razor や Monark というシンセも、Reaktor の上で作られたものです。

ほかのメーカーにも、Reaktor で作った楽器を出しているところがあります。

 

ラックに部品を並べてつなぐ「Blocks」は、エフェクターを組み合わせる感覚に近い

組み立て方のひとつが、Blocks です。

音のもとになるオシレーター、音を揺らす LFO、ディレイやリバーブなどの部品を、ラックに並べて線でつなぎます。

 

Reaktor 6 の Blocks の画面。LFO・OSC・VCA・DELAY・REVERB などのモジュールがラックのように並ぶ(Native Instruments 公式)

 

公式の動画を見る前は、ギターのエフェクターのように、組み合わせ方がたくさんあるのかなと想像していました。

見てみると、まさにそういう作りでした。

 

 

並べ方やつなぎ方を変えるだけで、同じ部品からまったく違う音になりそうです。

これだけのことができるのを見て、NI はすごい会社だと改めて思いました。

 

部品をつないだ画面も、私には作りが見やすいと感じました。

上につまみの並ぶパネル、下に部品どうしの配線が出るので、どこがどこにつながっているかを追えます。

 

Reaktor 6 の Blocks を線でつないだ画面。上がつまみの並ぶパネル、下がモジュール同士の配線(Native Instruments 公式)

 

Reaktor 6 には、Blocks の基本のセット(BLOCKS BASE と BLOCKS PRIMES)が入っています。

ほかのメーカーが作った Blocks を足して、部品を増やすこともできます。

 

もっと奥まで行くと、楽器そのものを一から作れる

Blocks よりさらに細かいところまで降りると、小さな部品を細い線でつないで、楽器そのものを作る画面になります。

下の画像は、サンプラーを組み立てているところです。

 

Reaktor 6 の中身を組み立てる画面。小さな部品を細かい線でつないで、サンプラーを作っている(Native Instruments 公式)

 

ここまで来ると、曲を作る道具というより、楽器を作る人のための道具です。

公式でも、頭の中にある音を、今ある楽器ではできない形で作るための場所、という説明をしています。

 

ほかに、MIDI や OSC での外部の機材とのやりとりや、Ableton Link でのテンポ合わせにも対応しています。

 

無料のReaktor 6 Playerとの違いは「鳴らす」か「作る」か

Reaktor には、無料の Reaktor 6 Player もあります。

NI の説明では、Player は Reaktor で作られた楽器やエフェクトを動かすための、無料のエンジンです。

 

NI やほかのメーカーが Reaktor で作った製品は、Player を入れれば鳴らせます。

Blocks の製品も、Player の上で組み合わせて鳴らせます。

 

たとえば NI の Super 8 というシンセも、Reaktor の上で動く製品で、無料の Player で鳴らせます。

Super 8 については、Super 8 を調べた記事に書いています。

 

一方で、70以上の付属の楽器と、楽器そのものを一から作る機能は、有料の Reaktor 6 の側です。

なので、鳴らしたいのが特定の Reaktor 製の楽器だけなら、まず無料の Player で足りるかを確かめるのが先です。

 

同じ NI の「無料の Player と有料版」の関係は、Kontakt でも同じように迷いやすいところです。

 

Kontakt Playerで使える?有料版が必要な音源の見分け方|仕組みがわからず避けていたボカロPが整理した

 

¥34,680なら、私はいらない

面白いと思った一方で、今の値段なら私は高すぎていらないと考えています。

 

理由のひとつは、Reaktor 6 が出てから時間がたっていて、少し古く感じることです。

もうひとつは、今はほかのソフトでもできることがたくさんあるのでは、と思うことです。

 

Plugin Boutique の Reaktor 6 の製品ページ(2026年11月1日時点で¥34,680)

 

NI のソフトで考えるなら、Kontakt などを使いながら、Reaktor も一緒に使えたら面白いだろうな、とは思います。

ただ、今わざわざ単体で買うものではない、というのが私の判断です。

 

NI では、2025年のブラックフライデーに、その年の9月より前に出た単体製品が50%オフになっていました。

NI のセールの来かたは、Native Instruments のブラックフライデーの記事で分かります。

 

仕事をしながら曲を作るボカロPには、遠回りになりそう

仕事をしながら1曲を仕上げるボカロPにとって、Reaktor は時短にはならないと思います。

 

プリセットから音を作っていけるのは、きっと楽しいはずです。

ただ、面白すぎて、曲を作るための時間がもっと減ってしまいそうです。

 

一方で、曲のクオリティを上げる道具としては使えると思います。

時間がかかっても、音を作り込んで曲の質を上げたいときには、出番がありそうです。

 

Reaktor 6が合いそうなのは、シンセの音に惹かれた人

ボカロや DTM をやる人なら、Reaktor 6 は普通に面白い道具だと思います。

中心はシンセなので、合うかどうかはシンセの音が欲しいかで分かれます。

 

合いそうな人は、こんな人です。

  • 公式の動画を見て、Reaktor のシンセの音が気に入った人
  • Reaktor のようなシンセの音が欲しい人
  • シンセやエフェクトを組み立てること自体を楽しめる人

 

反対に、シンセをもう十分持っている人や、そもそもシンセが要らない人には、選択肢に入らない道具です。

 

まとめ:作る楽しさにお金と時間を使える人の道具

Reaktor 6 は、シンセやエフェクトを部品から組み立てられる NI のソフトで、70以上の楽器も付いてきます。

無料の Reaktor 6 Player は、Reaktor で作られた製品を鳴らすためのもので、楽器を一から作るのは有料版の側です。

 

私は、ギターのエフェクターのように組み合わせられる作りを、とても面白いと思いました。

それでも、少し古いことと、今はほかにもできることが多いことから、¥34,680 なら買いません。

 

時短にはならない代わりに、音を作り込んで曲のクオリティを上げたい人には、使える道具です。

 

シンセやエフェクトを自分で組み立てて、音を作り込みたい人に。

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。