Dawesome Novumは要る?|1つの音を6層に分けるサンプラーを、綺麗系のボカロPがセールで狙いたい理由

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

セールが来たら、狙いたい音源がひとつ増えました。

Tracktion から出ている、Dawesome の Novum です。

 

今の値段のままでも、買いたいくらい欲しいと思っています。

まだ持っていないので、ここに書く印象は、公式の動画と画面から受けたものです。

 

Novum は、1つのサンプル(録音された音)を6つの層に分けて、組み替えられるサンプラーです。

音色と、時間とともに変わっていく音の動きを、別々に入れ替えられます。

 

環境音をドレミのある楽器にしたり、細かい音の粒を重ねるグラニュラーで、なめらかな響きを作ったりできます。

鍵盤で弾ける音源として、DAW の中で使います。

 

Dawesome Novum を Plugin Boutique で見る →

 

Plugin Boutique の Dawesome Novum の製品ページ。Tracktion の Novum の画面と価格(2026年11月2日時点で¥24,000)

 

1つの音を6つの層に分けて、粘土のように作り直す

ふつうは、いくつもの音を重ねて1つの音にまとめます。

Novum の考え方は、その逆です。

 

1つのサンプルを、6つの独立した層に分解します。

Tracktion はこれを「音の粘土(Sound Clay)」と呼んでいます。

 

Novum が1つのサンプルを6つの層に分けた表示。層ごとに色と電源ボタンがあり、下に各層の音色の形が並ぶ(Tracktion 公式サイトより)

 

上の画面では、分けた6つの層が色分けされています。

層ごとに電源のボタンがあり、鳴らす・止めるを切り替えられます。

 

分けたあとは、音色の特徴と、時間とともに変わる動きを、別々にさわれます。

止まった1つのサンプルが、形を変えられる素材になる、というのが Novum の売りです。

 

ほかの音の「色」を借りる、クロスシンセシス

Novum では、ある音の動きに、別の音の音色を重ねられます。

公式の説明にある例は、フルートのサンプルを、ピアノの音色で鳴らすといった使い方です。

 

Novum のクロスシンセシスの画面。左に CHURCH BELL ORBIT・DARKER SYNS・ENCOUNTER などのプリセットの層、右に組み合わせた音の波形と層のスイッチ(Tracktion 公式サイトより)

 

組み合わせは、層をドラッグ&ドロップするだけです。

上の画面の左には、教会の鐘(CHURCH BELL)などの音の層が並んでいます。

 

自分のサンプルを読み込んで、その音色と動きを固定したまま、プリセットを切り替えることもできます。

1つの音から、何十通りもの違う音をすぐに試せる、と公式は説明しています。

 

グラニュラーは6層ぶん、環境音も楽器にできる

グラニュラーは、音を細かい粒に切って、並べ直したり重ねたりする音の作り方です。

キラキラした響きや、ゆっくり変わっていくパッドが得意です。

 

Novum の GRAINS(グラニュラー)の部分。SIZE・DENSITY・POS JIT・SKEW・TIME JIT のつまみと、HOMOGENIZED と書かれた丸い粒の図(Tracktion 公式サイトより)

 

Novum のグラニュラーは、粒の速さと音程を別々に決められ、DAW のテンポに合わせて刻むこともできます。

HOMOGENIZE という機能では、ふつうのグラニュラーでは出しにくい、なめらかな手ざわりの響きを作れるそうです。

 

ほかにも、次のような機能があります。

 

  • コムフィルター:元の質感を残したまま、環境音を音程のある楽器に変える
  • Timbre flower:音色の成分を、丸い図の上で変える
  • SYNTIFY とアナログのフィルター:サンプルを、暗いシンセのドローンのような音に変える
  • MPE 対応:指1本ずつで音の表情を変えられる鍵盤に対応
  • プリセット:300以上(別売りの拡張パックもある)

 

公式は、CPU の負担を軽くするように作ってある、とも書いています。

Tracktion 公式の紹介動画で、音と画面の動きを見られます。

 

 

公式の動画で感じたのは、遊び心のある画面

公式の動画を見て、面白い画面で、面白いことができそうだと感じました。

色とりどりの波形や、丸い粒の図が動いていて、遊び心があります。

 

Dawesome Novum のメイン画面。上に色分けされた音の波形、その下に6つの層のスイッチ、TIMBRE・ENV・SYN・FX・MOD のタブと、GRAINS のつまみと丸い TIMBRE の図が並ぶ(Tracktion 公式サイトより)

 

Dawesome というブランドは、以前は知りませんでした。

同じ Dawesome が関わったエフェクトのバンドルについては、Dawesome x Excite Audio のバンドルの記事に書いています。

 

Pigments のグラニュラーと比べると、曲の向きが決まる音源

私がメインで使っている Pigments にも、グラニュラーが入っています。

それでも、Novum は使ってみたいと思いました。

 

Logic Pro で開いた Pigments の SYNTH 画面。ENGINE 1 に Sample を選び、その下の GRANULAR に Scan・Density・Size などのつまみが並ぶ

 

上は、Pigments でサンプルのエンジンを開いたところで、真ん中に GRANULAR のつまみが並んでいます。

Pigments は1台でいろいろな音を作れるシンセで、グラニュラーはその中の機能のひとつです。

 

一方の Novum は、飛び道具や、不思議な雰囲気の音に向いていると感じました。

入れると、曲の方向性がほぼ決まってしまうくらい、個性の強い音源だと思います。

 

ただ、私は綺麗系やシネマティックな曲が好きなので、そこはむしろ相性がいいと考えています。

Pigments で何を作っているかは、Pigments のレビューにまとめました。

 

Arturia 公式の Pigments の紹介動画です。

 

 

Pigments のグラニュラーを曲に応じて使っている話は、グラニュラーのシンセを調べたこちらの記事にも書いています。

 

Audio Damage Quanta 2は要る?|Pigmentsのグラニュラーを曲に応じて使うボカロPが、公式の動画と中身を調べてみた

 

綺麗系のボカロ曲なら、変わったバラードの主役にしてみたい

綺麗系のボカロ曲で、こういう音を入れたい場面はたくさんあります。

Novum をメインの音にして、少し変わったバラードを作ったり、曲の世界観を作り込んだりするのは、かなりありだと思っています。

 

ただ、気をつけたいのは、A メロ・B メロ・サビを通して、曲として成り立たせられるかです。

個性の強い音なので、1曲を通して主役にできるかが、いちばんの分かれ目だと思っています。

 

それでも、不思議な雰囲気の曲は一度作ってみたいので、Novum はそのきっかけになりそうです。

綺麗系のグラニュラーで、ほかに見ていた音源は、Minimal Audio Lucid の記事に書いています。

 

定価でも欲しい、でもセールは狙う

定価のままでも、買いたいくらい欲しいのが本音です。

それでも、セールは狙いたいと思っています。

 

Plugin Boutique にも、Tracktion 公式にも体験版があります。

セールを待つあいだに、自分のサンプルを読み込んで、曲に合うかを試しておくのがよさそうです。

 

過去のセール

  • 2026年11月6日まで:Tracktion 公式ストアのハロウィンセールで全製品40%オフ、Novum は $107(Tracktion 公式)

 

まとめ:1つの音から世界観を作りたい人向けの音源

Novum は、1つのサンプルを6つの層に分けて、音色と動きを組み替えられるサンプラーです。

グラニュラーとクロスシンセシスで、ふつうの音を、不思議で綺麗な響きに変えられます。

 

個性が強いぶん、入れると曲の方向が決まります。

綺麗系やシネマティックな曲を作る人なら、曲の主役まで任せられるかを体験版で確かめてから、セールで手に入れるのが無理のない順番です。

 

1つのサンプルから、綺麗系や不思議系の曲の世界観を作り込みたい人に。

Dawesome Novum を Plugin Boutique で見る →

 

グラニュラーもウェーブテーブルも、1台のシンセで使い込みたい人に。

Pigments を Plugin Boutique で見る →

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。