u-he BazilleはPigmentsがある人に要る?|ケーブルでつなぐFMシンセを公式の音色集動画で聴いたボカロPが、それでも見送る理由

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

今の通常の値段なら、私は Bazille を買いません。

公式の音色集の動画を聴いて、音もプリセットも悪くないとは思いました。

 

それでも見送る決め手になったのは、音ではなく画面の見た目の好みです。

いつもシンセは Pigments を使っていて、Bazille は、名前も今回まで知りませんでした。

 

Bazille は、Diva や Zebra で知られるドイツの u-he が作ったソフトシンセです。

つまみの間を色つきのケーブルでつないで音を作る、昔の大きな「モジュラーシンセ」をパソコンの中に再現した作りになっています。

 

u-he Bazille を Plugin Boutique で見る →

 

Bazilleは、部品をケーブルでつないで音を作るシンセ

Plugin Boutique の説明では、Bazille は u-he の「Berlin Modular」というシリーズの2作目です。

1作目は、もっと小さな ACE というシンセでした。

 

u-he Bazille の画面。上に4つのオシレーターと2つの LFO、中央にフィルター、下にシーケンサーが並び、色つきのケーブルでつながっている(Plugin Boutique の製品画像より)

 

画面の上には、音のもとになるオシレーターが4つと、音を揺らす LFO が2つ並んでいます。

真ん中にはフィルターが4つあり、ディレイやスプリングリバーブなどのエフェクトも4つ入っています。

 

特徴は、どの部品をどこへ送るかを、ケーブルを引いて自分で決めるところです。

最初から道筋が決まっているシンセと違って、つなぎ方しだいで音の作り方そのものが変わります。

 

同じ u-he の Zebra 3 も部品をつないで作るシンセですが、あちらはマス目の上に部品を置いていく形でした。

Zebra 3 を調べたときのことは、Zebra 3 の記事に書いています。

 

音のもとは、FMと位相歪みのデジタルオシレーター

Bazille のオシレーターは、デジタルの方式で音を作ります。

1つのオシレーターの中で、FM・PD・FR の3つを同時に使えるのが売りです。

 

Bazille のオシレーター2つ分。Tune・PM coarse(FM)・PD(位相歪み)・Fractalize のつまみが縦に並ぶ(Plugin Boutique の製品画像の一部)

 

FM は、ある波で別の波の音程を細かく揺らして、ベルや金属っぽい音を作る方式です。

PD(位相歪み)は、波の進み方をゆがめて、音色を変えていく方式です。

 

FR(フラクタル・レゾナンス)は u-he 独自の方式で、画面では「Fractalize」というつまみになっています。

FM の音は、私はいつも無料の Dexed で作っていて、FM シンセの選び方はこちらの記事にまとめています。

 

下の段には、16ステップのシーケンサーも入っている

画面の下の段は、MIDI の信号を取り出す所と、信号を混ぜる MULTIPLEX、それにシーケンサーです。

 

Bazille の画面の下段。左に MIDI の出口、中央に MULTIPLEX、右に16ステップのシーケンサー(Plugin Boutique の製品画像の一部)

 

Plugin Boutique の説明では、シーケンサーは「8×16ステップのモーフィング・シーケンサー」です。

ここも、ケーブルでほかの部品へつないで使う作りです。

 

最初から入っているプリセットは1,700以上です。

Mac は Intel と M1 に対応していて、AU で読み込めるので Logic Pro でも使えます。

 

音色集の動画で聴いたのは、シンセらしい音とプリセットの多さ

u-he 公式の Bazille 本体の紹介動画は見つからなかったので、私が見たのは u-he 公式の音色集の紹介と、話のないデモ演奏です。

下は、Bazille 用の音色集「Strobos」のプリセットを順番に鳴らしていく u-he 公式の動画です(英語)。

 

 

聴いた印象は、ちゃんとシンセらしい音がしている、というものでした。

プリセットも豊富なので、曲の中で結構使い道はあると思います。

 

一方で、画面のデザインは、私には少し古いように見えました。

ケーブルが何本も行き交う画面は、モジュラーシンセらしい所でもあります。

 

Pigmentsで十分だと思ったのは、見た目の好みが大きい

私はもともと、モダンなデザインのシンセが好きです。

いつも使っている Pigments は、まさにその好みに合っています。

 

Pigments の SYNTH 画面。ENGINE 1 に Wavetable、ENGINE 2 に Sample を選んだ状態で、フィルターやモジュレーションが並ぶ

 

Bazille の音にも使い道はあると思いましたが、Pigments があれば、私には十分というのが結論です。

 

Pigments で普段どんな音を作っているかは、こちらに書いています。

 

Pigments レビュー|Dexed・Vitalが合わず流れ着いた、ボカロ制作のファーストチョイスにしているシンセの話

 

次に買うシンセなら、Bazilleより先にVPS Avenger 2

Bazille の今の値段は、Plugin Boutique で見るとこのくらいです。

 

Plugin Boutique の u-he Bazille の製品ページ(2026年10月26日時点で¥22,480)

 

この値段なら、私はいらないと思っています。

シンセを次に1つ足すなら、Bazille より先にVPS Avenger 2 などを優先して買いたいというのが今の考えです。

 

Avenger 2 は、まだ持っていない欲しいシンセです。

なぜ欲しいのかは、VPS Avenger 2 の記事に書いています。

 

Bazilleの過去のセール

Bazille は、u-he のブラックフライデーのセールで半額前後になった年があります。

ほかの u-he の製品の値段の動きは、u-he のセールページにまとめています。

 

  • 2026年5月24日〜29日:Plugin Boutique のセールで30%オフ($90・通常 $129)。出典:rekkerd
  • 2025年11月18日〜12月3日:u-he のブラックフライデーのセールで $65。出典:Synth Anatomy
  • 2023年11月(11月30日まで):u-he のブラックフライデーのセールで、Bazille を含む u-he の製品が50%オフ(Zebra Legacy を除く)。出典:Synth Anatomy

 

Bazilleが向いている人・要らない人

Bazille が向いているのは、この見た目が好き、この音が好きと思えた人です。

そう感じたなら、買う価値は十分あると思います。

 

ケーブルをつなぎながら音を作っていく、モジュラーシンセらしい作り方そのものを楽しみたい人にも、選択肢に入るシンセです。

 

逆に、私のように Pigments を既に持っていて、画面はモダンな方が好きという人には、急いで足す必要はないと思います。

 

まとめ:Bazilleは、見た目と音に惚れた人のためのシンセ

Bazille は、FM と位相歪みのオシレーターをケーブルでつないで音を作る、u-he のモジュラーシンセです。

音はシンセらしく、プリセットも1,700以上あって、使い道は多いと思います。

 

ただ、私は画面のデザインが好みに合わず、Pigments がある今は見送ると決めました。

選ぶかどうかは、聴いた音と画面を、自分が好きになれるかで決めるのがいいと思います。

 

Bazille の見た目や音が好きで、ケーブルをつなぐ音作りをやってみたい人に。

u-he Bazille を Plugin Boutique で見る →

 

モダンな画面のシンセで、いろいろな方式の音を1台で作りたい人に。

Pigments を Plugin Boutique で見る →

 

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。