セールなしの2万円なら、私は Mosaic Bass を今は買いません。
それでも、セールが来たら買いたいと思っている音源です。
Mosaic Bass は、映画音楽向けの音源で知られる Heavyocity の、シンセベース専用の音源です。
シンセの音を録音した素材に、弾いた瞬間の生っぽい「アタック」やノイズを重ね、3つの音を組み合わせて低音を作ります。
無料の Kontakt Player で動くので、Kontakt を買っていなくても使えます。
私はシンセベースの音源をまだ1本も持っていないので、公式の動画と製品の説明を見て、どんな人に合うかを考えてみました。
Heavyocity Mosaic Bass を Plugin Boutique で見る →
Mosaic Bassは、110種類の音から3つを重ねて作るベース音源
Mosaic Bass が出たのは2020年5月です。
中身は、110種類の音の素材(サンプルは1,094個)と、すぐ使える197個のプリセットです。

上は、音を混ぜる MIXER の画面です。
下に並んだ CH1〜CH3 の3つのチャンネルに1つずつ音を入れ、音量や左右の位置を決めて重ねます。
中央の BASS の円のまわりには、音の立ち上がり(ENV)や EQ、フィルター、ひずみ(DRIVE)、響き(SPACE)のつまみがまとまっています。
素材は、役目ごとに次の5つに分かれています。
- Synths(35種類):ベースの主役になるシンセの音
- Subs(10種類):耳より体で感じる、一番低いサブベース
- Drones(35種類):長く伸びて、うなるような持続音
- Noise Layers(10種類):音に混ぜるノイズ
- Attack Layers(20種類):弾いた瞬間の、生っぽいアタック

OPTIONS の画面では、この分類から音を選んで、どのチャンネルに入れるかを決めます。
鍵盤のどこからどこまでで鳴らすかも、チャンネルごとに分けられます。
たとえば、Synths の太い音に Subs の低い音を足し、Attack Layers で弾いた瞬間の輪郭をつける、という重ね方です。
1本のシンセのつまみを回して音を作るのとは違い、素材を選んで組み合わせるのが Mosaic Bass のやり方です。
音の形はチャンネルごとに、動きはアルペジエーターとMACROで
CONTROL の画面では、3つのチャンネルの音を1つずつ整えます。

上の画面は、音の立ち上がりから消えるまでの形(ATK・DEC・SUS・REL)を、チャンネルごとに決めるところです。
アタックの素材だけ短く切り、シンセの音は長く伸ばす、といった分け方ができます。

同じ CONTROL の画面には、チャンネルごとの EQ もあります。
重ねた音どうしがぶつかるときは、ここでチャンネルごとに削って整えます。
画面の右上には、ARP(アルペジエーター)と MACRO SEQ のタブが並んでいます。
アルペジエーターは、鍵盤を押さえるだけで、決めたリズムで音を自動で刻んでくれる機能です。
MACRO のつまみは、1つ回すだけで、いくつものパラメーターを一緒に動かせます。
公式の動画の印象:画面は古め、でも重厚な音は好き
Heavyocity の公式の動画で、実際の画面と音を見てみました。
まず感じたのは、画面のデザインが少し古めだということです。
もう少し新しい見た目だったらよかったのに、とは思いました。
それでも、操作はわかりやすく、十分使いやすそうに見えました。
音は、Heavyocity らしい、少し重厚な感じで、私はこの音が好きです。
私はシンセベースの音源を持っていないので、動画を見ながら、普通に欲しいと思いました。
ベースは今、生のベースの音源の MODO BASS と、Ample のアップライトベース、シンセの Pigments でまかなっています。
ベース専用のシンセの席は空いたままなので、新しめのものが1本あってもいいと、前から探していました。
SubLab XLと比べると、かっこよさはMosaic Bass、買いやすさはSubLab XL
ベース専用のシンセを探す中で、前から気になっているのが Future Audio Workshop の SubLab XL です。
こちらは、808 のような低いベースや、シンセのベースを作るための音源です。
2本を比べると、シンセベースとしてかっこよくて使いたいのは Mosaic Bass のほうです。
ただ、値段が高いのが気になりました。
SubLab XL のほうが安くて、ちょっと買いやすいと感じます。
どちらも私は持っていないので、ここは動画と製品の説明で比べた印象です。
SubLab XL のセールの来かたと、私が後回しにしている理由は、SubLab XL のセールの記事に書いています。
ボカロ曲なら、ポップよりEDMやシネマティック寄りの曲に
速いテンポのボカロ曲や、エレクトロ寄りの曲のベースには、使えそうだと思いました。
ただ、動画で聞いた音は、重厚でシネマティックな印象でした。
あまりポップな感じのベースには聞こえなかったので、明るいポップス寄りのボカロ曲には合わせにくいかもしれません。
向いていそうなのは、EDM や、本当にエレクトロ寄りの曲です。
映画のような重たい展開を作りたい曲の低音にも、合いそうです。
同じ Mosaic のシリーズには、声を素材にした Mosaic Voices もあり、Mosaic Voices の記事で調べています。
2万円なら、Trilianも候補に入ってくる
セールなしの約2万円だと、私には少し高く、今はいらないと判断しました。
一方で、Heavyocity という会社がすごく好きなので、ある程度そろえたい気持ちがあります。
だから、セールで下がったら買いたいと思っています。
もう1つ、この値段で考えるなら、Spectrasonics の Trilian があってもいいのかな、とも思いました。
Trilian は、生のベースからシンセベースまで入ったベース専用の音源です。
Trilian は Plugin Boutique では扱いがなく、セールでもほとんど値下がりしない製品です。
Spectrasonics の値段の動き方は、Spectrasonics のセールの記事にまとめています。
Heavyocity のほかの音源が、いつどこまで下がってきたかは、会社ごとの記事で見られます。
Heavyocityのセールはいつ?過去の値動きと買い時|Damage 2をずっと狙っているボカロPが、高くて手を出せずにいる理由
Mosaic Bassが合いそうな人・合わなそうな人
公式の動画と製品の説明を見た限りで、合いそうだと思ったのは次のような人です。
- シンセベースを、曲の中で積極的に使う人
- EDM 寄りの曲を作る人
- シネマティックな曲で、重厚なベースが欲しい人
反対に、明るいポップス寄りの曲が中心の人には、少し重たく感じるかもしれません。
ベースの音源の選び方そのものは、初心者ボカロP向けのベース音源の選び方にまとめています。

過去のセール
Mosaic Bass は、Heavyocity の大きなセールのときに一緒に値下がりしてきました。
- 2020年5月(〜5月30日):発売記念の価格で $99(通常 $119)(出典:Synth Anatomy)
- 2025年11月(〜12月12日):Heavyocity のブラックフライデーで、Plugin Boutique で全製品が最大75%オフ・Mosaic Bass の値段は記事に記載なし(出典:We Rave You)
まとめ:重厚なシンセベースが欲しいなら、セールのときに
Mosaic Bass は、110種類の素材から3つを重ねて低音を作る、Heavyocity のシンセベース音源です。
画面は少し古めですが、重厚でシネマティックな音は好みで、シンセベースを持っていない私は普通に欲しいと思いました。
それでも、セールなしの2万円は高いので、セールを待ちます。
買いやすさを優先するなら SubLab XL、かっこよさと重厚さを取るなら Mosaic Bass、というのが今の私の見方です。
EDM やシネマティックな曲に、重厚なシンセベースを入れたい人に。
Heavyocity Mosaic Bass を Plugin Boutique で見る →
まずは手の届く値段で、ベース専用のシンセを1本持ちたい人に。
Future Audio Workshop SubLab XL を Plugin Boutique で見る →







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