シンセは Pigments で足りている。
そう思っている私が、Kilohearts の Phase Plant の動画を見て最初に思ったのは、「Falcon に似ている」でした。
印象をひとことで言うと、UVI の Falcon に似ている、モダンなシンセです。
正直に書くと、Kilohearts という会社も、Phase Plant というシンセも、この記事を書くまで知りませんでした。
調べてみると、Phase Plant は毎年ほぼ同じ時期に半額まで下がるシンセでした。
このページでは、Kilohearts のセールがいつ来て、どこまで下がってきたかを並べます。
そのうえで、Pigments を使っている私が今は買わない理由と、逆にどんな人なら買っていいかを書きます。
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買い時の考え方:Phase Plantは半額が定番。時期は初夏の記念セールとブラックフライデー
Kilohearts のセールは、看板のシンセ Phase Plant を中心に動きます。
確認できた範囲では、Phase Plant は半額の $99 まで下がるのが定番です。
時期は大きく2つあります。
1つは5月の終わりから6月の中ごろにかけての、Phase Plant の発売記念セールです。
2026年も7周年として、6月12日まで半額になっていました。
もう1つはブラックフライデーです。
2025年のブラックフライデーでは、公式が「今年いちばん安い」と書いたうえで、Phase Plant が半額、全部入りの Ultimate が $100 オフの $299 になっていました。
その間にも、2月から3月にかけて Plugin Boutique で40%オフになった年があります。
ただ半額まで行くのは記念セールとブラックフライデーなので、急がないならこの2つを待てば十分です。
Plugin Boutique では、Phase Plant に拡張パックが1つ付いた限定のセットも売られています。
本体だけの値段と見比べて、拡張が欲しいならセットを選ぶ形です。

Kiloheartsはどんな会社か:小さなエフェクトを組み合わせる仕組みと、無料のEssentials
Kilohearts は、スウェーデンのプラグインメーカーです。
製品はシンセの Phase Plant が有名ですが、会社の土台になっているのは「Snapin」と呼ばれる小さなエフェクトの仕組みです。
コンプ・フィルター・ディレイ・リバーブ・歪みなどが、1つずつ小さなモジュールになっています。
それを Phase Plant・Snap Heap・Multipass という3つの「入れ物」の中に並べて、自分のエフェクトやシンセを組み立てる形です。

このうち基本のエフェクト30個以上は、Kilohearts Essentials として無料で配られています。
公式の説明では、入れ物の中だけでなく、DAW に普通のプラグインとしても挿せます。
Plugin Boutique で扱っている製品を、役割で分けるとこうなります。
- シンセ:Phase Plant
- エフェクトの入れ物:Snap Heap(直列・並列のチェーン)、Multipass(帯域ごとに分けてかける)
- 有料の単体エフェクト:Disperser、Faturator、Carve EQ、Slice EQ、Convolver、Filter Table、Shaper Table
- 全部入り:Kilohearts Ultimate
- 無料:Kilohearts Essentials
Mac では AU で読み込めるので、Logic Pro でも使えます。
公式サイトには10日間の体験版があり、買う前に音と画面を確かめられます。
Phase Plant:波形・ウェーブテーブル・サンプルを混ぜて、エフェクトまで中で組むシンセ
Phase Plant は、公式の言い方では「セミモジュラー」のシンセです。
音の元になるジェネレーターに、普通の波形・ウェーブテーブル・サンプル・ノイズの4種類があり、好きな数だけ重ねられます。

画面の右側には、エフェクトを並べるレーンが3本あります。
ここに先ほどの Snapin を差していくので、シンセの中でエフェクトまで組み終わるのが特徴です。
下に並ぶ LFO やエンベロープは、どのつまみにもつなげられます。
MPE にも対応していて、更新は買い切りのまま無料で続いています。
動画を見た私の印象は、UVI の Falcon にかなり近い、ということでした。
どう感じたかは、下の「私の今」のところで書きます。
Kilohearts 公式の紹介動画です。
Snap HeapとMultipass:エフェクト側の入り口
シンセはいらないけれど Snapin の仕組みは使いたい、という人のために、エフェクトだけの入れ物が2つあります。
Snap Heap は、Snapin を直列や並列に並べて、自分だけのマルチエフェクトを作るプラグインです。
チェーンは最大7本まで作れて、どのつまみも LFO などで動かせます。

Kilohearts の製品の中ではいちばん安く、Essentials の無料エフェクトもこの中で動くので、仕組みを試すならここからになります。
Multipass は、音を周波数の帯域ごとに分けて、帯域ごとに別のエフェクトをかけるプラグインです。
低域だけ歪ませて高域はそのまま、のような使い方が1つの画面でできます。

Multipass は、2021年の年末のセールで $99 から $29 まで下がったことがあります。
単体で買うなら、こういう大きな値下げを待つ価値がある製品です。
帯域ごとにエフェクトを分ける様子は、Kilohearts 公式の動画で見られます。
Ultimateとサブスク:全部まとめる買い方
Kilohearts Ultimate は、Phase Plant・Multipass・Snap Heap の3つの入れ物と、有料の単体エフェクトを全部まとめたバンドルです。

公式では、月 $9.99 のサブスクでも全製品を使えます。
12か月続けると、買い切りに使える $100 のクーポンがもらえる仕組みなので、長く使うなら最後は買い切りに寄せる形です。
ブラックフライデーでは Ultimate が $100 オフになった実績があるので、全部欲しい人はそこが本命になります。
Phase Plant だけでいい人は、半額のセールで本体を買うほうが安く済みます。
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私の今:Pigmentsがメイン。Phase Plantを見て思ったこと
私は Kilohearts の製品を1つも持っていません。
シンセは Arturia の Pigments をメインにしていて、音作りはそこで足りています。
Phase Plant の動画を見て思ったのは、Falcon にかなり似ている、モダンなシンセだということです。
動画の再生数が多かったので、よく知られているシンセなのだろう、とも感じました。
では今欲しいかというと、欲しくありません。
Falcon と似ているなら、どちらかと言えば UVI の Falcon を買うほうがいい、というのが私の感じ方です。
Falcon については、Pigments を持っていても少し欲しくなった理由を別の記事に書いています。
それでも、ブラックフライデーなどであまりにも安くなったら、買っていいとは思っています。
Phase Plant は半額が定番なので、それより大きく下がる回があれば、そのときに考えます。
Pigments をどう使っているかは、Pigments のレビューに書いています。
どんな人なら買っていいか:この音とこの画面が好きな人、シンセをまだ持っていない人
Phase Plant は、このシンセの音が好きな人、この画面が好きな人にはかなりいいと思います。
モジュールを並べて組み立てる画面は好みが分かれるので、まず公式の動画や体験版で、自分に合うかを見てください。
シンセをまだ持っていない初心者ボカロPも、この音が好きなら買っていい製品です。
Essentials のエフェクトが同梱されるので、1本でシンセとエフェクトの両方がそろいます。
逆に、Pigments や Falcon のようなシンセをすでに使っている人は、急いで足す必要はありません。
私も Pigments があるので今は見送っていて、セールが大きく来たときに考えれば十分だと思っています。
ほかのシンセとの比べ方は、シンセのおすすめの記事にまとめています。
ブラックフライデーの時期は、ブラックフライデーのまとめに会社ごとに書いています。
過去のセール
確認できた Kilohearts のセールです(ドル表記は海外の告知記事・公式の金額)。
- 2021年12月(〜12月31日):年末のセールで Phase Plant $99(通常$169)、Multipass $29(通常$99)、単体エフェクトと Content Banks が50%オフ(rekkerd)
- 2022年2月(〜2月21日):Audio Plugin Deals で Phase Plant と拡張3本のセットが $99(rekkerd)
- 2024年1月(〜2月1日):Plugin Boutique で Phase Plant が50%オフ(The Beat Community)
- 2025年10月(〜10月13日):Phase Plant 用の Content Banks が半額の $14.50(rekkerd)
- 2025年11月(ブラックフライデー):Phase Plant 50%オフ+$30 クーポン、Ultimate $299($100オフ)。公式が「今年いちばん安い」と告知(Kilohearts 公式ブログ)
- 2026年2月〜3月9日:Plugin Boutique で Phase Plant $119(通常$199・40%オフ)、拡張4本付きのセットは $138(rekkerd)
- 2026年5月28日〜6月12日:発売7周年で Phase Plant $99(通常$199・50%オフ)、Content Banks 50%オフ。Plugin Boutique では拡張4本付き $118(rekkerd・KVR)
通常価格は $169 から $199 に上がっていますが、セールの着地点は $99 のまま変わっていません。
まとめ
Kilohearts は、小さなエフェクトを組み合わせる仕組みを土台にした会社で、看板はシンセの Phase Plant です。
Phase Plant は初夏の記念セールとブラックフライデーに半額まで下がるのが定番なので、急がないならそこを待てば十分です。
Pigments を使っている私は、Falcon に似たモダンなシンセだと感じたうえで、今は買わずに、あまりにも安い回が来たら考えます。
この音と画面が好きな人や、シンセをまだ持っていない初心者ボカロPなら、半額のセールで買っていい製品だと思います。
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