Roland SRX ORCHESTRAを調べてみた|生のオケを持つボカロPが「FF・ドラクエ風の曲なら使いたい」と思ったシンセのオーケストラ

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生のオーケストラ音源を持っていても、シンセのオーケストラは要るのか。

SRX ORCHESTRA の試聴を聞きながら、私が考えたのはそこでした。

 

私は EastWest のオーケストラ音源を持っていて、オケらしい音が欲しい場面ではそちらを使います。

それでも、この音源はかなり好きな音でした。

 

この記事では、SRX ORCHESTRA がどんな音源かと、手持ちのオケとの使い分け、買う候補に入れた理由を書きます。

 

Roland SRX ORCHESTRA を Plugin Boutique で見る →

 

SRX ORCHESTRAは、昔のRolandの拡張ボードのオケの音をプラグインにしたもの

SRX ORCHESTRA は、昔の Roland のシンセや音源モジュールに挿して使っていた、オーケストラ用の拡張ボードの音をプラグインにしたものです。

拡張ボードは、本体に差し込むと音色が増える、カードのような部品です。

 

Plugin Boutique の説明によると、Roland は1992年の JV-80 からこの仕組みを始め、SR-JV80 と SRX の2つの形式で、30種類以上のボードを出していました。

ソフト音源がまだ当たり前ではなかった頃、作曲家が音色を増やす定番の方法だったそうです。

 

SRX ORCHESTRA の画面。上に昔のラック音源のような赤いパネル、下に音色の細かい設定が並ぶ(Roland 公式)

 

中には、SRX と SR-JV80 のボードから集めた1500以上の波形と、422のオーケストラの音色が入っています。

弦・金管・木管・合唱・打楽器などがそろっています。

 

音は、元のボードのデータに、当時の機械の回路のふるまいを再現する技術(DCB)を組み合わせて鳴らしています。

つまり、楽団を録音した今のオーケストラ音源というより、90年代〜2000年代のシンセで鳴っていたオケの音です。

 

エフェクトは、リバーブとコーラスに加えて、78種類のマルチエフェクトが入っています。

作った音色は、ユーザーバンクに好きなだけ保存できます。

 

SRX ORCHESTRA のエフェクトの流れ。音色が MFX(マルチエフェクト)からコーラス、リバーブへ送られる(Roland 公式)

 

試聴の印象は、リアルさとシンセ感が混ざったオケ

Roland 公式の紹介動画は見つからなかったので、プリセットを順に鳴らしている試聴の動画を聞きました。

 

 

全体的に、使える音が多いと感じました。

聞いた印象をひと言でいうと、オーケストラ感のあるシンセです。

 

シンセのオケなのに、結構リアリティがあります。

それでいてシンセらしさも残っていて、この混ざり具合が私にはかなり好印象でした。

 

SRX ORCHESTRA のプリセット一覧。WarmVlns SRX や Legato Vlns など、弦を中心にオーケストラの音色が並ぶ(Roland 公式)

 

プリセットは100種類以上あり、音色は全部で422あるので、使いやすそうです。

 

音色は、弦(STR)・金管(BRS)・木管(WND)・オーケストラ(ORC)などのカテゴリーで絞り込めます。

 

SRX ORCHESTRA のカテゴリー選び。STR(弦)・BRS(金管)・WND(木管)・ORC(オーケストラ)などで音色を絞り込める(Roland 公式)

 

手持ちのEastWestのオケとは、出番を分けることになりそう

私が持っているオーケストラ音源は、EastWest の Hollywood Orchestra Opus です。

オーケストラらしい音で済む場面は、こちらを使います。

 

 

なので、わざわざシンセのオケを使う場面は多くなく、使い方は少し難しいと感じています。

使うとしたら、EDM のような曲に入れるオケだと思います。

 

一方で、聞いているうちに考えが少し変わりました。

今は生のオーケストラ音源で準備しているところを、こういうシンセのオケをメインにしてもいいかもしれないと思いました。

と言うより、この音源でインスピレーションが湧いた感じかなと。

 

生のオーケストラ音源をどう選ぶかは、こちらにまとめています。

 

オーケストラ音源の選び方|Opus・Miroslav・Fantasy Orchestraを持つボカロPが、最初の1本を「作りたい曲」で決める理由

 

FFやドラクエのような懐かしいボカロ曲なら、バックにそのまま使える

聞いていて思い浮かんだのは、90年代のファイナルファンタジーのような音です。

あの頃のゲーム音楽を再現するのに、このオケ的なシンセを使っても面白いと思います。

 

ボカロ曲でいえば、懐かしい感じの曲、ゲームっぽい曲、8ビットの曲なら、バックに普通に使えると感じました。

私自身、聞いているうちに、ドラクエやファイナルファンタジーのような曲を作りたくなりました。

 

Roland の昔の音源をソフトで鳴らせるものは、ほかに JV-1080 や JD-800 も調べています。

 

買う候補には入れたが、気になったのは古さとUI

値段は、シンセのオケとしては安めだと思います。

若干古い感じはありますが、1万2000円ほどなら買ってもいいと考えています。

 

ただ、シンセのオケのためだけに1万2000円を出せるかというと、私には少し高く感じます。

もう少し安ければ、使ってみてもいい音です。

 

Plugin Boutique の SRX ORCHESTRA の製品ページ(2026年11月1日時点で¥12,020)

 

もう1つ気になったのが UI です。

画面は昔のラック音源そのままのデザインで、古さを感じます。

 

UI だけでもモダンにしてくれると、うれしいです。

それでも、私の買う候補には入れておこうと思っています。

 

SRX ORCHESTRAが合いそうな人

私のイメージでは、次のような人に合いそうです。

  • シンセのオーケストラの音で曲を作りたい人
  • ファイナルファンタジーやドラクエのような音をやりたい人
  • 少し古めの、懐かしいシンセのオーケストラを曲に使いたい人

 

まとめ:生のオケとは別の、懐かしいオケの引き出し

SRX ORCHESTRA は、昔の Roland の拡張ボードのオーケストラの音を、422の音色にまとめたプラグインです。

リアルさとシンセ感が混ざった音で、私はかなり気に入りました。

 

生のオケは EastWest で足りているので出番は選びますが、懐かしいゲーム音楽のような曲なら主役にもなれそうです。

UI の古さは気になるものの、買う候補には入れておきます。

 

90年代のゲーム音楽のような、懐かしいシンセのオケを鳴らしたい人に。

Roland SRX ORCHESTRA を Plugin Boutique で見る →

 

まだオーケストラ音源を持っていなくて、まずリアルなオケを1本そろえたい人に。

EastWest Hollywood Orchestra Opus Edition を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。