SSL Meter Proはボカロ曲に要る?|LUFSを見るだけのボカロPが、Insight 2と比べて調べてみた

本記事はアフィリエイトプログラム(Plugin Boutique 等)を利用しています。リンク経由の購入で売上の一部が当サイトに還元されますが、価格は変わりません。

 

LUFS が見えて、帯域ごとの強さと左右の広がりがなんとなく分かれば、メーターはそれで足ります。

私がメーターに求めているのは、そのくらいです。

 

SSL Meter Pro は、その全部に加えて、VU メーターや多チャンネルの表示まで1つにまとめたプラグインです。

ただ、調べてみた私の答えは、1万7000円なら買わないでした。

 

SSL Meter Pro を Plugin Boutique で見る →

 

Plugin Boutique の SSL Meter Pro の製品ページ(2026年10月31日時点で¥17,250)

 

どんな製品か:音量と音の中身を、1つの画面で全部見るメーター

SSL Meter Pro は、ミキサー(コンソール)で知られる Solid State Logic のメーターのプラグインです。

曲の音量や音の中身を、数字とグラフで目に見えるようにする道具だと考えてください。

 

1つの画面で、次のものを見られます。

  • ラウドネス(LUFS):人の耳が感じる音の大きさの目安
  • トゥルーピークと RMS:音の一番高いところと、平均の大きさ
  • VU メーターと PPM:昔からスタジオで使われてきた針のメーター
  • 31バンドの周波数の表示:低い音から高い音まで、どこが強いか
  • 位相と左右のバランス:ステレオの広がりや、左右の偏り

 

SSL Meter Pro の全体画面。上にラウドネス(LUFS)の推移と数値、中段にピーク・RMS のメーターと VU メーター、下に31バンドの周波数の表示(SSL 公式の画像)

 

もとは「SSL Meter」というメーターがあり、そこにラウドネスの機能と、Dolby Atmos のような 7.1.4 までの多チャンネルへの対応を足したのが Meter Pro だと、SSL 公式は説明しています。

音楽だけでなく、放送や映像の仕事まで考えて作られたメーターです。

 

ラウドネスの表示は、配信先ごとの目安まで入っている

画面の上の段は、ラウドネスの表示です。

曲全体の平均(Integrated)や、数秒ごとの大きさ(Short-Term)が数字で出て、時間ごとの変化もグラフで追えます。

 

SSL Meter Pro のラウドネスの部分。Integrated・Short-Term・True Peak Max・LRA などの数値と、時間ごとのラウドネスのグラフ(SSL 公式の画像)

 

公式によると、YouTube・Spotify・Netflix など、配信先や放送の基準に合わせたプリセットも入っています。

測った結果を CSV で書き出す機能もあり、納品の記録まで残せる作りになっています。

 

動画を見た感想:最近の製品にしては、見た目が古く感じた

SSL という会社は知っていましたが、Meter Pro のようなアナライザー寄りの製品があることは知りませんでした。

公式の紹介動画を見て最初に思ったのは、最近出た製品のわりに、デザインが古く感じるということです。

 

あまりモダンな見た目ではない、というのが正直な印象でした。

機能はいろいろ付いていますが、中身は比較的ふつうのメーターで、今の私に特に必要だとは思いませんでした。

 

 

画面の中段には、針で動く VU メーターも入っています。

画面の大きさは、50%から200%まで変えられます。

 

SSL Meter Pro の VU メーター。左右(L・R)の針と、current・max の数値(SSL 公式の画像)

 

私のメーターは Insight 2:見やすさとデザインで、こちらが上だった

私がマスターで使っているメーターは、iZotope の Insight 2 です。

Logic の Stereo Out に、Pro-Q 4・Ozone・Insight 2・Tonal Balance Control の順で挿している例です。

 

Logic Pro のミキサー。Stereo Out に Pro-Q 4・Ozone・Insight 2・Tonal Balance Control の順で挿している

 

Meter Pro と比べると、Insight 2 のほうが圧倒的に使いやすく、デザインも好きです。

もっとも、私が Insight 2 で見ているのは、ほとんど LUFS がどのくらいかだけです。

 

iZotope Insight 2のラウドネスメーター。Integrated -13.9 LUFS、Short Term -13.6 LUFS、True Peak -1.8dB

 

Insight 2 は、iZotope が無料で配っていたときに手に入れたものです。

最初は IK Multimedia の T-RackS に入っているメーターを使っていて、それでも十分でしたが、Insight 2 のほうが見やすかったので乗り換えました。

 

Insight 2 の値動きや買い方は、Insight 2 のセールの記事にまとめています。

T-RackS のメーターについては、T-RackS 6 のセールの記事で触れました。

 

 

メーターを持っていない初心者のボカロPなら、まず Logic のメーターでいい

これからボカロ曲を出す人で、まだメーターを持っていないなら、お金をかけずに Logic のメーターから始めて大丈夫です。

私自身、Logic のメーターで足りないと感じたことは特にありません。

 

最低限見たいのは、LUFS と、帯域ごとの強さやピークが分かるスペクトラムです。

あとはイメージャーで、左右の広がりがなんとなく見られれば十分だと思っています。

 

私の場合、曲を書き出すときは、大サビで -8.5 LUFS くらいを目指しています。

この数字を確かめるだけなら、高いメーターでなくても困りません。

 

音圧の上げ方は、マキシマイザーの記事に書いています。

 

1つ買うなら、見やすくて気に入ったものを選べばいい

メーターは、たくさんの会社から売られています。

有料のものは、Logic のメーターより見やすかったり、使いやすかったりします。

 

だからこそ、自分が見ていて気に入るものを選ぶのがいいと思います。

「何か1つ、適当なものが欲しい」と聞かれたら、私は Insight 2 を勧めます。

 

SSL Meter Pro は、SSL の画面や針のメーターが気に入った人なら、選ぶ理由になります。

SSL のほかのプラグインのセールは、SSL のセールのページにまとめています。

 

過去のセール

  • 2025年(6月12日まで):発売記念で $62.49(税抜・Plugin Boutique と SSL のストア・出典:rekkerd)

 

まとめ:LUFS が見られれば十分なら、今あるメーターでいい

SSL Meter Pro は、ラウドネス・ピーク・VU・周波数・位相を1画面で見られる、SSL のメーターです。

配信先の基準のプリセットやログの書き出しまであり、放送や映像の仕事まで考えた作りです。

 

一方で、LUFS を見るのが中心の私には、1万7000円を出して足す理由はありませんでした。

まずは Logic のメーターで始めて、物足りなくなったら、見ていて気に入るメーターを1つ選べば十分です。

 

メーターやアナライザーの選び方は、こちらで比べています。

 

アナライザー(メーター)は何を使う?|Pro-Q 4の「その瞬間」とTonal Balanceの「全体」で足りているボカロPが、LEVELS・VISION 4X・Insight 2を見比べた

 

SSL の画面や針のメーターが気に入った人に。

SSL Meter Pro を Plugin Boutique で見る →

 

見やすいメーターを1つ選ぶなら、と私が勧める Insight 2 が気になる人に。

iZotope Insight 2 を Plugin Boutique で見る →

 

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ABOUTこの記事をかいた人

Logic Pro で音楽制作をしています。インスト曲とボカロ曲を作りながら、DTM・プラグイン・ミックスで実際に試して分かったことを書いています。